我が家で月に一度に催していた音楽会を取り止めることにした。

 

私が思い描いていた音楽会というのは、ピアノの弾き合い会のようなもので、ピアノだけではなく、室内楽のアンサンブル等も含めて、参加者同士で弾き合いたいと思っていた。参加者は地元のSNSで募集をかけていたけれど、ちらほらと連絡が来る程度で、そういう人たちも、楽器の演奏がしたいというより、ただ何かの集まりに暇つぶしに来ているようだった。そういう方達は、ソロ曲の練習をしているわけではないので、ピアノに触ることもあれば、触らないことも多くかった。連弾やアンサンブルをしようと声をかけ、楽譜を渡しても、次の集まりをドタキャンしたり、練習をしてこなくて弾けなかったりと、次の会に向けて練習していた私が馬鹿馬鹿しくなってしまうことばかりだった。

 

そして、旦那のつてで来ていた人たちは、自分の楽器(ピアノ以外)も持ってこず、はなから弾くつもりなどない。そして、楽器演奏に縁のない人もどんどん増え、ただの飲み会だと思っている人も多い模様だった。なので、偶に楽器演奏者が何かを弾いていても、そっちのけで、飲食や会話をしている。たまに演奏を動画に撮ると、バックグラウンドでがやがやと雑音が大音量で入っていたり、アンサンブルをしているのに、他の人の演奏が聞こえなかったりもした。子連れも多く、子供たちは庭や家じゅうでバタバタして、今まで壊れた楽器がなかったのが奇跡だと思えるくらい。

 

それくらいなら、私も特にやめる必要もないしと続けていたかもしれないけれど、ピアノの椅子に座ってやピアノの横で飲食したり、はたまた、飲食物、極めつけは、氷が入って水滴が外についているコップをピアノの上に置いたりと、こちらがひやひやさせられることが多発。一人の人などビールを飲みながらピアノに触り、酔っぱらってコップを倒した。ピアノにかからなかったから幸いだったけれど。

 

私は結構の楽譜のコレクションを持っていて、それを使ってもらうのは全く構わなかったのだけど、私の楽譜は、自分が弾くもの、生徒用の物、クラシック系、ポップス系などと分けているのだけれども、それがぐちゃぐちゃになっていた。ぐちゃぐちゃでも、本棚に戻すッ人はのは良い方で、ピアノの上に大量の楽譜や本が、使いっぱなしで置き去りにされて、私が後片付けをする羽目になったことも多い。

 

こんなストレスの溜まる状態で、私がやりたかったことに全く近づかない音楽会を続けていく気力をなくした。また、私自身もアマオケで他の人と演奏する機会は出来たし、レッスンも多く取るようになって、課題曲も増え、そのほかのアンサンブルの練習をするのは結構大変にもなった。

 

この決定をしたときは、もう今月(6月)の会のお知らせを出した後だったので、今までのモヤモヤや我慢も溜まっていたので、少々皮肉も込めて「マナーの悪い参加者が多出し、会の趣旨が遂行されていないため、会を続けないという決心にいたりました」と6月を最後にしますというお知らせを出した。

 

ちょっと残念な気もするけれど、ひやひやしたり、嫌な気分にならなくてよいとすっきりした気持ちもある。