おいしく健康31

 

医者「『おいしく健康』、今回のアイテムはお節料理の予約も始まっているので、お目出たい黒豆の豆知識です。何でも平安の頃からその効能が知られており、食用以外に薬用としても重宝されて来たという事です。江戸末期には厄災を防ぎ1年元気に働けるという意味を込めて、広くお正月に食べられるようになったとか。

 特筆すべきはまず天然色素ポリフェノールのアントシアニン。強い抗酸化力があり美肌やアンチエイジング、視覚機能改善、がん予防等の効果が指摘されています。次に、イソフラボンにも抗酸化作用があり、女性ホルモンバランスを整え骨粗鬆症にも効能ありとされています。総じて黒豆のポリフェノールには血管の健康維持を促進する作用があります。

 レシチンは白髪・抜け毛予防、サポニンはダイエット効果や動脈硬化予防、タンパク質には高血圧予防や健胃作用があり、9種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれた健康食材です。成分は大豆と殆ど同じ。ダイズに食しましょう。

 お勧めの食べ合わせはジャガイモやネギ、生姜等と一緒に摂る事。栄養素摂取の相乗効果が期待出来ます。これからの季節、黒豆茶も温めて飲めば冷え性にも効きます。我が家では1年中黒豆は欠かしません。だってこれも、あの合図なんですもの。黒豆が出ると『ヤッター! あっちの豆も食べられるぞー』と、愛の行為には本当にまめなダーリンです」