アメリカの普通のスーパーで売っているきゅうりは大きくて、中がスカスカで水気もなく、美味しくない。日系スーパーでは、美味しい日本のきゅうりが売っているけれども高い。韓国系スーパーでも日本のきゅうりに近いものが売っていて、お値段も高くはないのだけど、直ぐに悪くなってしまう。そんな事情があり、今年の春先には日系のスーパーできゅうりの種を植えてきて、プランターに植えた。最初は順調に育っていたのだけど、色々なハプニングがあり、美味しいキュウリを食べるために何と沢山の労力を使う事だろうと、やっぱり買ったほうが楽でいいのかもしれないなんて思っていた。

 

しかし、虫よけにネットをかけたプランタの中できゅうりはぐんぐんと伸びて、掌サイズの葉をたくさんつけ、花もつき始めた。ネットをかけてあるから、蜂などの受粉をしてくれる益虫も寄れなくなってしまっているので、私が受粉をしてあげないと、きゅうりは出来ないかもしれないと、受粉の仕方を調べたら、きゅうりは雌花と雄花がある植物だということを知った。そこで、ついている花を調べると、どれも雄花っぽい。太陽の光が十分に当たらないとか、その他のきゅうりに望ましくない状況が続くと雄花ばかりが付き、雌花が出来ないこともあるとネットには書いてあって、防虫ネットに使った不織布は少々日の光をさえぎってしまい、晴天の時でも苗には曇り空くらいの量の光の量しか当たってないのではと心配になっていた。
 
しかし、先日、どれくらいきゅうりが育っているのかをチェックしていたら、雌花を見つけた。不織布の上から写真を撮ったので、見ずらいけれど、花の根元にきゅうりの基が付いている。
 
 
数日たって、花が開いていたので、今度は受粉をした方が良いだろうと、綿棒で雄花の内側を軽くこすってみたけど、花粉が付いている様子は目に見えない。もしかして、目に見えないくらい小さい花粉の可能性もあるので、同じ綿棒を雌花にちょんちょんと擦っておいたけど、受粉できたかは不安。
 
きゅうりは受粉しなくても実はなるそうなので、受粉できていなくてもきゅうり収穫できるだろう。それは楽しみだけど、私は一つは実をもがずにきちんと熟成させ、種を取って、来年に備えたい。