私が入っているアマチュアオーケストラは、3月の定期公演が終わり、早速、5月にある次の定期公演に向けてのリハーサルが始まった。5月の公演では、ベートベンの交響曲第六番田園をやるそうで、楽譜が配布された。
私がオケに入団する前の指揮の先生は、楽譜をきちんと買うことにこだわっていたそうで、我々のオケの「図書館」には結構な量の楽譜があるらしいけど、今の先生は、楽譜がどこから来るのかというのは、あまりこだわらないようで、どちらかというと、気になるのはコストなようだ。購入したり、レンタルしたりしないと手に入らない楽譜ではそうしているらしいけれど、IMSLPに楽譜があれば、それを使ったりするし、誰かが持っていたものを使いまわしさせてもらうのこともある。前には、楽譜が高いからと曲目を変更したこともあったし、レンタル楽譜が高すぎると(そして、楽譜にちょっと手を加えたかったのもあるらしいけど)ご自身の作曲ソフトで打ち込んだ楽譜を使ったこともある。
オケのメンバーは、オリジナルの楽譜を使うことに慣れているのか、そのままオリジナル楽譜に書き込みするのを、あまり気にしていない。購入した楽譜だと、前のボウイングやその他の指示も書き込んであって、後々役に立つこともあるからかもしれない。しかし、私は、普通の量の書き込みでは、演奏できない。ボウイング、運指、強弱記号の変更や付けたしは勿論の事、自分が間違えやすいところはハイライターを使ったり、自分のパートで入りずらいところがあると、他のパートのメロディーを書き込んだり、拍が取りずらい時は、拍を書き込んだりもする。高い音に飛ぶときや、ドの♭とか、瞬時には判断しづらい音には、音名(ドレミ)も書き込む。それも、ひらがなとかカタカナとかで書くこともある(我々のオーケストラでは、公演時には、二人一組でなく、各自自分の楽譜を置くので、人の楽譜を見ることも、私の楽譜を他の人が見ることもない)
流石に、このような大量の書き込みを、オリジナルの楽譜にするのは、憚られるし、もし、また同じ曲を使う時も同じ書き込みがあったほうがよい(腕が上達して書き込みが不必要になって、邪魔になったら消せるように、ハイライターもペンもフリクションを使っている)ので、オケで使う楽譜は必ずコピーしている。そして、バインダーに綴じる時も、なるべく演奏中にページをめくらなくてよいように工夫して(めくらなくてはいけない時は、なるべく長い休符があるところでめくるようにする)見開く2ページの所もあれば、3ページの時もある。
今回の公演で使う田園は、有名曲だし、楽譜は我がオケの「図書館」にあったそうで、今回配布されたのは、そのオリジナル楽譜だった。このオリジナル楽譜というのは曲者で、アメリカで一般的に使われているレターサイズ(A4より、少々太くて、短い)という紙のサイズの二回りから三回り位大きいのだ。今までは、家のプリンターで縮小して、レターサイズに合わせていたのだけど、ここの所、目が悪くなったのか、縮小すると音符が良く読めない。そして、縮小する時に、上の一段とか、下の一段が抜けてしまっていたり、ページの端っこの音符が幾つか欠けてしまったりすることもあり、同じページのコピーのし直しをしたりすることも多く、結構、時間と労力、そして、無駄にする紙が掛かった。リハーサルに行って、音符が欠けていることに、始めて気が付いたこともある。
そこで今回は文房具店でコピーをすることにした。しかし、文房具店(近所の一般のお店)でも、楽譜にジャストフィットのサイズの紙は置いていないそう(アメリカのお店は不親切なので、ただ一言「ないです」取り寄せなんてオプションもない)なのだけど、レターサイズより倍弱大きい紙は置いているとのことで、それに1ページづつコピーをした。交響曲全楽章すべてで、12ページ、1000円弱の出費となった(紙自体も、普通のコピー用紙より、ちょっと厚めの物しかなかった)
そして、家に帰り、今度は、余白を切り取り、レターサイズを閉じるバインダーにフィットさせなければならない。しかし、手でハサミを使い、一枚一枚切るので、必要な箇所ぎりぎりまで切れて、縮小でコピー機と格闘するより、ずっと楽。しかし、各々のページの必要ギリギリで切ったので、少々ページの大きさが違い、見開きにすると見栄えが悪い。
その上、見開き3ページの時は、バインダーのリングに掛からないように、もう少しページを切り取らないといけなかった。ページによってはリングやバインダーの上下の金具の所だけ小さな切込みを入れたりもした。
そして、譜めくりの関係から、ページの真ん中で、楽章が変わったりしている所で、レターサイズの紙に収まるところは、同じページをレターサイズの紙にコピーしなおし(これを考えるのには時間が掛かるので、この作業は家に帰ってきてから行ったので、大きい紙はなく、レターサイズを使わなければいけなかった)それぞれのページの大きさが結構違うという事態になった。
まるで、おかっぱ頭にしてもらったは良いけれど、髪を切った人が下手で、毛先が凸凹になっているようだ。
見栄えは、悪くても、楽譜は見やすいし、ページめくりもしやすい。その上、誰に気兼ねなく書き込みが出来る。目的は達成した(オーケストラの友人に見せて、笑いも取れた)
でも、考えてみれば、5月の公演の日に、私は旅行に行く予定を立ててしまっていて、公演はお休みするのだけど、、、。


