高校の時の同級生。



頻繁にメールをしたり、会ったりする間柄ではないんだけど、時々連絡をくれて近況報告的な話になります。



彼女が、「今月から転職したんだよね〜」と言う。



最近あたしの周りで転職がブーム....!?




話を聞けば、先月密かに受けていた面接と筆記試験が通り、採用。前職の会社へ退職届を提出し、引き継ぎの関係で有給休暇の消化も2日しかできず、退職。月が変わって今月1日から今の会社に行ってると言う。




友人と同じように、特にお金の面でも不満はなかったけど、このままここにいていいのか...と自問自答をしていて、思い切って転職へ踏み切ったと言う。




今日の同級生も「他にやりたいことがあってね....」と言った。その気持ちが転職へ背中を押したわけです。




あたし達は40歳。




若くはない。




求人を応募しても採用される確率は厳しくなってきているし、他に絶対的なスキルがなければヘッドハンティングなんて夢のまた夢。




「真緒ならイケるんじゃない?」と同級生が言う。




「イケるって?」と聞くと、「容姿で採用される(笑)」ってこと(笑)と言う。




「そんな甘いもんじゃないでしょ。....っていうか、それで採用になっても嬉しくない」と言ったら、



「いや、採用になれば何でもいいんだよ。もう、とやかく言ってられる場合じゃないから」




あたしの近況を聞く同級生。




「そっかぁ、真緒らしいね。所で、○○さんって真緒が勤めている会社にいる?」



「えっ!いるよっ!知り合い?」



「この間、会社の人達と飲みに行って、○○(店名)で飲んでたら、向こうも何人かできていて、お店の人が注文を取り違えて、何となくウチらと話すようになって...でっ、合同で飲んだというだけなんだけど(笑)でっ、真緒いますよね?と聞いたら、いますよ〜って。雇用形態が別になったので毎日出勤してないですけどって。.....なんか色々聞いてたよ、高校の時のこととか(笑)私も酔っ払ってたから知ってることはしゃべっちゃったかも知れない....ごめんっ!」




「アハハハ〜別にあたし変なことしてないからね(笑)」




「そりゃそうだ(笑)男関係もクリーンだったしね(笑)」




電話を切ってから思った。




みんな、自分の生き方を模索して歩いて行ってるなぁ....って。決して、戻ってない。前に進んでいる。



やっぱり、転職でつまづくとダメね。それが自分で勝手につまづいてるなんて先が思いやられる。




なにより、無職にならず転職できるスマートさは拍手モノ。




昨日の同級生も今日の同級生も、共通している。




「無職になったら無収入だよ?ありえないよ、そんな惨めなものを自ら選ぶ人っているの?いつ次が決まるかもわからない、自分が納得する企業があったとして採用されるかどうかもわからないのに。そんなギャンブル就活すること自体がありえない。だって半年先か、一年先か、もっと先になっても無職の可能性がある就活はよくない。現実を見て、自分の行きたい職種がないなら転職を諦める選択ができるようにしないと危ないよ。まぁ事情によっては(無職は)あることだけど、私は考えられなかった」




これが就活だよね。