対面でレッスンできるピアノの先生は限られていて、何度も探したけれど良い先生に巡り合えなかったので、今年の初めからオンラインでレッスンの出来る日本のピアノの先生を探し始めた。結構の数の先生と体験レッスンを受けさせてもらい、その中の一人で、レッスンを続けていこうかとK先生とのオンラインレッスンを何度かしてみたけれど、やはり何となく腑に落ちないところがあった。

やはり、新しい先生を探したほうが良いかなと、オンラインレッスンサイトでピアノの先生を再度検索してみると、こちらの方が良いかなと思う先生が二人ほどいた。レッスン料はK先生の倍になってしまうのだけど、なんだか違うと思いながらレッスンを受け続けるより、少々お高くても納得できるレッスンの方が良いのではないかと思い、その先生(R先生)とのレッスンを申し込んだ。

 

申し込みの際に、何人もの先生との体験レッスンをしたけれど、どの方もいまいちで、私自身はどういうレッスンを望んでいるのかを明記しておいた。そして「体験」レッスンだとは表立って行っていないけれど、R先生の指導法や今後の練習カリキュラムを話し合う「体験」のような形でのレッスンだと伝えておいた。

 

レッスン時にK先生とのやり取りの話をしてから、R先生の実際のレッスンに入るというやり方を想定していたのだけど、R先生の方からレッスンに向けての下準備として、どんな曲、どんなことをレッスンしたいのかと聞かれたので、K先生とのレッスンの際のやり取りや私が思うことを知らせ、取っておいた動画も転送した。動画を見てくれた先生は、幾つかの問題点が浮き彫りになっていると返信をくれた。

 

当日のレッスンでは、その問題点の指摘から始まるのかなと思ったら、もう一度弾いてみてくださいという所からの出発になった。やはり、R先生もK先生から指摘を受けていた、曲の流れについて気になったようだ。そして、曲の流れが出た演奏にするためには、譜読みを始める時点で、しっかりと楽譜を理解し、どういった演奏を目指すのかの方向性をはっきりと頭に入れてからでないといけないとアドバイスを受ける。そして、レッスン曲に選んだバッハのイギリス組曲からのプレリュードの構成について少々話をした。

 

体験のつもりだったので、短いレッスン時間しか申し込んでいなかったので、レッスン時には、一つのフレーズのみについてだけれども、曲らしさがでる弾き方について教わった。それも「流れが出る様に」とか「流れを意識して」というのではなく、流れが出る、伝わるようには、ここをこうやって弾くと具体的な指導を受けた。私が弾いてみて、いまいちだったのだろう(楽譜を追って音符を弾く以外の)練習法を教えてくれた。その練習方法を試して、もう一度取り組んでいたところに戻ると、演奏が変わったと言われた。(言われたけれど、私はどう変わったのかはよくわからなかった。)

 

でも、問題点や目指す演奏法をきちんと言語化してくれたことや、目指すポイントに向かっての練習法の提示は、私が欲しているレッスン内容なので、R先生と何曲か取り組んだら、私が目指す演奏の変化がみられるのでは期待できたので、R先生と少々レッスンを続けてみることにした。

 

K先生とは次回のレッスンの約束があったのだけど、それはキャンセルさせてもらった。