先生からのお話の中には、
母の乳癌のときには、知らなかった内容もあった。

抗がん剤治療で
排卵機能が停止すること、
20代、30代であれば、
機能は戻る可能性が充分あるが、
希望があれば
卵子を凍結しておくこともできること、
けれど、その時、排卵誘発剤を使用するので、乳癌を促進してしまう可能性もあること、

また、治療法のひとつの
ホルモン療法は五年間に及ぶので、
妊娠出産を望むのならば、

抗がん剤治療→手術→放射線治療の後、
ホルモン療法の前に、
タイミングを考えることができるかもしれないこと、

を、私の場合は、説明された。

(乳癌のタイプや状況によって、
治療法や順番も違うと思います)

「子供は2人いますので、
3人目は考えていません」と
何の強がりなのか言ってしまったが、

私は、ふたり姉妹で育ってきたので、
麗禾に妹ができたらな、とか
勸玄にも分かり合える弟ができたらな、
と思ってきた気持ちは、

高望みだと
一気にかき消した。