木曜日は、我が家の投資と経済、お金にまつわるリアルなお話をお届けする日です。 夫がこっそり作った、五百万円という巨大な借金オバケ。 そのオバケを退治するため、私は育休延長の夢をあっさりと投げ捨て、長男を保育園に預けて電光石火のスピー

ドで職場復帰を果たしました。 夫からすべてのお金を取り上げ、我が家の大蔵大臣に就任した私。

 

 

 しかし、当時の私にできた収入源の確保といえば、とにかく本業でしっかり働くことだけでした。 教員という仕事柄、残業をしたからといって給料が何倍にも増えるわけではありません。 それでも、担任としてクラス経営を全力投球で乗り切り、家計もクラスも力技で回していく日々が始まりました。

 

 

 今だから言えますが、あの頃の育児は本当に散々なものでした。 子どもとニコニコ向き合う心のゆとりなんて一ミリもなく、私の頭の中は四六時中、返済シミュレーションとマイナス数字のことでいっぱい。 まさに心も財布もカツカツの極限状態でした。 そしてここから、鬼の大蔵大臣による怒涛のスパルタ返済計画がスタートします。 

 

 

 毎月の給料から、容赦なくマイナス二十万円を返済に回す。 夏と冬のボーナスは、一円の無駄遣いも許さず、全額オバケの胃袋へぶち込む。 夫の小遣いは極限まで削られ、我が家の家計はまさに戦時中のような緊張感に包まれました。 給料日になるたび、数字と格闘しながら返済口座にお金を流し込む作業。

 

 

 そんな超スパルタな極貧生活を続けること、一年半。 なんと私たちは、あの五百万円の借金を完全に完済したのです。 一年半で五百万円。 我ながら、あの時の私の執念と集中力は凄まじかったと思います。 五百万円のオバケが消え去り、マイナスがゼロになった瞬間、久しぶりに深く息が吸えたような気がしました。

 

 

  そして完済から一年半が過ぎた頃、我が家は人生で初めて、お金を貯蓄に回せるという未知のゾーンへと入っていくことになります。 どん底のマイナス家計を気合いと根性で立て直したこの経験が、私のマネーリテラシーの原点であり、本当の意味で資産形成と向き合う大きなきっかけとなりました。

 

 

 どんなに巨大なピンチが襲ってきても、腹を括って行動すれば必ず道は開けます。 次回は、マイナスから脱出した我が家が、ついに初めての貯蓄と投資へと踏み出すお話をお届けしますね。 全国のピンチと戦うお母さんたち。 腹を括った母は強いです。一緒に乗り越えていきましょうね。