今年の初めころから取り組み始めたバッハのイギリス組曲のプレリュードをレッスンで何度か見てもらった。

 

最初のレッスンでは、音の確認と曲調などについての説明終わった。

 

二度目のレッスンでは、音の流れや、テンポもそれなりに上がり、自分ではなかなかだと思っていた。

 

 

しかし、先生は曲が単調というか、音の呂律にしか聞こえないという。私自身はもう少しテンポを速くしたら、メロディーの流れが出るのではないかという感触だったのだけど、根本的に何か違うようだで、2度目のレッスンでは曲中でのテンポの変化や強弱の変化について(ここでフォルテ、ここでちょっとテンポを速めて、こっちでちょっとテンポを落とす等)ひとつづつ教わった。

 

教わった要素を取り組んで、これで合格だろうと3度目のレッスンに臨む。

 

 

でも、先生の反応は芳しくない。強弱やテンポの変化でメロディーらしさが出て来てはいるけれど、フレーズ感が足りないらしい。先生は「音の横の流れをきちんと出すように」「フレーズとフレーズが切れている」とおっしゃるのだけど、どうやったら流れる様に演奏できるのか分からない。先生も「○○の感じで」とか「○○を意識して」と仰るけれど、私は感じているつもりだし、意識しているつもりだ。そして、テンポを上げたことで出た弊害(ミスタッチが増えたり、伸ばす音が切れてしまったり)も気になるらしい。

 

こういうところは一つ一つ見直して練習して、仕上げていかないといけないのだろうけど、私はもうこの曲に疲れてしまった。そして、見直しても先生がいう様に弾けるようになる気もしない。前に他の先生との体験レッスンでもバッハの弾き方が全くなっていないというようなコメントを貰い、2声のインベンションから勉強し直しましょうという話もしていた。

 

今の先生の思い描くプレリュードの演奏と、私の技量の差が大きいのではないかと思われる。やはり、簡単な曲で、基礎からちゃんとやりなおした方がよいのではと思えたので、このプレリュードはここで一旦終了、簡単なインベンションから見直していくことになった。

 

今の先生には全体的な曲調とかを見てもらうつもりで習っているけど、○○な感じで弾いて、という指示だけで、実際にどこをどうするの具体的な指示がないと私にはわからない。もう少し今の先生と続けてみて、簡単な曲ならそういう表現ができるのか試してみようとは思うけど、この先生はやっぱり合わないのかなという不安もある。