問題11/善玉菌の約9割はビフィズス菌(ビフィドバクテリウム)であり、糖をエサにして乳酸や酢酸を生成。腸内を酸性状態にして悪玉菌の増殖を防ぎ整腸作用を促進している。
➀ 9割でなく5割 ➁ 3割 ➂ 9割で正解
問題12/腸内の大腸菌は普段は殆どが大人しいが、食中毒を引き起こすO-157等の高病原性と同じ菌である。
➀ イエス ➁ ノー ➂ 悪玉が優位になると急変する
問題13/悪玉菌の代表格ウェルシュ菌は、タンパク質を分解して有害物質(発がん物質含)を生成する。アルカリ環境を好み増殖するので、腸内は酸性に保つのがいい。
➀ 賛成 ➁ 常在菌なので関係ない ➂ 腸内は弱アルカリが最適
問題14/日和見菌のプロテレス・ミラビリスは、特有酵素で尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する。アンモニア量が増えると起こる疾患を次の中から選べ。
➀ 頻尿 ➁ 尿管結石 ➂ 膀胱炎
問題15/日和見菌のバクテロイデスは発酵分解により短鎖脂肪酸(酢酸・酪酸・プロピオン酸等)を作り出しエネルギー源として吸収、痩せやすい体質になるメリットを持っている。
➀ ホントならサプリがあるはず ➁ ホント ➂ それは善玉菌の役割
問題16/肥満を改善する腸内細菌は見つかっていないが、ブラウティア菌という肥満を予防する菌は見つかっている。
➀ イエス ➁ ノー ➂ 肥満と腸内細菌は無関係
問題17/腸内フローラは多様性が肝腎。細菌によりエサが違うので、好き嫌いせずに自分に合った食バランスを見つける事が大事。
➀ その通り ➁ 良いと言われる物が良い ➂ 食べたい物を食べて何が悪い
問題18/腸と脳は相関しており、慢性的ストレス等により腸内乳酸菌が減少すると腸内環境が悪化、糖尿病・動脈硬化・潰瘍性大腸炎等、様々な疾患に罹る可能性が高まる。
➀ ホント ➁ そこまではいかない ➂ 腸は消化管なので関係ない
問題19/前問のように腸の免疫細胞が崩れると、逆にその信号が脳へ行きうつ病を発症する事もある。
➀ ある ➁ 脳がその前に手を打つ ➂ まだそこまで解明されていない
問題20/糞便の内、約半分が腸内細菌やその死骸である。
➀ 正しくは2割 ➁ 8割位 ➂ 5割で正解
答え
問題11/➂ 糖を分解して乳酸を生成する菌の総称が乳酸菌であり、ビフィズス菌の他にもいくつか種類がある。乳酸菌は小腸下部~大腸にいるが、ビフィズス菌は酸素が苦手なため(嫌気性)大腸にいる。また糖化菌は小腸に生息、アミラーゼを産生してデンプンを分解、乳酸菌の発酵を手助けしている。
問題12/➁ 腸内の大腸菌は菌全体の0.1%にも満たない。殆どが日和見菌で高病原性は持たない。
問題13/➀ ガス壊疽、食中毒、壊死性腸炎を引き起こす病原細菌の1つ。ウェルシュ菌が増えるとアンモニアやインドール、硫化水素等の腐敗物質が増え、便の臭いがきつくなる。
問題14/➁ 尿がアルカリ性になり、成分が結晶化して結石を作る。因みに、日和見菌は大腸菌、腸球菌、緑膿菌等で、普段は大人しい。
問題15/➁ バクテロイデスは便に多く含まれる。それが多ければ、腸内環境が大きく乱れない限り太りにくい体質になる。
問題16/➀ 動物実験では実証されている。
問題17/➀ オリゴ糖や食物繊維、魚類、発酵食品等の摂取を長く続ける事で腸内細菌の多様性を増やし、その中で自分に合った物を見つけていく。栄養素は殆ど小腸で吸収されるが、食物繊維は大腸に届き腸内細菌のエサになる。特に発酵性食物繊維摂取がポイント。
問題18/➀ 脳を始め心臓や関節等あらゆる部位に影響を及ぼし、寿命にも関わる。
問題19/➀ 腸内フローラが荒れると脳へ行く神経伝達物質もバランスが崩れ、脳に変性タンパク質が蓄積する等により様々な精神疾患に繋がる。多発性硬化症、うつ、自閉症、パーキンソン病等が指摘され、感情や人格さえコントロール不能になる可能性もあると言われる。
問題20/➂ 腸内では摂取した栄養分を利用して、たえず腸内細菌同士で縄張り争いをしている。糞便1g中にビフィズス菌が100億個、それ以外の乳酸菌が10~100万個あると言われる。