劇団新感線 髑髏城の七人 Season月 下弦の月7回目/ステージアラウンド東京
6列
ソワレ下弦の月。定点観測です。
宮野捨、新しい捨之介にしてきた。
やばい。きた。宮野捨に震えたわぁ。
前回アレで、今回コレってもーやめてー。
何すんのよー。楽しすぎるじゃないかー。
楽しい。今日も今日とて楽しい。
下弦の月最高ですわ。
1幕、天魔王さまは不機嫌そうで、
霧丸は思いっきり反抗期で、
蘭兵衛さんは無界屋で女子の中でめっちゃ楽しそうに穏やかに笑ってる…ひぃっ…
おっとうの首に鈴付けてってとこで、
鈴ね〜なんつって鈴クビにかけるマイムで太夫といちゃこいてたんですけど…
このやさしげふんわり二枚目野郎。
兵庫さん、クンロスマス、太夫のサンタにオレはなるw
楽しすなー✨
1幕の無界屋たのしげにやればやるほど悲しくていい。
捨さん、こんないい街つぶさせねぇよ、っていってたけど、
あれ?そうざらにねぇよじゃなかったけ??
繋がらなくもないけど、予言者っすか?
なんどもみるとこんがらがるよね。
鈴木天魔王さま前半不機嫌にやると、後半蘭丸来て楽しげなのが
かえって孤独が見事だなって感心するし、
廣瀬蘭前半楽しそうに無界屋で太夫といちゃついてると
後半も楽しいって無界屋ガールズ斬った刀の血を指に垂らして舐めて
うふふの薔薇色の吐息とか外道で楽しい。
やばいこの人たちやばいのに宮野捨まで遂にきたのよー。
宮野捨、新しい捨之介にしてきたね…
天魔王最期の場で、
落ちてった天魔王にバカヤローバカヤローってまっすぐ叫んで芯いた…
月の捨さんは、天魔王に秀吉の軍門に下れ無駄死にを出すことはないとかいえちゃうほど、
どんなかたちであれ、天魔王を止めることに必死だったんだねぇー。
もうそういわれたら、天魔王的には死ぬしかないよな。
この人から逃れるためには死ぬしかないんだもん。
バカヤローって叫び続けて、霧丸と兵庫にかかえられて、
太夫にあんただけでも生きなきゃ!って言われて奮い立って、
これさ、完璧すぎて震えた…ここ、宮野捨が芯に立ったよ( ;∀;)
さらに大詰は、いろんなもん飲み込んで、
押さえ込んで大人の男捨之介(?)でクールにニヒルに去っていったよ。
ここはいきなり変わりすぎてややついていけんかったが、これもありか…な…。
でも土曜日のより、もう格段にいい!芝居がいい!
天魔王のとこで下手で泣き崩れるんじゃなくって、
真ん中でばかやろー!っていい。
土曜にめそめそしまくってる捨になんだかもやったから、
無理くりやって来たら、まことに宮野捨が芯に立ったよ…泣。
宮野の借り宮野でかえしてくれちゃったわよ。おつりもきたよ。わー。
次の水曜も行きたくなっちゃうっていうな。
羽野太夫は廣瀬蘭の最期で、血まみれであろう、想像上の血まみれであろう、
右手を拭いてきれいにしてあげてるんだね。
だから大詰の太夫のセリフの前のううーーって言ってる溜め、
蘭兵衛さようならって区切りつけてから、
兵庫に返事してるなって思ってぎゅーっときたからもうそれでいいな。
捨さんに、あんただけでも生きなきゃ!って今まで以上にきっかけ入れたのも羽野太夫。
最高に好きだー。
なんだか気持ちがキラキラしすぎてしまうわー
今日も今日とて下弦の月たのしかったねー宮野捨ーおまえこんだけこれるんじゃんっ。
泣いてもいいけど、主役は絶対に真ん中にいなきゃいけないんだってば。
勝手な願いだけれども、できればこのプランのまま、ハイブリット型へ深めてほしいわぁ。
鈴木天魔王さまはアンテナ張り巡らした芝居するね。
板の上で起こっていることはみんな把握して反応してて、
都度、相手役とバランスとってるし、
全編の中での立ち位置も調整してるし、箱の空気も読んでる。
だから、どんなに喚いても、どんなアプローチしてきても、
いつも知的で悲しい。役が全くぶれないのに毎回面白い。恐れ入る。
わたしは今回はじめましてだったからここまでの過程は知らないけど、
いま板に乗ってるのがたくさん努力して作ったってわかるし、そうやって培われた舞台勘ってすごいな…。
30ソコソコでここまでできる彼の役者人生に、勝手に泣いてもいいですか?っていう気持ちになるわ。
こういう芝居の深め方観てると、まさに叩き上げ。これが実地の試行錯誤で役の性根を掴んできたひとなのねーって感心する。
鈴木拡樹くんと廣瀬くんは何年も前からいっしょに舞台やってたんだよね。
2人とまとめてしまうのはあれですけども。
廣瀬蘭は、最初の印象はあんまなくて、
早乙女型でうまくコピーしたなぁ(褒めてる)だったのに、
ここんとこ見れば見るほど、美しき薔薇色吐息外道野郎に進化してる。
前半、無界屋の女子の輪に入ってわちゃわちゃ、
太夫といちゃいちゃやるのも優しくふわっとたのしそうに笑っててさ。
後半殺戮してるのもどっちも楽しそうってなー。
拗らせてない蘭兵衛とかありなんですか!?ありなんですね。純粋さがツライーなにこれー。
2.5次元の作品ファンの観客の厳しい視線に耐え続けたんでしょ、
ハードなリピーター視線に晒され続けてきたんでしょ。
役の性根がくっきりしていて、どうやっても役がぶれないのに、
何度観てもリピートに耐えうる面白い芝居をする。
そうやって、たたき上げの役者ができるんだな。強いわぁ。
諸々涙ながらに拝ませてください。
宮野くんは板での芝居の経験がぜんぜん足りないけど、
いや、足りないって思ってないと、いきなりおおおっていうみせ方したあとアレ?っていう。
気が付くとすっごいハードルあげて見ちゃってることを認識してないといかんのだ、自分が。
すでにスターらしく、真ん中歴長そうだし他の経験でカバーできることがたくさんるのね。
その振れ幅によって、前回みたいななんだかなーにも、今日みたいなうわわわぁぁぁー✨にもなるんだな。
これぞ舞台畑で綿密に役を生きる鈴木天魔王さまに対して、
明るく陽気で大きな宮野捨は魅力的で、ふたりはいいバランス。
捨さんはぜひとも真ん中でいてください。
次回も男の意地を見せてくれるかしらねー。楽しみにしてるー。
という2人(+1)が男性主要配役で、ガチで芝居する、
すげーかわいい羽野太夫も(以下すでにもう全部な)あー。
今日はまた成長する霧丸みよーっておもったのに、
宮野捨さんが芝居かえてきて、成長する?進化する?オレやるから、
最後はもうどこをみたらいいのかわからねーだったわよ。いいぞー。
あああそうそう大詰の霧丸が太夫に、色々ありがとう、っていったあと
羽野太夫が、松岡霧丸のほっぺたぷにぷにってやったときの、
ワーいけないものにいけない反応してしまった自分に動揺するわ。
また髑髏城からおかしな人になって帰ってきてしまった…
土曜で髑髏納められなかったじゃん…あーあ…
下弦の月最高っすね
今年最後になんすかこれ…
夏に、鳥髑髏最高…幸せで辛くて死ぬ…
阿部捨之介の超絶技巧骨の髄まで役者っぷりに心から痺れたけれども、
芝居として座組として、楽しさてんこ盛り、総じて役者がうまくて穴がない下弦の月髑髏。
こっちのほうが好きになってしまったようだよー。