2020年観劇初めはワリコフスキの撮影現場のホフマン物語でした。
病んでるわー病み病みの実だわー。
あんまり病んでるので舞台がぜんぜん進まないの。
大好きなホフマン物語なのに、なんか違う。でも全然悪くない。

しかも台本が大幅加筆ホフマンであった。まさかの授賞式スピーチつきw
ひゃーすごいな。

ホフマンが映画監督設定なんです。
ワリコフスキらしく(?)、すごいぞわぞわするかんじ。
キッチュさもあり、すっごい手拭いてる神経症のホフマンで、
歌手はあんだけ芝居しなきゃならんということで、
そして気がついたらもうこれが主流になったりするわけで。
オペラはここまで来てるんだな。


ホフマンにとって、ミューズはニクラウスじゃないって
なんだか神経を逆撫られるけど、
いろんなもんがぞわぞわするんだけど、
人間の感情がドロドロして、目を背けたいような、
でも、わかるわそれーの演出だよなぁ。

後味は悪い。
だけど、ここまで思考と感情に迫る演出をするんだと思うと、すごく考える。
いいものを見たな…という気持ちになる不思議演出でした。

欧州でオペラ観るってこういうことなんだなー。
オペラが変わること生き残ることを演出家に突き付けられてるわ。

おらが村オペラパレスは、このままじゃ100年経っても変われないわね…。


終演後23時すぎてもモネ劇場からPlace de l'Agoraのホテルまでふつうに人がそぞろ歩ってた。
あまりに人がいなかったら、近道のガレリアではなく、
遠回りでもグランプラスの前を通ろうかと思ったけど、
そんな必要はなかったよ。よかった。
ブリュッセルはあんま治安よくないとネットで見ていたけど、
行ってみれば、治安の良いグランプラス周辺で全て事足りる。
よき。アントウェルペンのがそういうとこ厳しいな。
 
 
モネ劇場は重厚感もあってめちゃくちゃ美しい劇場でした。

 

 

 

 

 

 

椅子の幅もひろいよ