スタジアムではなく、パリの街中で行われるというパリ五輪開会式は、始まる前から期待度が高いと聞いていた。最近の私は、テレビは全て日本のテレビ局の物を見逃し配信で見ているので、オリンピック開会式も見逃し配信で見ようと思っていた。日本で開会式が放映された後、見逃し配信が始まったけれど、244分と出ていて、そんなに長い間テレビの前に座っている時間も取れず(見逃し配信だから、途中で休み休み見ても良かったのだけど、何となく一気に見たかった)「さあ、見よう」と思ったのは、元々のテレビ放送よりも一週間少々経ってしまい、ダイジェスト版しか見ることが出来なかった。
ダイジェスト版では、音楽や踊りのパフォーマンスがそれぞれ、5分とか10分とか短くカットされていた。その中で一番気になったのが、セリーヌ・ディオンの歌唱シーンで、4分ほどの動画だった。ネット上で、セリーヌ・ディオンは本当は歌ってなかったとかいう噂を聞いたけど、違う人がそれっぽくやったのか、それとも、他の日時に本人が歌ったのをスクリーンに映したのか、と興味深々だった。
でも、動画配信で見た限りでは、本人が歌っているっぽい。解説のアナウンサーも「セリーヌ・ディオンさんです」と言っているし、本人で、ネットの噂は嘘だったのかなぁなんて思っていた。動画の説明には、セリーヌ・ディオンが愛の賛歌を歌うとある。愛の賛歌はフランスの代表的な曲だよなぁと思いながら見ていると、歌詞がよくわからない。アメリカにいると、セリーヌ・ディオンが歌うのはいつも英語歌詞になった歌だったけど、そういえば彼女はフランス語圏のカナダ出身で、アメリカに進出する際に英語を必死に覚えたと言っていたなぁと思い出した。
4分ほどの短い動画だったのだけど、天邪鬼の私は、歌以外のことが気になってしまった。フランスの代表曲としての愛の賛歌、とくに今回のオリンピックでは「自由、平等、博愛」のテーマだというから、内容的にも合うで、選曲には納得だけど、いくらフランス語でしっかり歌える世界的歌手のセリーヌ・ディオンでも、カナダ人に歌わせて良いのだろうか。フランス人歌手に適任はいなかったのだろうか。それも、開会式のフィナーレで、外国人起用というのは、違うような気がする。私はセリーヌ・ディオンは好きだし、実はコンサートにも行ったりしてるから、見る方としては嬉しいけど。
それ以上に、大いに気になったのが、バックで演奏されていたピアノ。雨の降る中での歌唱になってしまった為、ピアノの上に水玉が沢山。カバーも掛けずに(掛けているようには見えなかったし、カバーを掛けていたって)雨の野外にピアノを出すなんて、言語道断。オリンピックのフィナーレを飾るピアノだから、そこそこ良いピアノを使っているのではと思うのだけど、いくらくらいのピアノを潰してしまったのだろうか。