もうこうなったら突然うちの上司でも現れてくれないかなぁと、

有り得ない妄想をしていると、愛ちゃんが奥から出てきました。

そして


愛「マオさん・・・

長くなるから・・・って、森さんに私からやんわり伝えますね・・・。」


と言い、愛ちゃんは森さんの法へ少し歩みを進めました。


・・・ああ・・・

お役に立てず申し訳ない・・・と、愛ちゃんを見つめる私。


・・・すると、一旦森さんの方へ近寄ったはずの愛ちゃんが

急に、2、3歩後ずさりしたんです。


マ「・・・ん?どした・・・?」



愛ちゃんの不思議な動きになんとなく嫌な予感がした私。


すると、愛ちゃんは私のところまでゆっくり後ずさり

微妙に震える声でこう言いました。



愛「・・・ね・・・ねえマオさん・・・

森さんの肩・・・・・・・・・

なんか・・・なんか付いてません・・・?」


・・・ん?

と思って森さんの肩に視線を向ける私。


マ「・・・・・・あら・・・・・・?」



・・・少し離れてはいましたが、

確かに、森さんの肩・・・背中側に、何かが・・・・・・・。



恐る恐る近寄る私と愛ちゃん。


・・・森さんは余所を向いていて気づいていません。


・・・目を凝らしながら、ゆっくり森さんに近寄ると・・・・・・





マ「ヒィ・・・!!ww」


・・・先に気づいた私が軽く悲鳴をあげたとき



愛「イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

ミ・・・・・・・・・・・・・・・・っ!!!!!

みのむしがぁああああああああああ!!!!!!!!」


・・・愛ちゃん・・・

大絶叫・・・・・・。



・・・はい。


森さんの肩に、なぜか、みのむしがくっついていました・・・。



・・・ぶっちゃけ私もみのむしなんて大っ嫌いですが

それよりも、

”森さんの肩にみのむし”

という現状のインパクトが強烈過ぎて、

とりあえず愛ちゃんの絶叫に合わせて大爆笑してしまいました。



・・・森さん・・・・・・!


あんたの肩で、冬を越そうと企んでいる輩がいますよ!!!w


と、突っ込みたかったんですが笑いすぎて言葉が出ません。


・・・大騒ぎする私たちに驚いた森さんは、わけがわからず


森「え・・・?何・・・?」


と近寄ってきましたが



愛「来ないでぇえええええええ!!!!」



と、愛ちゃんから激しく拒絶され、泣きそうな顔になってました。



マ「と・・・とりあえず、みのむしを外に・・・!w」


・・・意気絶え絶えに伝えると、

ようやく森さんは自分の肩に何かが付いているという事態を理解したようで

必死に肩越しに背中を覗きながら・・・


あろうことか・・・


その場で、手で払い落としたんです。



愛「キャアアアアアアアアア!!!

いやぁああああああ!!!!!!」


・・・倉庫に無造作に転がるみのむし。


無造作に床に転がり落ちたみのむしは、みのを半分脱いで微妙に移動を始めました。


マ「・・・きっ・・・きしょくわる・・・・・・w」


・・・ちなみに私。

昆虫や爬虫類は大概平気なんですが、

幼虫・毛虫など、顔の無い奴が大嫌いです。


半裸のみのむしを見て、愛ちゃんは失神寸前・・・。



・・・そこに、奥から出てきたミカが


ミ「なになに!?どした!?w」


と、興味津々に近寄ってきました。



マ「・・・森さんの肩にアレが・・・」


ざっくり説明して指を差すと、目の悪いミカは間近に近寄って


ミ「・・・なんだ・・・みのむしかよ・・・・・・。」


と、なんだか残念そうにつぶやきました。


・・・なにがついてりゃ満足なんだよw

と心で突っ込んでいると


・・・なんと


ミカはみのむしをそっとつまんで・・・



・・・森さんに渡しましたww




ミ「・・・女の子が怖がるから外に逃がしてきてくださいww」

・・・唖然と見守る私と愛ちゃん・・・。

・・・森さんもなぜか素直に頷き

森「・・・ちょっと駐車場に行ってくる・・・。」

と、去ってゆきました。

愛ちゃんの反応がよほどショックだったのでしょう。

マ「・・・てか・・・よく・・・素手で触れるねミカ・・・w」

と、感心しながらミカに言うと、ミカは笑いながら

ミ「・・・素手っつか・・・カバー付いてるじゃんアレw」

と、言いました。

カバー・・・・・・・・・w






その8へつづく。





しばらく森さんと変な緊迫感漂う会話をしていると

この空気を察してか、愛ちゃんがこちらに顔出してきました。


愛「・・・森さんすみません。

・・・何かいい商品ありました??」


・・・愛ちゃんはニコニコしていましたが

セリフの中に込められた”早く決めてよ・・・”という訴えを、私は痛いほど感じました。


森「もう!愛ちゃん早く一緒に選んでよ!

全然決まらないんだ!!」


・・・森さんには、残念ながら伝わらなかったみたいです。


想像以上に、手強い予感がします・・・。



怖いことで有名なうちの上司の技までもが通じないのならば

もはや私には森さんに帰っていただく案などもう持ち合わせていないわけで・・・


・・・しかし、何もしないわけにはいきません。


ミカだってもうすぐ休憩終わるわけですし、そうしたら愛ちゃんはまた森さんの餌食・・・。


そんなことを考えていると、森さんが突然言いました。


森「あの新作の企画案?の件さぁ、●●ちゃん(私)がしたら駄目なの?」


マ「・・・はい?」


一瞬意図がわからず間抜けな顔をしていると、森さんは


森「だから・・・

その件を●●ちゃん(私)が話し合えばいいじゃん?

そしたら愛ちゃんが俺のこと気遣いながら話し合わなくてもいいじゃん。」


と、言いました。


マ「・・・いや・・・

あの案は愛ちゃん担当の企画のことなので、そんなわけにはいきません。」


・・・普通にそう答える私。

すると


森「愛ちゃんは人気者だね!!

・・・●●ちゃん(私)は企画通らないの?w暇そうだねww」



・・・・・・・・・・・・・・・。



む か つ い たwww



額にピクピクと青筋が浮かぶ感覚をはっきりと感じました。


・・・森さんは”一応”取引先の上司なので、これでも言い方には注意してきたつもりですが


いや・・・こいつまじで・・・むかつくんですけどww


・・・と、制御できない怒りが込み上げてきます。


そして、大人気ない私はついに、言ってしまいます。


マ「・・・森さんこそ・・・・・・

休日にご予定は無いんです・・・・・・?

朝からご親戚のプレゼントを選びにいらっしゃるなんて。

おモテになるという話を聞いてますけど。」


・・・この頃の私は怖いもの知らずでした。

特に尊敬できないような方に対してはwwwww



さて、厭味をふんだんに込めて言った私の渾身のセリフでしたが、森さんは


森「遊ぶ女の子には全然困ってないんだけどね~

まあ俺的に、本命はその中にいないんだよね。

今はピュアな愛ちゃんみたいなこの話相手するのが新鮮でねw」


と言いました。


※上記のセリフは嘘偽り無く森さんのセリフです。

大袈裟にしていません。



マ「・・・・・・・・・。」



まあ、全然聞いてなかったみたいです・・・。


しかし・・・

”愛ちゃんの話相手する”って・・・・・・


あんた”話し相手になってもらってる”んだよ・・・?

なんでそんな、上から目線なの・・・?w


・・・軽く、震えがきました・・・。

あんたみたいなのが、ストーカー化するんだよ・・・。


と、喉まで出ましたが言えませんでした。


なんだかちょっと怖くなってきた私w


・・・どうしたらはっきりと、この男に現実を理解してもらえるのか。


・・・もはや私には見当もつきません。


引きつり笑いでとりあえずその場をしのいでいると、愛ちゃんが私にコッソリと


愛「・・・マオさん・・・なんかすません・・・。」


と、耳打ちしました。


・・・大丈夫なんだけど・・・いや、大丈夫じゃないかもしれないw

どうしよう・・・これ以上はノープランだよ・・・!


と、目で訴えましたが、今度は伝わりませんでした。


あとは、孔明あたりが私に降臨するのを待つしかありません。







その7へつづく。



さて、電話を終えて表に戻ると

まあ当然ですが、森さんはニコ二コしながらすごい勢いで愛ちゃんに話しかけていました。


森「イタリアン好き?

女の子はパスタ好きだよね!

俺結構隠れ家的な店知ってるんだw」



・・・こんな軽いセリフ、ドラマでしか聞いたことないわ・・・


かなり引き気味の私。


まあドラマでもこういうキャラは主役の女の子に横恋慕して見事に玉砕するんだよな・・・

と、余計なことまで考えてましたが、今の私には余裕があります。


だって、今まさに、この店に

ビッグバン女が向かっているのですから・・・。


・・・時は熟した。


・・・いでよ! ウェポン!



ミ「あーいーちゃん!!!

おっはよー!!!

ちょっと新作の企画案の件で話しあるんだけどー!!!」


マ「・・・。」


ウェポンの第一声は、セリフ感丸出しのスタートでした・・・。


いや、わざとらしいよミカ・・・

かなりわざとらしいよ・・・


と、ハラハラする私。


・・・ポカーンとする愛ちゃんと森さん。


ミ「あ!!

これカワイイ!!!

これ企画案に入ってなくなーーーーい???!」


・・・ああダメだ

これじゃちょっとした迷惑な上司だ・・・

と、額に手を当てる私。


愛ちゃんがオドオドして私を見るので

私はとりあえず、メッセージを込めた視線を送ります。



私の全眼力を注いだ視線は、どうやら愛ちゃんに届いたらしく・・・


愛「あ・・・、森さん、ちょっと急な仕事の打ち合わせが入ったようなので

少しの間待ってていただけますか・・・?」


と、森さんに言いました。


・・・森さんから離れながら、私に満面の笑みを返す愛ちゃんはどうやら全てを理解したようです。


・・・ミカの演技はちょっとアレだったけど、まあ、結果オーライ・・・


ですね。



森さんもさすがに放置されるのはかなり苦痛だったみたいで

かなりソワソワしていました。

ミカと楽しそうに喋るあいちゃんを横目でチラチラ見ています。


そして、ついに私に話しかけてきました。


森「・・・あのさぁ・・・あの話って長いのかなぁ・・・?」


・・・昨日はちょっと私に喧嘩腰だったくせに、一人になるとこれか・・・


と、森さんの器に呆れながらも


マ「・・・まあ、長いでしょうね・・・。」


と、答えました。


すると森さんは


森「・・・俺のほうが先に来たのに・・・。」


と、小さくぼやきました。


いや・・・あんた大体うちら仕事中なんだけど・・・?


と、フツフツと怒りがこみ上げます。


これまで愛ちゃんを何時間拘束したと思ってるんだ・・・。



マ「・・・確か、プレゼントをお探しでしたよね?」


・・・私の問い掛けに森さんは


森「・・・そうだけど?」


と、ちょっと警戒した様子で答えました。


マ「・・・いつお渡しするご予定なんですか?

よろしければ私がお手伝いさせて頂きましょうか。」


・・・森さんを追い込むような言い方をする意地悪な私。


すると


森「・・・い・・・いや・・・・・・

えーと・・・

そう!プレゼントの相手は愛ちゃんと雰囲気が似てるんだ!

好みも似てるし!

だから・・・愛ちゃんに選んでもらうからいいよ。」


・・・動揺して目が泳ぐ森さんを、私はしばらく無言で直視して

かなり溜めてから


マ「・・・・・・・・・ですか。」


と答えました。


・・・これは、うちの直属の上司から盗んだメンタル攻撃ですw


効果の絶大さは身をもって知っています。





その6へつづく。












さて、翌日の昼前。


その日も愛ちゃんと一緒に倉庫で作業をのほほんとしていました。


・・・そろそろ愛ちゃん休憩に出そうかなと考えていたまさにその時。


森「こんにちは~♪」


森さん登場・・・。



しかも、なぜか、私服なんですよ・・・。


まさか?!と私が思うのと同時に愛ちゃんが口を開きました。



愛「・・・森さん・・・今日はお休みなんですか・・・?」



森「そうだよ~!

・・・休みの日に来るなら文句言われなくて済むし。

・・・ね、愛ちゃん♪」


・・・ゾッ・・・・・・・・・っとしましたw


幻覚だと思いますが、いや幻覚に決まってますが、

いやぜひとも幻覚であっていただきたいのですが、


・・・森さん・・・


愛ちゃんにウィンクを・・・


いや幻覚ですよね。うん幻覚。



森さんのウィンク(の幻覚)に絶句したのはもちろん私だけではありません。


・・・直撃を食らった愛ちゃんは石のように固まっていました。


・・・アラフォー男のアイドル顔負けのウィンクは絶大な破壊力をもってして

女二人の生命力をいとも簡単に崩壊させていました。


・・・いや、それくらい強力だったんですよ本当に。


・・・いまだ言葉の出ない私に対して愛ちゃんは震える声で言いました。


愛「・・・マオさんは、文句言ったわけじゃないですよ・・・

お仕事大丈夫なのかなって心配してたんですよ?」


・・・その言葉で、私もようやく復活しました。


・・・そう。そうだよ心配してたんだよ・・・!

・・・あんたの部下を。


森さんは


森「そかそか!

まぁとりあえず、今日はゆっくり出来るからね!」


と、笑顔で言いました。


・・・まるで愛ちゃんも森さんと話したがっているかのようなこの言い草。


・・・人の恋愛に口を突っ込むのはあまり好きではありませんが、

このときばかりは声を大にして言いたかったです。


あんた、致命的な勘違いをしているよ・・・



と。


・・・さて、無情にも愛ちゃんは森さんへの説明に移り、

休憩に出るタイミングを失ってしまいました。


・・・私は私で、愛ちゃんを一人にして倉庫を後にするわけにはいかず、

これはどうしたものか・・・

と、頭を悩ませていました。


・・・森さんが仕事中ならばまだ追い返す手段は考え付きそうですが、

たちの悪いことに彼は休日。

・・・誰が森さんのプライベートを責められるでしょうww


・・・あぁ・・・

何かいい策はないものか。


うう・・・・・・


は!!!

良策が浮かんだ!!


私は即座に奥へ行き、経理部の同期の友人”ミカ”へ電話をしました。


・・・ミカは幸運なことに休憩中だったらしくすぐに電話に出ました。


マ「ミカ!!頼みがあるんだけど!!」


第一声から勢い良くそう言うとミカは笑いながら


ミ「・・・なにw面白そうだねww」


と、まだ何も説明していないのに食いついてきました。

さすがミカ・・・と喜びに浸るのも早々に、

私はとりあえずことの顛末を簡単に説明しました。


ミカは笑いながらも、興味深そうに聞いてくれました。



ミ「愛ちゃん可愛そうww

で?何したらいい??」


と言うミカに、私は作戦を話しました。


マ「・・・愛ちゃんに今シーズンの企画書の案について話が聞きたいってきてくれないかな?

そしたら、森さん居づらくなると思うんだ!!」


・・・これは超名案。

さすが私だわ・・・と、得意げに言いましたが・・・


ミ「・・・・・・猿知恵w」


マ「・・・・・・。」



・・・まあ、作戦は決行です。





その5へつづく。






・・・

まあ、恋愛は自由ですから

森さんが誰を気に入ろうが誰を狙おうが、別に私が文句言う筋合いはないわけですが。


・・・でもですね。


愛ちゃんはあくまで仕事中ですし、

勤務中である新人である以上誰に対しても邪険にするような態度を取れないわけですよ。

まして取引先の上司ですよ。

森さんだって大人なわけですから重々理解してるはずです。


それでも尚、勤務中にこうやって来るというのは、

ちょっとズルイよなぁ・・・と、私は個人的に思うんです。


そんな会話をしばらく聞いていると

・・・どんどんイライラが募ります。



森「愛ちゃんにはさぁ~年上の男が合ってるよね。

甘えキャラだしさ。」


愛「・・・甘えキャラじゃないですよ私・・・。

あの・・・このスカートとかどうですか・・・?

けっこう人気だしプレゼントなら喜ばれると思うんですが・・・。」


森「甘えさせてくれる男周りにいないの??

・・・周りはロクな男いないんじゃないの?ww」


愛「そんなことないですよ・・・。

あの、このブラウスとかは・・・・。」


なんとか会話の軌道を戻そうと必死の愛ちゃん。


てか・・・


むかついてきましたよ私www


まじで仕事しろよw

と、一言言ってやりたい気分ですが、まあそんな言い方出来るわけありません。


しかし、このままでは愛ちゃんがあまりにも不憫です。


森「俺女の子には超甘いよw

こう見えて尽くすほうなんだよね~。」



・・・。


・・・駄目だ。

聞いちゃいられねぇww


・・・私は我慢できず、ついに森さんへ言いました。


マ「・・・あの。すいません・・・、森さん。

こう長時間いらっしゃると愛ちゃんも勤務中なので仕事が進まないのですが・・・。」


とりあえず遠慮がちに。


愛ちゃんの表情がパッと明るくなりました。

・・・待たせてごめんよwとちょっと反省しつつ森さんを見ると、

森さんは


森「え・・・?待ってよw

新作とかの情報とかも聞いとかないとさww

取引してやってるのうちなんだよ?w」


と、半笑いでしかし目は笑ってないという嫌な表情で私を見ました。


新作情報・・・?


いやそういうのは会議でやってるだろうがww


と、言ってやりたい気分を抑えながら


マ「なかなかお決まりにならないようですけど・・・

その中にはいい商品ありませんでしたか・・・?」


と、笑顔で答えました。



森さんは


森「いやいや、だから今選んでるんじゃん。

愛ちゃんに説明してもらいながら愛ちゃんと。」


と、真顔に戻って言いました。


・・・こうやって、すぐに必死になって正論のような屁理屈を突き付ける大人に限って、

周りの気持ちを理解してないんですよね・・・

(あくまで持論ですが)


マ「・・・お仕事は大丈夫なんですか・・・?」


あくまで笑顔でそう聞くと


森「大丈夫だから来てるんでしょw」


と、声を荒げる森さん。


そこで、愛ちゃんが言いました。


愛「・・・部下の方々がお困りかもしれませんよ・・・?」



・・・そこで、私もちょっと我に返りました。


・・・いかんいかん。

私もイライラに任せて森さんと同じレベルで戦うところだった・・・w


・・・と、ちょっと反省し森さんを見ると、

森さんは複雑な表情で愛ちゃんを見ながら


森「・・・・・・そうだね・・・。

じゃあまた明日来るよ・・・。」


と言って、さっさと去っていきました。


・・・明日も来るのかよ・・・ww


と、私は脱力感でいっぱいですよ・・・。





その4へつづく。



20分経過すると

森さんは笑顔で手を振りながら帰って行きました。


・・・ん?なんか選んでたんじゃないの・・・。


と、不思議に思って愛ちゃんを見ると、愛ちゃんは苦笑しながら



愛「マオさぁん・・・

森さん、迷っちゃって決められないから会議終わったらまた寄るって・・・。」


と、言いました。


マ「そかww」


と笑いながら答えて私はふと思いました 


どんな上司相手にも、どんな長い話でも、

あまり疲れを見せない愛ちゃんがなんか異様に疲労感たっぷりなんですよ。



マ「どーした?疲れた?」


と、軽く聞くと、愛ちゃんは深いため息をつきながら言いました。



愛「・・・なんか・・・・・・なんか噛み合わないんです。

私の企画した商品の中でプレゼントを探してるって言うから選んでたんですけど・・・

別の話ばっかりするし・・・。」


・・・それを聞いて私は、やはりw

と納得しました。



マ「森さんは愛ちゃん狙いなんだよw

話がしたいからプレゼントとか口実作って会いに来てるんじゃないかなww」



すると、愛ちゃんはもともと大きな目をさらに見開いて


愛「まさか!!有り得ませんよ!!

森さんすっごくモテるって言ってましたし!!

そんな人が私なんて!!」


・・・すっごくモテる・・・

そんなの鵜呑みにしなさんなwww

と、素直な愛ちゃんを可愛いなと思いつつ、

本当にこの子は自分がどんだけ可愛いかぜんぜん解ってないな・・・

と、心配になりましたねw


実際、会社の中には愛ちゃんとお近づきになりたがっている方は多いという噂でしたし。



マ「・・・まぁ、それは予想だけど。

ちなみに愛ちゃんは、もし森さんが愛ちゃん狙いだったとしたらどうなの?」


・・・まあ人それぞれ好みはありますし、愛ちゃんがいいならいいわけですし。

そう思って聞いたんですが、



愛「・・・・・・ちょっと・・・・・・

えーと・・・・・・・・

あまり好きなタイプでは・・・・・・。」



マ「そかwww」


・・・ちょっとホッとしてしまう母のような心理の私。



さて、森さんは予告通りその日の夕方に再びやってきました。


森「愛ちゃん(はぁと) お疲れ様~~!」


・・・どんだけご機嫌なんだよ・・・

と突っ込みたくなる気持ちを抑え


マ「あ・・・お疲れ様です・・・」


私はかろうじて笑顔で答えました。

森さんが来た旨を倉庫の奥のほうで作業していた愛ちゃんへ伝えると、

軽くため息をつきつつも


愛「はーい!ありがとうございますマオさん(はぁと)」


と、笑顔で答える愛ちゃん。


・・・なんか、不憫だなぁと思いました。



マ「私が間に割って入ろうか?」


と、提案しましたが、大丈夫ですと言うのでまた私は見守ることにしました。

今度はなるべく近くから。


・・・二人で表に戻ると森さんは満面の笑みで


森「愛ちゃん!約束どおりきたよ!

結構忙しくて時間取れないかと思ったけど、部下に仕事回して来ちゃったよw」


・・・一発目の森さんのこの言葉に私がげんなりしましたww



苦笑いする愛ちゃんでしたが、

すぐに気を取り直して森さんに自分の企画商品の説明を始めました。


愛「どれか気になったものとかありましたか?」


・・・笑顔で聞く愛ちゃん。


しかし、森さんは


森「いや~、どれも可愛いものばかりでなかなかねぇ。

てかさ、俺今度出張で東京に行くんだ。

愛ちゃんにお土産買ってきてあげるよ!

銀座の有名なチョコレートとか食べたくない?!」



・・・再びげんなりする私。


愛ちゃんは


愛「・・・いや・・・あの・・・」


と、完全に困惑していました。





その3へつづく



以前勤めていたアパレル企業の会社でのお話です。


自社ビルでしたので

階ごとに営業部であったり、経理部であったり、企画部であったりと分かれておりました。


ちなみにわたしはデザイナーとして雇われておりましたので企画部とゆうことでしたが、

このフロアには女性しかおりません。

たまに営業の方が打ち合わせ等でこられたりはしますが。


まぁ、いろいろな取引先の方もいらっしゃるわけですが、



中でもちょっと異質な・・・


”俺ってかっこいいだろ”的なオーラをモッサリ放つ男性が一人いらっしゃいました。


いや

ちょっとナルシストくらいならいいんですけど


歩き方や、やたらと無意味に額に指先を当てて考え込む仕草や

私らのような若い子らを捕まえて

過去のモテ話を長々とはじめる迷惑な行動など・・・


何と言うか・・・


申し上げにくいのですが・・・




迷惑ww



そんな彼の名前は森さん。(仮名)


推定38歳。


確かにスレンダーで締まった身体をしているように見えますが

割と細かいパーマをかけ、顔は東野幸治に激似でした。


そのためうちの階では陰で”固焼きソバ”と呼ばれていました・・・。




・・・女子は残酷ですwww



さて、ある日の出来事でした。


場所は様々な商品が積んである倉庫。

商品管理もデザイナーがこなさないといけないような会社だったのでよく行く場所です。


当時一緒に働いていた愛ちゃんが森さんと会話していました。


マ「・・・あ、森さんお疲れ様です!」


・・・正直あまり好きではありませんでしたがw

取引先でもありますし、必要以上に愛想よくするのは新人としての定めです。


森「ああ・・・、●●ちゃん(マオのことです)!おつかれ~!」


ニコニコしながら挨拶を返してくれた森さん。


なんであんたここにいるんだよ!っと心の中で突っ込みます。

二人の周りを見るとなにやら商品が散乱しています。


・・・様子をうかがうと、どうやら愛ちゃんは森さんになにやら洋服をおススメしているようでした。


マ「森さん。女装されるんです?ww」


と冗談で言うと


森「まさか~!wプレゼントだよ!プレゼント!」


と満面の笑みで答えました。


マ「あら!彼女さんですか~?」


と、わざといやらしい言い方で聞く私。


すると、そこからいつもの”森さん節”が始まります。



森「今特定のカノジョはいないよ!

・・・そろそろ誰かに落ち着かないとなって思ってるけどさ♪

俺理想が高くてさぁw

なかなか居ないんだよね~。」


・・・”あぁそーすか”と流したい気持ちが込み上げます。


しかし

まあそんなことは出来るはずもなく私は


マ「理想?森さんの理想ってどんな感じなんですか?」


と話を広げてしまいます。


・・・苦笑する愛ちゃん。



森「そりゃー可愛い系で大人しくて清楚な雰囲気で~

目がパッチリしてて顔ちっちゃくて髪とかサラサラで~・・・」



・・・全部見た目の話かよ。

固焼きソバのくせに・・・。



と、微妙にイラッとする私。



マ「確かにそれは理想が高いかもですねw

そんな子早々居ませ・・・・・・。」


・・・言いながら私はふと思いました。


清楚・・・?

可愛い・・・?


髪サラサラ・・・

目がパッチリ・・・




愛ちゃんじゃないかwww


・・・ガン見する私を愛ちゃんは不思議そうに見ていました。


いや・・・でもまさかそんなw

そんなそんなまさかww


・・・と、とりあえず考えを否定して私は在庫の整理をしてました。


・・・離れたところから二人をチラ見すると、

森さんは満面の笑みで愛ちゃんと話しをしています。


・・・まさか・・・・・

そのまさかだったりしてw



そのとき私は

ちょっと面白いネタになるなぁ程度に考えて面白がっていたんです。





その2へ。



ディズニー話はちょいとおいといて。


先日元職場のひとつ後輩の愛ちゃん(仮名)から、

久々に電話かかってきて思い出話に花が咲きました。


その中でかなり面白かった出来事を思い出したので小説風に書いてみることに。

暇人とかゆうなしww



このお話には愛ちゃんと、私と、

超絶気持ちの悪い(ひどいww)森さん(仮名)とゆう取引先の上司が出てきます。


では、はりきってどーぞー




さんちゃーーーーーん!!

お誕生日おめでと---------------!!



以上。笑

9月13日

人生初の東京ディズニーランドへ行ってきました!!

早朝6時丁度の新幹線に乗りいざ東京へ!!

with SANBE


一ヶ月前から楽しみにしていたTDL!!

数十年前からワクワクしていたTDL!!

まさかいま行けるとは!!

まじで感動!行く前から感動!!


八時半ごろ東京到着。

開園前に着くとゆうワクワク!

9時開園。入場。


もうね、入った瞬間から夢の国だったよ・・・。

そして暑い。いい天気でよかった!

パスを取りに奥へ進む。

街だ。これはテーマパークの域を超えてひとつの・・・いや複数の街だ。



まずは、「ビッグサンダー・マウンテン」。

開園直後なのにもかかわらずめちゃくそ並んでおる。

・・・とりあえず、ファストパスゲット。

なんてゆうすばらしいシステムなのだろうか。

並ぶのが大嫌いなうちらのためのシステムなのだろう。

これなかったら楽しさが半減されていたに違いない。

よかったよね!さんちゃん!!


暑い暑いと入園直後からどっか休憩しようとゆっているふたりはあんまりテーマパーク向きではないかもしれん。

が、しかし。

ちょいと休んでから二つ目のパスを取りに。

たしか「スプラッシュ・マウンテン」。


パスも取れてご機嫌に「ビッグサンダー・マウンテン」へ!

めちゃめちゃ効率がいい。

うちらタイミングがよすぎだと思う。

アトラクションはとゆうと、ゴトゴトゆられて山を登っていく。

ゆっくりだったからこうゆうもんなのかと思ってたら最後にどごーーーーーーん。

ずごーーーーーーーーーーーーーん。

うん。一番初めとしてはとてもよいんじゃないかと思います。

おもろかった!!


そしてたしか次までの時間が空いたので「トムソーヤ島」へ。

いかだに乗っていくんですよー

乗車時間1分ww

時間が早かったのでショップは開いていないようで。

しかし洞窟とかあって自然いっぱいで癒されました。

暑すぎたけどな!水が塩素臭してたけどそこは触れないでおこう。


んで、「ホーンテッドマンション」のパスとって次のアトラクションへ。

向かっていると、パレードが始まった。

わたくしたちは最初、パレード??んーべつにいいや。

って感じで、アトラクションを攻めていこう計画でした。

しかし、ちょうどやるみたいだしちょっと見ていこうかー的なのりで静止。

・・・・・・ちょっと!!あなどっておったよでずにーさん!!!

これはパレードの域を超えておる。

移動式のミュージカルや!

感動した!これは見ていてよかた!!!

ハロウィンぽい仕様でたのしい!踊りも覚えたいくらい!

すごいふたりとも感動していました。


そして「スプラッシュ・マウンテン」へ。

これはインパクトある。

入るまでに水の中に落ちていくの見えるからどきどき。

一瞬見えた景色もまたよかったです。たぶんw


んで、ワッフル屋さんでワッフルを食べることなく休憩。

足がパンパンじゃー。

わたくしひとりで「スペース・マウンテン」のパスを取りに。

道中でアズマックスが取材しててワロタww

頭になんかついてます。

ひとだかりすごかったー


んで、「ホーンテッドマンション」へ。

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス仕様になっていました。

他がおもいっきりハロウィン仕様なのにクリスマス仕様なことには触れず。

すごい行きたかったアトラクションだったのでテンションあがったーー

おもしろかったです。

1000人目には選ばれなかったようで無事に出れましたw


んで、これも行きたかった「カリブの海賊」へ。

これはパスなかったからちょいと並んだけど許容範囲。

わたくしは映画パイレーツオブカリビアンが死ぬほど好きです。

期間限定でこのカリブの海賊がパイレーツ仕様になっているとゆう情報を聞いたことがあって。

どうなんだろう。いまもまだ・・・いやあんま期待してはだめだ。

だがしかし・・・。

と思いつつ乗り込む。

どんどん進んでいきあのテーマが流れた瞬間テンションフルマックス!!

やっばいかっけえええええ!!!

ジャックリアルすぎてびびるわーー

よかったです。





たしかここでいったんホテルにチェックイン。


ななななななんと!!

あの、ディズニーランドホテルです。

7階です。外見たらシンデレラ城とかなんかいろいろ見えます。

サイコーーーです!!

生きててよかった!ありがとう!!!

シャワー浴びてちょっとゆっくりしてから出ようか思ったらさんべ氏寝落ち・・・。

おいこら起きやがれおっさん←

いやいや、優しく起こしてからまた戻ります!!



「スペース・マウンテン」

絶叫系がだめなわたくしでしたが調子に乗って挑戦しました。

ここまできたら乗らんといけんじゃろ!!

暗闇の中星がいっぱいの中を走るコースター。

すっっげええええええええええぇぇっぇたのしかった!!

わたし絶叫系いけるわ!

ふわふわしたけどおもろかった!!


んで、カリブの海賊に乗ったときに横にレストランがあったので行ってみることに。

アトラクションの中にレストランがあるってすてき。

いい感じの席に案内してもらったし料理の味はそんな感動ものでは特になかったけど、

雰囲気はサイコーーーでした。


とぼとぼとランドを後にする。

しかし夢は覚めないのだ。

だってすぐそこに見えるんだもの。

ランドホテルサイコーーーーー!!ふわふーわ


ホテル戻ってラウンジに。

ワインとチーズなんか頼んじゃってらしくないことはするもんじゃないとおもたです。


部屋に戻ったらやはり疲れていたのでありましょう。

すぐにおやすみーーーー


あれからちょうど一年かーと思いつつさんべさんの寝顔を写真に収めておきました。

なんかシャッター押した瞬間に目が開いたけどたぶん彼は寝ぼけていました。

なんか行ってたけど凡人のわたしには理解できそうにもなかったのでスルーして眠りにつきました。


明日はシーであります!!

ちょうたのしみ!!!!


つづく