13日のマチソワを取っていたんですが、公演中止になりました。
14日のマチネの切符を取り直して、初オグリ、隼人版です。
素敵な幕開きですねー。
輿の道行に、桜の花びらが客席にも舞って、素晴らしい導入。
そこに猿弥さんの(猿弥さんであることがミソ!)台詞にこめられる
猿翁のメッセージに最初からヨヨヨと涙。あぁ澤瀉屋つおい…。
文武に優れた暴れん坊のロマンチストって、まさに猿翁そのものだな。
オグリは猿翁だったんだな。
それに隼人が挑むって、大旦那はもう演じられるキャラクターになったんだなぁ。
もちろん小栗判官だけども。
大旦那を好きだった18歳の頃のあたしがすでに歓喜の舞。ワホワホエイサッサ。
(当時はスーパー歌舞伎の立見2000円だったの。通ったの懐かしすー)
客席に背を向け、セリから上がり、刀を手に鏡に映るオグリ。
うわーなんて難題なのこの出は。
華、背中で語る男の色気、オラオラのオーラが試されるじゃん。
薔薇を持って花道に現れる大旦那はさぞかし格好良かったんだろうなーと
思い出を妄想しながら(だってオグリはみてないんだもん。だけど妄想できる)、
うわっ!隼人イケメンスゲーイケメンが過ぎる。イケメンインパクトが偉大である現実に慄く。
なんだか成長しましたねー。
歌舞伎俳優の中では体もおおきめだし、顔がいい。とにかく顔がいい。
若いから男が足りなくて面白くなっちゃうとこもあるけど、ヒーロー然として、台詞もよくなったねー。
マジできゃーってなる5秒前って感じする。
はやくきゃーーって言わせてください。
2幕はサブちゃんが最高で、3幕は門ちゃんが最高だった。
いやもうサブちゃんが最高で、門ちゃんが最高だった。何度でもくりかえすわ。
あ。亀婆もいいw浅野さんもwプッw
髑髏城っぽいって感想見かけて、心は髑髏城の私としては何のこと?!
うーんわたしには大旦那の心でしたけども、それは、観てるもんがちがうということで。
2幕のオグリ党と閻魔党っていう感じと、生き返ってみんなで娑婆に戻るぞが髑髏城ならぬ地獄城なのか。
猿之助さんもここの群像劇を楽しんでっていってたんですねー。
オグリ党にすごく目の綺麗な子がいましたね。わかんないから若い子だろな誰だろ(パンフ買うの忘れた)
3幕ねーこれはねーもうしびれましたわいろんな意味で。
大旦那のメッセージから、生きるとはから、芝居の充実とはというところまで、いろいろだわー。
この芝居は奇跡を起こさなくてはならないのね。
すっごい難題。課題を山積させてるスパルタ芝居。すげー。
これをエネルギッシュに、最高の男、最強の苦悩、
この上ない歓喜を演じたのが三代目猿之助だったんでしょうねー。
ということをおもいながらも、
新悟ちゃんの献身的な姿と、イケメンのこの上ない美しい顔に、思いがけずよよと泣いてしまった。
病んでるイケメンほんっと美しいな。
すごくなるはずなのが3幕。もっと芝居が深まればほんといいとおもう。楽しみにしてるわ。
鏡を使った演出は印象的。プロジェクションマッピングを多用しているのは、
まー時代の流れだからと思いつつも、そういうの控える傾向になってるけど、いいのかスーパーな歌舞伎だから。
戦火の馬みたいなパペット出てきたり、格好良くつくってるのはええとおもう。
工夫はこらしてるけども、この上ないゴージャスなセット組んで、
船が沈没するーぐぉぉぉーーーみたいなスーパー歌舞伎はもう見れないんだなってちょっぴり切なくもなった。
オグリはまた来週、猿之助で観るわ。
この2幕のハードなのを猿之助もやってるのか?!というのと3幕が楽しみ。
メッセージ性も強いし、猿翁も思い出されたし、お派手で面白かった。
ワンピース歌舞伎で再演重ねてどんどんキャラ祭りになって、
澤瀉屋をみせつけるエネルギッシュさと哲学的思考がなくなったのは、
やっぱりどこか物足りなくもあったんだなあたし。
ああああと、さいごに、さいごにその、え?このスーパーリストバンド…?
ケータイ裏のライトで、アレやっていいですか?ってアレで十分なんですけどけど。
もうちょっとその場のノリ的な自然発生歓喜じゃだめなのかしら…?
遮って入れるほどのもんでもなかろうになんておもっちゃったりしました。
買ったけど。使ったけど。
1階9列センターより