豊洲の回るウエストサイドストーリーに行きました。


映画はぼんやり子供の時見たんだが、

ミュージカルのウエストサイドストーリーは観たことがなくて、

バーンスタインの音楽、ロビンスの振付、ローレンツの脚本。

いっかい観てみようかね。久しぶりに回りたいステージアラウンド。






マモさんお懐かしゅう!!

いつぞやの冬を思い出しますな。

あの頃のみんなはいないんです。さびしくなります。

2階に掛かった役者名の幕もないんです。くすん。


あああとね豊洲駅のパン屋が日曜日休みだった…

あれぇ…確かに2年前の日曜はわたし非番だったけど…

日曜日もやってたよね。しょっきんぐ。



ではウエストサイドストーリーをば。


初めてみるなら、お席回るのすごーい!

踊りも迫力!バイク走ったー!

と楽しむところなんじゃが、

ここで50回くらい回っちゃった民なので

すんませんすんませんすんません。




かの有名な3人で踊るアレ。

くーーージョージチャキリスかっけーーーってやつです。



これね。まさにこれね。


そういうもんが脳裏に残ってるんだかなんだか、

踊りだしがもうなんか誰もチャキリス

いや仕方ないけど音楽になってるか

歩いてるんじゃない音になって踊ってるか

片手をあげてのターン。

踊らせるとすぐなにかがわかるロビンスの振り付けぇぇ

2幕のクラシカルなダンスシーンももうちょっと洗練されてるとええのにな。



ロミオとジュリエットのストーリーだけど、

これしっかりラボエーム。

冷たい手をとか言ってるよ。マリアお針子だし。

レントだけじゃないんだ。

レント見たことはないんだが。

これさミュージカルの始まりも、

いま新作歌舞伎やる時に古典歌舞伎のアレみたいに

ってお役を作っていくように

これはカルメンのようにとかで製作と役者で話が通じたんじゃないだろうかね。



素敵なバルコニーシーン。マモさーん!

こういうのは回転劇場の面目躍如だー。

自由の国アメリカ。ニューヨーク摩天楼。

マリアは、アニータに英語でねって言われてるのに、

スペイン語でTe amoってトニーに言うの。

母語で愛を伝えるって素敵なようで、

この子は自由のためにアメリカにきたんじゃないのよね。

そう言うミスマッチもかなしいわねー。


誓い合う2人に不安な音を入れる作曲の仕事っぷり。


ロドルフォとカルチェラタンの仲間たちのわちゃわちゃの場が、

ウエストサイド2幕で、マリアと女たちでワイワイした感じでかかれていて、

バーンスタインはミミにも仲間を作ってあげたかったんかなって勝手に泣けました。

(脚本はローレンツです)



マモさんアメリカの男の子すごくあってて、

身長が大きいのは本当にアドバンテージだな。ギフト。

個性的でリリックに歌うあたたかさに、ベルナルドを誤って刺したのかと思ってました。

カッとなったんだ?!

真面目に働いてるよこの人。笑顔がいいよね。

そうそうこの間二丁目で飲んでた時、

お店のおねえさん(男)が、好みのタイプはマモちゃんかわいい好きって

好かれてましたわ。そういう方面でもモテるのね。

ぜひ良いお仕事をしてください。


これは…好みの問題ということにしておこうかね

マリア役の女の子が中低音は気にならないんだけど、

高音になるとどこから声出してるの

豊潤さを目指しているのかなんだろう…

響きが妙で綺麗な声じゃなくなるので

お歌の場面でテンション下がる残念案件であった。

トレーニングの仕方なんかな。


オカダ嫁、三森すずこちゃんはとても素敵な子だったわ。

主要キャストにダンスシーンがあまりない中で(それもどうかと思うが人材不足ね)

うまくこなして、

すべて平均点以上に仕上げてて、かわいいし素敵に格好良くて、

板に乗るのに努力も見せ方もよきー。

これはきっとチャンプ・オカダより強いやつや


生オケいるのに活かせない劇場音響が残念だったよ。

ステージアラウンドってこんなに音響変だったっけ?


舞台セットはすごくよくできてる。

でも回るよさは少ないかもー。


プエルトリコからの移民1世と、欧州移民のアメリカ生まれの子供では

アメリカ人か否かで違う環境、だけど病めるウエストサイド。

差別問題、格差問題、戦後のアメリカの苛立ち、

なんだかそういう人種と文化と主張の衝突が少ないのでは?

こういうのはほぼ単一民族でやっても出ないとこはあるんだけども。

大詰の計算された不協和音を聴きながら、そんなことを思ってしまう上演であったよ。


なんでいまここの大箱でこの演目なんだろねー?

関東広野にポツンとこの劇場ってすごくあってたよね。

豊洲市場が開場してぼちぼち建物増えて。

まー採算が取れるってことかしらね。

お題目よくわからん。

すぐね生きることは変わることとか言いたくなっちゃう民。



結局、ウエストサイドストーリーを観たのに

めちゃくちゃラボエームな気分になってしまって、

病床のミミに幸せだったころのフレーズが流れるラボエームに咽び泣きたい。

街はクリスマスだもの。

なんでミュージカルにはこんなにいろんなお客さん入るのに、

オペラはこうはいかないんだろうねーあんなにも美しいのに…。

なーんちゃって。