不眠症1

 

医者「眠れるようになりましたか?」

患者「ダメです。どうしても先生の事が頭から離れなくて、好きで好きでどうしようもないんです。一度でいいから、デートして下さい」

医者「そう言われましてもねぇ。私には妻子がいるし、イケメンでもないし、ヘマばかりするし、こんな男のどこがいいんですか?」

患者「全てです。先生がオナラしても愛おしいし、鼻クソをほじった手だって平気で舐められます。それにえ~と、先生の耳掃除もしてみたいです」

医者「いつか私よりもっと相応しい男性にめぐり逢えますよ。今はきちんと眠りましょ!」

患者「先生が一瞬でも抱いてくれたら、すぐに眠れると思うんですけど。あー、先生の胸に顔を埋めたい! 先生、それがダメならせめて写真だけでも撮らせて下さい」

医者「スマホはしまいましょうよ、ね! お薬出しますから、また来週来て下さい」

 

患者「よし子ぉ、好きなんだったら、あんた自分で言いなよ。いつも傍にいるんだからさぁ。身代わりはもう沢山だよ」