スタインウェイピアノは鍵盤(黒鍵)の幅が狭くて、弾きずらいという声をよく聞いたことがあるけれど、私は弾いている感覚で狭いと感じたことはなかった。私が子供の頃に弾いていたのは、ヤマハのアップライトで、大人になってからピアノを再開した時に買ったのはボストンだった。その後の一代(台)目のスタインウェイでも、二代目の現在のスタインウェイでも鍵盤の幅の狭さは気になったことはなかった(ボストンもスタインウェイ社が製作しているから、鍵盤の幅に違いをつけるということは考えづらいけど)
二拠点生活をしていた時に、一拠点にスタインウェイを、もう一拠点にはカワイのグランドを置いていて、行ったり来たりしながら両方弾いていた時も、鍵盤の幅は気になったことがなかった。現在の一拠点生活になり、スタインウェイとカワイを仲良く並べてるようになって、行ったり来たりしてみたけれど「違う」という感覚はなかったし、鍵盤の幅をメジャーで測ってみたけれど、数値は、ほぼ変わらなかった。
今年10月の訪日の際には、ストピ巡りに弾き合い会、はたまた親戚の家でのピアノの練習で、色々のブランドのピアノを弾いた。ヤマハ、カワイ、ホフマン、FAZOLI、その他。グランドピアノもあれば、アップライトもあった。それぞれのピアノで、タッチや音色の違い、差があったけれど、鍵盤の幅が違うとは感じなかった。
それが、半月以上ぶりに帰宅、家のスタインウェイに触ってみたら、明らかに鍵盤の幅が狭い。慣れ親しんだピアノなので、ほんの何分もしないうちに慣れたけれど「狭い!」と感じた時の衝撃はけっこう大きくて、これがよく言われている「スタインウェイの鍵盤の狭さ」なのかと、感慨深いものがあった。
でも、前にメジャーで測った時に、家のスタインウェイとカワイの鍵盤の幅は、ほぼ同じと検証されている。家のカワイはKG-3Gと云う型で、アメリカ市場に出すために作られた型だと聞いたことがあるような気がする。スタインウェイはニューヨーク生産だし、アメリカで売られるピアノは日本の物より鍵盤が狭いのだろうか。でも、前に、アメリカ人に「スタインウェイは黒鍵が狭いから弾きづらくない?」と聞かれたこともある。
う~ん。不思議だ。