博多座の新感線の公演がキャンセルになりました。


先月、ACTで偽義経を観劇した際、
サーモグラフィ通って劇場に入って着席するこの状況ってなんだろう?
と思いながらも、客電が落ち、芝居がはじまる非日常。
あまりに楽しかったしあまりに輝いていたので、
実はすぐに博多座偽義経の切符&エア諸々を予約したのです。

わたくし、同じ公演に10回、20回通ったり、
1ヶ月間毎週末羽田からファーッと博多座に行くような、
基本、観劇ウマシカですから、
1回火がつくと行きたくなっちゃうわけです。

こんなような状況だし、
行くことが全く褒められることではないと思いつつも
状況はどちらにも変わるかもしれず、
もし行くとして、行けたとして、すごく楽しかったとして、
誰にも言わずに自分の中に留めていられるか?
答えはイエスだ…と
楽観と狡さと後ろめたさもありながら、
わたしの本性はこれなんか…
(そうわたしは豊饒の海のラストは聡子が見事にしらを切ったと思ったクチ…)
の結論に達していたのでした。

日々、わかっちゃいたけど状況はよくならず、
いろんな噂が流れ、対自分、対周囲対策で
電車に乗らない通勤にし、面会も控え、
世の中的にこりゃいよいよまずいだろと思っていたところ、
博多座から、公演するけどキャンセル希望の方は受け付けますのお知らせに、
うんあたし行けないわ…キャンセルしなきゃ…と
毎日毎日思っているもののキャンセルできずにおりました。

観劇ウマシカですから、買ってる切符の幕が上がるかもしれない以上は、
自分から可能性をゼロにしちゃうことが
わかっちゃいるけどぱっとできないんですわ。


今日のお昼に彬子さまの和樂の記事を読んで、じーんとなり、
さらにこれはご一緒されたのはけんけんさまだなぁと、
余計にキラキラした彼、他、思い出されることが多くてしょんぼりしながら、
これはすごくわかる。だからこそいまわたし如きが東京から行けないわ。
今日こそ博多座にキャンセルのメールしなきゃと思っていたところの
公演中止のお知らせでした。

役者は無念だろうし、
運営はやばいだろうし、
観客はかなしい。
どんな結果であれ、だれもが葛藤し
だれも心からのハッピーはなく、
だれもどうすることもできない。

すごく行きたかったし観たかった。
だけど言うなれば、なんだか正直、ほっとしたところも…。
後ろめたさとかずるいこととか
毎日キャンセルしなきゃってもう考えなくていいんだっていう。

舞台を映像化して解決できることも若干あるかもだけど、
そうそう、おっしゃる通り、血が通わないのよね。
(それはスポーツと言いきれないプロレスにも同じ…無観客試合って痛み倍増じゃね?)
良き劇場で観劇したいんだよ。息遣いを感じたいんだよな。

世界のどこもかしこもとっても厳しい状況で
今シーズン全休の劇場もたくさんあるし、
夏のバイロイトもやらないことが決定。
つぎ渡航できるのは秋…?年末かしら…。ああああー。
旅の妄想すらままならない。

いままでの困難な観劇といったら
自分で事故って左腕を骨折した次の日にも観劇したし、
その8週間後にギブスが取れたもののリハビリも進んでないまま渡航して
パリとナンシーで観劇したり、
自分のことなら自分の責任でなんとかなる、
それってすごくポジティブだったんだよなぁ。

あーどうにもならないこの状況!

また心からの観劇ができる日が早くくることを祈って
俳優祭のTシャツ着て寝るわね。

博多座さんは魂がはいったらまた行くわ。



ANAマイルは払戻手数料なく全部返ってきましたよー


Z6を携え、吉野山で桜を撮り、
吉水神社で飛びましょう!とか言いながら
西へ西へ向かう義経ごっこまさに偽義経的予定でしたのでエアは帰りの片道切符だったのよ。
桜の吉野山はまたいつか〜。