私のピアノ練習メニューでは、指の体操の為のエチュード(現在はチェルニー)バッハと古典又はロマン派より一曲の計三曲をする事にしている。その中のバッハでは、現在イギリス組曲一番のプレリュードに取り組んでいる。

取り組み始めたのは今年の始めだったけれど、4月に発表会で弾く曲を優先していたこともあり、プレリュードは遅々として進まなかった。でも今回、K先生にレッスンで見て貰うことになり「レッスン迄にはそれなりになっているようにならなければ」と定期的な練習を再開、レッスンでは、どうにかゆっくりテンポで、途中止まったり、弾き直しはあれど、最初から最後までたどり着ける様になった。
 
今回は、レッスン’で見てもらうのは初めてだから、音合わせからで、幾つか見落としていた臨時記号などを発見した。そして、今は譜読みだから特にと前置きはあったけれど、音が縦の和音で一つ一つに聞こえメロディーが出てきていないので、メロディーライン出したほうが良いと言われる。それは、私も思っていて、いつもその辺りが不十分のまま、でもどうしたらよいのかわからずにいたと伝えると、譜読みの時からもそれぞれの声を意識していくこと、そして各パートでの練習をすることになった。基本中の基本だけど、私はその辺をおろそかにしてた気がする。
 
K先生には、特に曲をその曲らしく演奏するための留意点などをメインに見てもらうことになっている。そして、やはり曲の中で調が変化する時はその調がはっきり出る形で演奏しないといけないといわれる。それは分かっているけれど、譜面があれば兎に角、聞いただけでは私は調はわからないし、ハ長調とト長調の違いも音の高低くらいしかわからないので、どうやって調が変わることで演奏スタイルをどう変えてよいのかが全く分からないと正直に告白。すると、調を聞き分ける、調の雰囲気などは学習して、つかむものなので、色々な曲を調を意識しながら聞いていくことで養われると仰るではないか。確かに、私は聞く時も弾く時も、その曲が何調かなんて気にしていなかった。私は元々音楽のインプット量が劇的に少ないけれど、これからはインプットの際は調にも気を付けて聞いてみよう、弾く時ももう少し調に気を配っていこうと思った。
 
そして、ピアノ曲の練習する時は自分で調を解明していかなければならない。古典派とかロマン派の調が分かりやすい曲は、さらっと調を見るけれど、バッハではコードが飛ぶので、調の分析はしてこなかった。(大学の時に、宿題で幾つかバッハの曲の
コード分析をさせられたときは、よくわからないといつも泣いていた。)しかし、レッスンで先生がプレリュードをコード分析するなら、、と少々一緒に楽譜を見てくれた。すると、調が直ぐに一段落して、次に行くところ、一段落せずにふらふらと遊んで、少しして帰ってくるところ、調がどんどん変化していくところなどが明確になってくる。そうすると、おのずと曲の流れが分かってくる。これからはバッハの曲はアナリーゼしていこうと思った。
 
勉強することがいっぱいだ。