私がその言葉でなにやら感づいたのか、今までうっとりと浸っていた森さんがちょっと暗くなって
森「・・・いいよ。あっち行こう。」
と言いました。
喫茶店にいる女性たちのヒソヒソ声とニヤニヤが不快でたまりません。
しかしまあ、コレで最後だと自分に言い聞かせ私は先導して以前と同じ階段まで向かいました。
・・・薄暗い場所で立ち止まって少しの間沈黙していると
さきに森さんが、口を開きました。
森「・・・●●ちゃん、わかってるから俺。」
マ「・・・はい・・・?」
森「・・・・・・愛ちゃんから・・・頼まれてきたんでしょ・・・?」
・・・予想外だったのでまたちょっと怯んでしまう私。
森「・・・俺の気持ちは、受け入れられない・・・って、こと・・・どよね・・・?」
・・・しかし徐々にまた発言がセリフじみてきています。
森さんは、何も言わない私を見て、切なげに、フッと笑いました。
・・・あぶない。
森さんのドリーミィワールドの罠にかかるところでした。
マ「・・・はあ・・・、まあ、そんな感じですww」
あくまでちょっとふざけた感じにしないと、大昔のトレンディドラマごっこに巻き込まれてしまいます。
それから気を取り直し、私は何も言わずにポケットから
Love・・・を取り出して、森さんに差し出しました。
マ「アクセサリーはさすがに・・・貰えないって言ってました・・・。」
・・・恐る恐るそう言うと、森さんは苦笑しながら
森「・・・・・・てか、もしかしてさぁ・・・
ネックレスが入ってるって事、気づかなかったの?」
と言いました。
無言で頷くと、森さんはまたフッと笑い
森「もー・・・田舎者なんだから・・・w」
と言いました。
・・・田舎者には間違いないのだけれど、都会ではそんなテカテカのスーツや
やたら回りくどいプレゼントが流行っているのならば、私は田舎者で結構だ。
と、心の中で突っ込みました。
用事が済んだら長居も無用なので、私は
マ「・・・じゃあ・・・森さん。転勤がんばってくださいね・・・。」
と言い、立ち去ろうとしました。
森さんは
森「・・・男は引き際も肝心だ。
仕方ないね。
まあ今回のことは、俺も早めに忘れるよ。」
と言い、私に軽く手を振りました。
・・・引き際が肝心だなんてよく言うわwww
と思いましたが、長くなるので
私も(たぶん)さわやかに笑って階段を下りました。
さよなら・・・・・・
さよならウィリー・・・・・・!
じゃなて森さん・・・・・・・・・!
【MISSION①】
Loveを森へリバースせよ
-COMPLETE
・・・さて
割とアッサリとMISSIONをCOMPLETEした私は、愛ちゃんに報告をしました。
愛ちゃんは、すまなそうに私に謝りながら、森さんの転勤の件には結構驚いていましたが
しかし
愛「まあ都会の方が可愛い女性がいっぱいいますよね
」
とサラリと流していしまいました。
まあそれはそうかもしれんが、森さんが相手されるかどうかが問題なわけで・・・。
と思いましたが、私は森さんじゃないので余計な心配はやめることにしました。
・・・これで、すべて終わったのだとホッとする私は
森さんの巻き起こす、余韻のような小さい悪夢の存在にまだ気づいていませんでした。
その28へつづく。