先日ブロ友さんが、バイオリンの肩当が合わなくて困っていると投稿していらした。自分の体にオーダーメードで肩当を作ってくれる工房を教えてもらったからトライしてみようかと思っているとも仰っていて、同じく肩当が体にフィットしないと思っている私は、その工房が首都圏ならば秋に東京に行くときに行ってみるのも良いかもしれないと思い、工房の場所などを教えてもらった。
 
地図アプリで調べると、私の実家からだと電車を乗り継ぎ1時間45分掛かると出てくる。なんだか遠い気もするけれど、私の実家から「都内に出る」時は、普通に1時間とか1時間半とか掛かるので、1時間45分というのはあまり遠くはないのかもしれないと思い始めた。
 
教えてもらった工房のウェブサイトによると、オーダーメイドの肩当は、ベースとしてKUNのエベレストを使い、その上に、体に合わせて切り抜いたフォーム材のようなものをくっつけるらしい。幸い、私が今(窓の隙間風防止用フォームを張り付けて)使ている肩当はKUNのエベレストだけど、フォーム材の切り抜きと装着には、安くても6000円位掛かるらしい。
 
そのくらいのお値段を出すのなら、既製品でもチョイスがあるのではと思い、ネットで検索してみるとよさそうなものを見つけた。
 
 
ネットで見た限りだと、肩当のカーブの具合も方にフィットしそうだし、日本の密林サイトでは9000円近くするけれど、アメリカの密林サイトでは20ドルもしない。(いくら円安とはいえ、20ドルは3000円位だから、その後の6000円はどこからきているのだろうか)他の物を注文するのに、送料無料にするために15ドル位必要だったのと、普通に返品可とのことなので、注文してみた。
 
届いたものをKUNのEverestと比べてみると、全く形が違う。注文した時は、LMSの方がカーブの曲がり方が大きいとおもってはいたのだけど、並べてみると、カーブの方向まで違う。そして、LSMの方が、全体的に少々小さい。小さいと安定感が悪いかもと、心配になったけれど、日本人の小さい体には小さめのもので十分そうだ。
 

 
今の肩当の大きな問題の一つが直ぐにバイオリンから外れてしまうこと。LMSの説明には「しっかりとバイオリンをグリップします」とあり、装着部分のゴムがKUNより固く、しっかりしている感じがする。
 

 
バイオリンに装着してみると、本当にしっかりとついてくれているようだ。私は、肩側のグリップをちょっとバイオリンのおしりの方よりに斜めにつけるのだけど、KUNは、その一だと滑って外れ安いのだけど、こちらは斜めにつけても、滑りやすそうという感じはしない。
 

 

実際に、肩に乗せてバイオリンを弾いてみると、フィット感も全然違い、こちらの方が楽器にずっと安定感が出る。安定感があるからなのか、音もしっかり出せて、音の伸びも良いような気がする。KUNはプラスチック製だけど、LMSは木製のようで、木製の肩当とプラスチック製だと音が違うとも聞いた。試しに、同じ音階を弾いて、音比べをしてみた。

 

 

最初がKUNで、二度目がLMS。思ったほどに録音した音に違いはないけれど、弾いている本人は、KUNでは頑張って音を伸ばして保っているけれど、LMSだと、その頑張りがなくても、少し響きの良い音が出るような感覚がした。

 

今のところは、なかなかよりというのが感想だけど、返品可能期間内で使ってみて、最終判断をしようと思う。