Y先生とのピアノレッスンで取り組んでいる曲の一つのバッハのインベンション10番では、音の動きがだんだんに指になじんできた。Y先生は、インベンションの様にテンポの速い曲でも、特に早く仕上げる必要はないという主義なのだけど(動画などで、早いテンポで弾かれているのは、速さ比べさながらに早いテンポになっていってしまったというものも多いとのこと)今回の10番がどれだけ早く弾けるのだろうかと興味がわき、少々テンポアップして弾いてみた。
自分が弾けそうな範囲での速いテンポで適当に弾いてみて、メトロノームで速さを図ってみた。今までだったら、自分で弾けるマックステンポでも、指定テンポの半分くらいにしかならなかったのだけど、何と、今回の10番の場合は、指定テンポの90%位に達していた。Y先生が常に言ってる「一番楽に、最小限の動きで」ピアノを弾くというのは、大きな動きで弾いていると、ゆっくりなテンポの曲は良いけど、早いテンポになると動きが追い付かないというのも一つの理由なそうだけど、私もY先生とのレッスンで、だんだんに無駄な動きが取れて来て(私なりの)最速なテンポでも弾けるようになってきたのかもしれない。勿論、早いテンポで、最初から最後まで、すらすらとは弾けないのだけど、少々練習すれば、弾けなかったところも弾けるようになりそうな気がした。
そんな練習箇所として、最初に目を付けたのが、片手でメロディーを弾きながら、反対の手ではトリルを弾き続けるところ。自分ではしっかりと拍を取りながら弾いていると思うのだけど、弾いているうちに右手と左手がずれてくる。私は元々曲を弾いているとテンポが速くなる癖があるし、トリルの様に同じ動きをしていると、特に早くなる動いをしていると速くなりやすので、右手のトリルをメトロノームに合わせて弾く練習をした。右手のメトロノーム練習では、頑張ってテンポをメトロノームに合わせないといけないようなことはないく、その感覚を持ったまま両手で合わせるのだけど、それでも両手がずれてくる。
そこで、今度は一応、左手のメロディーパートをメトロノームを付けて弾いてみると、左手のメロディーパートが所々で崩れているのに気が付いた。ゆっくりめのテンポで弾いていたレッスンでも、自分ではそんなに走っていないと思っていたのだけど「走らないで!」と言われていた。それは走っていたわけでなく、左手が転んでいたのだった。右手のトリルは一定テンポで弾けていたけど、左手が転んでしまうので、転んだ音ではテンポがずれる(一瞬早くなる)ので、それが右手と左手がずれる原因だった。
何となく「弾けなぃ~」と言っているのではなく、こうやって細部にわたって弾けない原因を追究してみると、自分が当初に思っていたのとは違う「弾けない理由」が明らかになるものだと、自分のことながら感心してしまった。