襟裳岬
それまで南下していた国道と別れを告げ、えりもの町で直進して岬への道に入る。
切り通しの坂道を上って高台に出ると道の両脇には笹の野原が広がっていた。
風になびく笹の緑の絨毯の向こうには午後の陽に照らされた海が見える。
そんな丘陵地帯をゆっくりペダルを漕いで岬までの道のりを行く。
そしてコーナーを抜けると突然、襟裳岬の駐車場に到着。
土産物屋が何件かかたまっていて、噂どうり「襟裳岬」の曲が大音量でスピーカーから流れてる。
駐車場で隣り合ったライダーと世間話を交わす。
「岬みて来ましたか?」という僕の問いに、
「歌の歌詞どうりで何もなかったよ」と答えてくれたライダー氏。
暫く休憩していよいよ岬にむけて歩き出す。
3分ほど歩くと突然、海が目の前に広がり岬の突端に突く。
本当に陸地が海に沈みこんでいるよう。
地図で見ても日高山脈がここで海に落ち込んでいる。
気のせいか水平線が曲がって見える。
断崖の岩礁に目を凝らすがアザラシ、トドは近くにいないようだ。
岬からの景色を目に焼き付けて駐車場に引き返す。
途中、風の館があったが風を浴びてチャリで走ってるのに金を出してまで風速体験する気にならずパス。
チャリの脇に腰掛けコーヒーをすすりブレイク。
相変わらず森進一のかすれた歌声が駐車場に響きわたる。
こうやってじっくり聞いているとなかなか味のある歌に聞こえてくる。
地元民は怒るだろうけど「襟裳の春は~♪何もない春です~♪」というのはあってると思う。
じゅうぶんのんびりしたので百人浜を目指して走り出す。
何もない緑の丘陵の道を気分よく襟裳岬を口ずさみながらペダルを漕いだ。
日高を行く
日高から襟裳へ南下する国道235号は海岸線沿いを走っていてアップダウンもありチャリだと少々疲れ
る。でもこの道は走っていて気持ちいい。
ときどき道路脇に見える牧場には馬が放牧されていてのんびり草を食べている。
静内を出た辺りで寄り道した放牧場もいいところだった。
そこは海に面しており緑の放牧場の背後には青い海が広がり、そんな中を馬たちがのんびりと戯れてい
る。
柵の近くまで行くと芦毛と栗毛が1頭ずつ近づいてきて出迎えてくれているよう。
2頭が鼻をすり寄せ合っている姿が何か微笑ましくもあり不思議な落ち着きを感じる。
しばらくそこでボーっと馬を見ていた。
余りのんびりも出来ないので先を急いで走り出す。
何箇所か漁師町を通過していくと最盛期の昆布漁の船がたくさん海に出ているのが見える。
水揚げされた昆布が道端の干し場に織物のように並べて干されている。
この辺りはツブ貝が旨い事で有名なようで途中の浦河で回転寿司に寄って食べてみるが期待したほどでも
なかった。やはり回転寿司でケチったのがいけなかったのか。。。
そこまで併走していた日高本線も様似で終点となり、そこから先は急に集落が少なくなる。
アポイ岳の麓でトンネルが連続しそこを抜けると一気にそれまでの雲が晴れた。
もう襟裳は目前だ。
静内温泉
森林公園の中にはキャンプ場から徒歩圏内に温泉がある。
夕方に行くと地元の住民の方々がたくさん入浴に来ていて世間話に耳を傾けるのも楽しい。
湯船は三つに分かれていて湯温の違いだけでなく泉質がそれぞれ違う。
お湯の色も白っぽい、茶褐色、黒っぽいのとそれぞれ違いが見た目でもわかる。
三つの湯船を行ったり来たり浸かってみて利き酒をしてる気分を楽しむ。
個人的には真ん中の湯が一番合うような気がした。
湯に浸かってると地元のおっちゃんが話しかけてきていろいろ説明してくれる。
「ここの真ん中の湯は茶色で泉質は十勝川温泉に負けないぐらいいいんだぁ」
と自慢げに話してくれる。
自分を旅人とわかってかいろいろ道内、日高のことを教えてくれた。
地元の旨い物のことを尋ねると、
「今だったらツブ貝がいい。食いたいなら浦河の旨い店まで車で乗せてってやるよぉ。」
と嬉しい言葉を頂くが浦河に行ったら帰って来れないのでお礼だけ言って湯から上がる。
ここは休憩所が畳の和室とロビーのソファとがあり湯上りもゆったりできる。
地元のじじばばに混じり畳の上に横になりビール飲みながらナイターを見てたらいつの間にか寝てしまっ
た。
居心地が良すぎるのだ。
静内温泉
森林公園の中にはキャンプ場から徒歩圏内に温泉がある。
夕方に行くと地元の住民の方々がたくさん入浴に来ていて世間話に耳を傾けるのも楽しい。
湯船は三つに分かれていて湯温の違いだけでなく泉質がそれぞれ違う。
お湯の色も白っぽい、茶褐色、黒っぽいのとそれぞれ違いが見た目でもわかる。
三つの湯船を行ったり来たり浸かってみて利き酒をしてる気分を楽しむ。
個人的には真ん中の湯が一番合うような気がした。
湯に浸かってると地元のおっちゃんが話しかけてきていろいろ説明してくれる。
「ここの真ん中の湯は茶色で泉質は十勝川温泉に負けないぐらいいいんだぁ」
と自慢げに話してくれる。
自分を旅人とわかってかいろいろ道内、日高のことを教えてくれた。
地元の旨い物のことを尋ねると、
「今だったらツブ貝がいい。食いたいなら浦河の旨い店まで車で乗せてってやるよぉ。」
と嬉しい言葉を頂くが浦河に行ったら帰って来れないのでお礼だけ言って湯から上がる。
ここは休憩所が畳の和室とロビーのソファとがあり湯上りもゆったりできる。
地元のじじばばに混じり畳の上に横になりビール飲みながらナイターを見てたらいつの間にか寝てしまっ
た。
居心地が良すぎるのだ。
静内温泉 森林公園キャンプ場
温泉隣接にひかれてここには立ち寄ったが想像以上に居心地の良いキャンプ場だっ
た。山間の静かな芝生のサイトで歩いて三分で静内温泉があり、その上キャンプは無
料の好待遇。注意しなければいけないのは食料をねらって夜襲をかけてくるキタキツ
ネ部隊。キャンプマナーが悪いとキャンプ場に響き渡る大音量で管理人おじさんのマ
イクパフォーマンスが始まるのでこれも肝に銘じておくべき。
しかし、ここの居心地の良さは疑いようもなく管理人おじさんの人柄の良さも手伝っ
てか、常連組、連泊滞在組もたくさんいる。
僕も縁あってここには二度訪れているが時間が許すならば沈没してみたい場所だっ
た。
沙流川沿いを下り谷間を抜けてゆくと次第に空は広がり牧草地も見えてきた。丘の続
くこの道で荷物満載のチャリダーとすれ違いピースサインを交わす。彼は十勝を目指
すのだろうか。僕は襟裳をまわって少し遠回りして十勝に行くのでお先にどうぞ。
やがて、道の両側には馬の放牧地が広がりだし柵を隔ててお馬さんのすぐそばまでち
かずけるようになり、自然と道草をする時間が増えてしまう。
小さい頃、東山魁夷の絵をまねて馬の絵をよく描いたのだがその時描いた絵は馬を横
から見た立ち姿ばかりで横顔は長方形で足もシュッと細長く描いていたと思う。馬を
この年になってまじかに見ると幼いながらもその時の絵があまりに稚拙なことに恥ず
かしくなる。今、目の前にいるお馬さんを見てあらためて検証すると顔は角ばってい
るように見えて実はなだらかで目、鼻、口、耳の大きさの割りに優しい表情
た。前足は胸のあたりの筋肉が盛り上がり、後足も腰の辺りはボリューム満点で尻か
ら腿にかけて力強さに満ちている。何より、イメージより大きいのだ。初対面では気
軽に近づけない位だ。踏まれたり蹴られたりしたらと考えるだけで怖い。勇気一発、
鼻筋の辺りをなでてみると気持ちよさそうに鼻を鳴らし愛おしささえ感じ初めてしま
う。この時から僕のなかにどうやら『馬愛』が生まれてしまったようでチャリで走っ
ていても馬が近くに見えるとついつい止まって戯れてしまうようになった。この日も
その影響で大きくペースダウンしてしまった。
沙流川沿いの道を下り太平洋に出る頃になり昼をむかえた。ここから少し鵡川に寄り
道をしてシシャモ天丼を食す。全然関係ないがここ鵡川はマンガ『みどりのマキバオ
ー』の主人公うんこたれぞう君が生まれたみどり牧場があることになっている。実地
調査は控えさせていただいた。
旨いものを食べあとは海岸線沿いの道をひたすら登り下り登り下り登り下りで静内を
目指す。
キラキラ光る海面の美しさに反して海沿いのアップダウンはスタミナを搾り取ってゆ
き日が西に傾く頃になってようやく静内に辿り着いた。
キャンプ場に着くなりとっととテントを張り静内温泉に直行し一風呂浴びる。
風呂上りにビールを飲んで休憩所でテレビを見ていたらいつの間にか横になって寝て
しまったようで片付けのおばちゃんに起こされて目覚める。
時刻は8時。
急いでテントに戻り晩飯をつつきつつ再びビールを飲んでまったりする。
テントのフライシートを開け、前室の所に胡坐をかいてビールを飲んでるうちにいつ
の間にかその体勢のままで眠ってしまっていた。
そしてフッと目覚めた瞬間、目の前にいたのは
キタキツネだった。
奴は目が合った途端、空白の間をおいて森の中に走り去っていった。
荷物に目をやると朝飯にと買っておいたパンの袋が食いちぎられている。中身は何と
もなさそうだったが
エキノコックスのことを考えると食えたもんじゃないので諦める。
周りに目をやると宴会をしてたライダー達も既に寝てしまったようで辺りは静まり返
っている。
どうやらうたた寝のつもりが1時間くらい寝てしまっていたようだった。
寝酒にビールを一本開けると、食料をテントの中に入れてシュラフに潜り込んだ。
翌朝も朝から晴天。
テント、シュラフを乾かして撤収すると、朝飯も昨夜キツネにやられてしまったので
タバコを一服してから出発する。
まずは、コンビニに寄って朝飯だ。
静内温泉 森林公園キャンプ場
温泉隣接にひかれてここには立ち寄ったが想像以上に居心地の良いキャンプ場だっ
た。山間の静かな芝生のサイトで歩いて三分で静内温泉があり、その上キャンプは無
料の好待遇。注意しなければいけないのは食料をねらって夜襲をかけてくるキタキツ
ネ部隊。キャンプマナーが悪いとキャンプ場に響き渡る大音量で管理人おじさんのマ
イクパフォーマンスが始まるのでこれも肝に銘じておくべき。
しかし、ここの居心地の良さは疑いようもなく管理人おじさんの人柄の良さも手伝っ
てか、常連組、連泊滞在組もたくさんいる。
僕も縁あってここには二度訪れているが時間が許すならば沈没してみたい場所だっ
た。
沙流川沿いを下り谷間を抜けてゆくと次第に空は広がり牧草地も見えてきた。丘の続
くこの道で荷物満載のチャリダーとすれ違いピースサインを交わす。彼は十勝を目指
すのだろうか。僕は襟裳をまわって少し遠回りして十勝に行くのでお先にどうぞ。
やがて、道の両側には馬の放牧地が広がりだし柵を隔ててお馬さんのすぐそばまでち
かずけるようになり、自然と道草をする時間が増えてしまう。
小さい頃、東山魁夷の絵をまねて馬の絵をよく描いたのだがその時描いた絵は馬を横
から見た立ち姿ばかりで横顔は長方形で足もシュッと細長く描いていたと思う。馬を
この年になってまじかに見ると幼いながらもその時の絵があまりに稚拙なことに恥ず
かしくなる。今、目の前にいるお馬さんを見てあらためて検証すると顔は角ばってい
るように見えて実はなだらかで目、鼻、口、耳の大きさの割りに優しい表情
た。前足は胸のあたりの筋肉が盛り上がり、後足も腰の辺りはボリューム満点で尻か
ら腿にかけて力強さに満ちている。何より、イメージより大きいのだ。初対面では気
軽に近づけない位だ。踏まれたり蹴られたりしたらと考えるだけで怖い。勇気一発、
鼻筋の辺りをなでてみると気持ちよさそうに鼻を鳴らし愛おしささえ感じ初めてしま
う。この時から僕のなかにどうやら『馬愛』が生まれてしまったようでチャリで走っ
ていても馬が近くに見えるとついつい止まって戯れてしまうようになった。この日も
その影響で大きくペースダウンしてしまった。
沙流川沿いの道を下り太平洋に出る頃になり昼をむかえた。ここから少し鵡川に寄り
道をしてシシャモ天丼を食す。全然関係ないがここ鵡川はマンガ『みどりのマキバオ
ー』の主人公うんこたれぞう君が生まれたみどり牧場があることになっている。実地
調査は控えさせていただいた。
旨いものを食べあとは海岸線沿いの道をひたすら登り下り登り下り登り下りで静内を
目指す。
キラキラ光る海面の美しさに反して海沿いのアップダウンはスタミナを搾り取ってゆ
き日が西に傾く頃になってようやく静内に辿り着いた。
キャンプ場に着くなりとっととテントを張り静内温泉に直行し一風呂浴びる。
風呂上りにビールを飲んで休憩所でテレビを見ていたらいつの間にか横になって寝て
しまったようで片付けのおばちゃんに起こされて目覚める。
時刻は8時。
急いでテントに戻り晩飯をつつきつつ再びビールを飲んでまったりする。
テントのフライシートを開け、前室の所に胡坐をかいてビールを飲んでるうちにいつ
の間にかその体勢のままで眠ってしまっていた。
そしてフッと目覚めた瞬間、目の前にいたのは
キタキツネだった。
奴は目が合った途端、空白の間をおいて森の中に走り去っていった。
荷物に目をやると朝飯にと買っておいたパンの袋が食いちぎられている。中身は何と
もなさそうだったが
エキノコックスのことを考えると食えたもんじゃないので諦める。
周りに目をやると宴会をしてたライダー達も既に寝てしまったようで辺りは静まり返
っている。
どうやらうたた寝のつもりが1時間くらい寝てしまっていたようだった。
寝酒にビールを一本開けると、食料をテントの中に入れてシュラフに潜り込んだ。
翌朝も朝から晴天。
テント、シュラフを乾かして撤収すると、朝飯も昨夜キツネにやられてしまったので
タバコを一服してから出発する。
まずは、コンビニに寄って朝飯だ。
シシャモ天丼
日高街道沿いには牧場が点在していて、途中馬を見るのに寄り道が多くなり富川に出たのは昼過ぎになっ
てしまった。海沿いの浦河街道にある富川ドライブインに入りお目当てのシシャモ天丼を食べる。
ドライブインは街道沿いによくあるそれでテーブル席がたくさんあり、有名人の写真がたくさん飾ってある。
注文し品物が運ばれてきたが、お盆には天丼の他、味噌汁、酢の物、塩辛、お新香にメロンが乗ってきた。
先ず、シシャモ天にかぶりつく。衣サクサク、ししゃもの身はホロホロと崩れ何とも言えない食感。濃い目の
タレと一緒に魚の粉末状のものが上からかけてありご飯が進む味付けになっている。
他の小鉢は余計な気もしたけど全て平らげ満腹、満足。
日差しが照りつける中、南下し静内を目指す。
シシャモ天丼
日高街道沿いには牧場が点在していて、途中馬を見るのに寄り道が多くなり富川に出たのは昼過ぎになっ
てしまった。海沿いの浦河街道にある富川ドライブインに入りお目当てのシシャモ天丼を食べる。
ドライブインは街道沿いによくあるそれでテーブル席がたくさんあり、有名人の写真がたくさん飾ってある。
注文し品物が運ばれてきたが、お盆には天丼の他、味噌汁、酢の物、塩辛、お新香にメロンが乗ってきた。
先ず、シシャモ天にかぶりつく。衣サクサク、ししゃもの身はホロホロと崩れ何とも言えない食感。濃い目の
タレと一緒に魚の粉末状のものが上からかけてありご飯が進む味付けになっている。
他の小鉢は余計な気もしたけど全て平らげ満腹、満足。
日差しが照りつける中、南下し静内を目指す。
振内鉄道記念館
廃線となった旧国鉄駅舎が今は記念館とバス亭になっており隣接して客車を使ったライダーハ
小沈没していた富良野からやっと抜け出しメロンづくしの日々ともお別れし久しぶりに荷物を積んでチャリに乗る。富良野の町を抜けると山に挟まれて延々と畑が続き道沿いには野菜やら果物の直売所では茹でたてのトウモロコシが売られている。そんな店の横を通り過ぎるたびに立ち寄って茹でたてにかぶりつきたい衝動にかられる。今日は久しぶりの峠越えを二つ控えているので道草は控えて先を急ぐ。金山の分岐で右の道を選び日高を目指す(左は狩勝峠を越え十勝に至る)。最初の金山峠の登りで土砂降りに降られるが何とか登り切り峠のトンネルで雨宿りの一服を取る。雨はじきに止んだので占冠に下り次の日高峠を目指す。この辺りは山地に囲まれた静かな農村風景が続くが時折、離農したらしい農家の廃屋も目に入ってくる。人通りの少ない占冠の町を抜け日高峠への登りにかかるが峠のダブルヘッダーは少々体にこたえたか一番軽いギヤに落とし無心でペダルを踏む。日差しは強く照りつけ吹き出す汗を拭いながらやっとピークを迎え。ここから先はいよいよ日高。峠の下りワインディングをスピードに乗っ
て下ってゆくと日高の峰々や麓の樹海が目の前に広がりその中に飛び込んでゆくようだ。下りきったセイコーマートでガラナを飲んでると地元のおやじから話かけられる。毎度のことだが『何処から来た』『何処まで行く』の決まり文句だったがおやじの人懐っこい顔についつい答えてしまう。ここ日高の町から沙流川沿いを20k下り明るいうちにこの日の野営地、振内に到着。客車跡のライダーハウスに止まるつもりだったが無料テントサイトの芝生がきれいだったのでテントを張ることにした。疲れていたのでサイトをスピード設営し近所のスーパーで買
長く米を炊きながら夕暮れ時を過ごす。久しぶりにカレーで栄養補給をした後はウインナーを肴にラジオナイターを聞きながらビールの補給へと移行。ビールを飲んでると夜が長くなるようなあっと過ぎててゆくような不思議な感覚になるがこの時期に野外で飲む酒は理屈なしに旨いのだ。今夜はカブのライダーも離れた所でテントをはってるがもう消灯のようだ。一人で気持ちよくのんでると地元の親子連れが車で公園に乗りつけ公園の水銀灯のまわりをうろうろし始めた。僕の目の前の水銀灯の下を見てみるとノコギリクワガタのメスが這い回っていたので手のひらに乗せ飲み相手にすることにした。メス相手に気持ちよく飲んでると地元の親子連れが車で公園に乗りつけ公園の水銀灯のまわりをうろうろし始めた。こちらに来たので話を聞くと水銀灯の明かりに集まるクワガタを娘の夏休みの自由研究提出用に取りに来たようで今日は不漁だったようだ。僕の酒の相手をしているメスは僕に匿われて運良く難を逃れたのだった。
実家の岐阜にも昔はクワガタがたくさんいて山の中のスポットにいってはよく捕まえたものだが最近は全く見かけなくなり道内で久しぶりにお目にかかることができた。そんなメス君ともお別れしお開きとした。
翌朝は晴れ渡り今日も暑くなりそうだった。振内の駅舎跡は現在バス停になっており少ない運行本数ながらも学生達の通学手段になっているようで今朝も中高生たちでにぎわっている。朝二本だけのダイヤだと三年間ずっと同じ子とバスに乗って通うこともあるんだろうなぁ。
朝飯のスパゲッティで腹を満たしテント撤収も終了、日焼け止めを塗り出走準備は完了。
今日は太平洋の青い海にお目にかかれるぞ。馬たちも待っているから早く行こう
振内鉄道記念館
廃線となった旧国鉄駅舎が今は記念館とバス亭になっており隣接して客車を使ったライダーハ
小沈没していた富良野からやっと抜け出しメロンづくしの日々ともお別れし久しぶりに荷物を積んでチャリに乗る。富良野の町を抜けると山に挟まれて延々と畑が続き道沿いには野菜やら果物の直売所では茹でたてのトウモロコシが売られている。そんな店の横を通り過ぎるたびに立ち寄って茹でたてにかぶりつきたい衝動にかられる。今日は久しぶりの峠越えを二つ控えているので道草は控えて先を急ぐ。金山の分岐で右の道を選び日高を目指す(左は狩勝峠を越え十勝に至る)。最初の金山峠の登りで土砂降りに降られるが何とか登り切り峠のトンネルで雨宿りの一服を取る。雨はじきに止んだので占冠に下り次の日高峠を目指す。この辺りは山地に囲まれた静かな農村風景が続くが時折、離農したらしい農家の廃屋も目に入ってくる。人通りの少ない占冠の町を抜け日高峠への登りにかかるが峠のダブルヘッダーは少々体にこたえたか一番軽いギヤに落とし無心でペダルを踏む。日差しは強く照りつけ吹き出す汗を拭いながらやっとピークを迎え。ここから先はいよいよ日高。峠の下りワインディングをスピードに乗っ
て下ってゆくと日高の峰々や麓の樹海が目の前に広がりその中に飛び込んでゆくようだ。下りきったセイコーマートでガラナを飲んでると地元のおやじから話かけられる。毎度のことだが『何処から来た』『何処まで行く』の決まり文句だったがおやじの人懐っこい顔についつい答えてしまう。ここ日高の町から沙流川沿いを20k下り明るいうちにこの日の野営地、振内に到着。客車跡のライダーハウスに止まるつもりだったが無料テントサイトの芝生がきれいだったのでテントを張ることにした。疲れていたのでサイトをスピード設営し近所のスーパーで買
長く米を炊きながら夕暮れ時を過ごす。久しぶりにカレーで栄養補給をした後はウインナーを肴にラジオナイターを聞きながらビールの補給へと移行。ビールを飲んでると夜が長くなるようなあっと過ぎててゆくような不思議な感覚になるがこの時期に野外で飲む酒は理屈なしに旨いのだ。今夜はカブのライダーも離れた所でテントをはってるがもう消灯のようだ。一人で気持ちよくのんでると地元の親子連れが車で公園に乗りつけ公園の水銀灯のまわりをうろうろし始めた。僕の目の前の水銀灯の下を見てみるとノコギリクワガタのメスが這い回っていたので手のひらに乗せ飲み相手にすることにした。メス相手に気持ちよく飲んでると地元の親子連れが車で公園に乗りつけ公園の水銀灯のまわりをうろうろし始めた。こちらに来たので話を聞くと水銀灯の明かりに集まるクワガタを娘の夏休みの自由研究提出用に取りに来たようで今日は不漁だったようだ。僕の酒の相手をしているメスは僕に匿われて運良く難を逃れたのだった。
実家の岐阜にも昔はクワガタがたくさんいて山の中のスポットにいってはよく捕まえたものだが最近は全く見かけなくなり道内で久しぶりにお目にかかることができた。そんなメス君ともお別れしお開きとした。
翌朝は晴れ渡り今日も暑くなりそうだった。振内の駅舎跡は現在バス停になっており少ない運行本数ながらも学生達の通学手段になっているようで今朝も中高生たちでにぎわっている。朝二本だけのダイヤだと三年間ずっと同じ子とバスに乗って通うこともあるんだろうなぁ。
朝飯のスパゲッティで腹を満たしテント撤収も終了、日焼け止めを塗り出走準備は完了。
今日は太平洋の青い海にお目にかかれるぞ。馬たちも待っているから早く行こう



















