ひとりではないこと

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初めて抗がん剤を投与する前に、

母から、
「抗がん剤とお友達になるのよ」
と言われました。


私なりに解釈して、
薬に向かって話しかけることに
しました。

「初めまして。
どうか、私の癌を小さくして
下さい。
私はあなたに期待しています。」
と、口に出して。

そうしたら、
看護師さんも一緒にお願いしてくれました。

「麻央さんの身体から
どうか癌を消して下さい。」

怖く思えていた薬にも
感謝がわいてきました。

この薬にも治験があって、
たくさんの人の
涙や苦しみ、悔しさ、
喜び、勇気、努力があったから、

私はこの薬を今、
こうして投与できるのだと
思うと、

本当に
一人で闘うのではないなと
思えました。


けれど、
5回目の投与をしたときには、

次回はどうにかして
この薬から逃げたいと
思いました。
逃げる方法はないかと
真剣に考えました。

ずっとポジティブは続きません。


そんなとき、
私と同じ薬を投与して、
ご飯が食べられなくなってしまった
患者さんのことを知りました。

私は祈りました。

どうか、
ご飯が少しでも食べられます
ように。

苦しいのは私一人ではないんだ。

また、そう思えたら、
がんばろう!と、
力が湧きました。

私は、
たとえ会ったことのない人でも
一人ではないと思えるとき
とても救われます。

コメントを読むと、
いつも、そんな気持ちになります。

本当にありがとうございます。