現在、オンラインでピアノレッスンを受けていて、その先生(R先生)からは学ぶことも多いのだけど、話が回りくどかったり、同じ趣旨のことを何度も何度も繰り返したり、こちらのことを伝えるのに、話の争点がずれてしまって、話を通じさせるのに時間が掛かったりと、コミュニケーション面で、とても時間の無駄で、無益なレッスン時間が多いようだと気づかされることが何度かあった。そんな、おしゃべり時間にお月謝を払うのは嫌なので、先生を変えることを考え始め、R先生とレッスンを受けているオンラインお稽古事サイトで、新しい二人の先生と体験レッスンをしていた。

 

一人方は、若い男性の先生で、本職はピアニストだけど、教えてもいるという方で、教えている経験が少ないようで、あまりよくないかなと思ったのだけど、レッスン時間が私のスケジュールと会いそうだったので、体験れっすを受けてみることにした。見てもらったのはバッハの平均律のハ長調のプレリュードだった。レッスン初めに一度弾いてみると、先生は「和音のハーモニーをよくわかってひいてますね」という。R先生には、曲の中で使われている和音のハーモニーが全然分かっていないから、ハーモニーの基礎を一からつけ直しますと言われているのだけど、それと正反対のコメントで、どちらがあっているのだろうかと思ってしまった。多分、どちらかが100%正しいというのはなく、中途半端だから、分かっているような、いないような演奏なのではと思う。他にも、私が自分の演奏に「ちょっと違う」という点について、指導をしてもらった。その指導自体は悪くはなかったのだけど、レッスンを続けても、得るところは少ないかなという手ごたえだった。予想通り、少々いまいちだなというのが体験レッスンを受けた感想だった。

 

しかし、もう一人の先生(A先生)は、長年教師歴があるそうで、オンラインレッスンに備えて三台のカメラ(鍵盤、上半身、楽譜)の設置があり、楽譜には書き込んだことがその場で見える様になっていて、とても分かりやすかった。そして、こういうことを悩んでいるけど、どういう練習方法がいのか、どうやって体を動かしたらよいのかということにも、しっかりとしたアドバイスがもらえた。一時間のレッスンで二曲を見てもらったけれど、とても内容の濃いレッスンだった。これからのレッスンの進め方についてアドバイスをもらうと、自分がやりたい曲をやりながら、自分が違うなと思うことを見てもらう方向でよいのではとのことだったで、現在自分で取り組んでいる、チェルニー、狩の歌、それにバッハのパルティータ一番を加えようということになった。

 

レッスン時間や、頻度なども私のお任せになるので、毎週30分にするか、隔週で1時間にするか、迷っているけど、課題曲になった三曲の進み具合で決めようと思っている。多分、A先生との定期的なレッスンで私が目指しているものは得られるのではないかと思うので、R先生とのレッスンは続けなくても良くなりそう。ただ、R先生とは、基礎を最初からやり直す為の新しいプロジェクトに取り組み始めたばかりで、今のところ、その内容も自分で出来ることばかりのような印象を受けてるのだけど、この先変わるのか、このままなのかは見極めたい気がする。多分、後2~3回、R先生とは様子を見て、最終的にR先生とのレッスンを取りやめるかどうか決めようと思っている。