私は、一応ピアノ教師と名乗ってはいるけど、自分ではパフォーマーではなく教師だと思っている。私の上での区別としては、パフォーマーの本職は、ご自身がピアノを弾くこと、教えるということはその延長上にある。その反対に、音楽教師というのは教えることが中心で、自分の演奏はパフォーマーより劣ってても、生徒をそつなく弾けるようにする以上に教育理論とか、教育方針に重きを置いる。私の場合も、(主に子供の)生徒達には、楽譜を読む、ピアノを弾くという技術とともに、人として成長してほしい。例えば、コツコツ努力することの大切さとか、物事・人に対する態度、姿勢、自分で考える力、問題を自分で解決するためのスキルとかを身に着けてほしいと思っている。

 

なので、私は自分を日本語で言うピアニストだとは思っていないし(英語のPianistはピアノを弾く、弾いている人だから、一本指で弾いている人も、猫ふんじゃっただけしか弾けない人も含む)自分のピアノの腕前は大したことはないと思っている。でも、自分の腕前が上がっていくのは悪くないことだし、そういうなかで、色々と見えてくるものもあるだろうと、自分の練習を重ねてきた。

 

しかし、最近、生徒たちも上達してきて、中級者くらいの転校生なども入ってきている。そうすると、やっぱり自分の腕前も、もっとみがいておいたほうが良い。発表会をすると、やっぱり教師演奏はやらないといけないかなという気になるし、人前演奏は場数を踏むことも大事だと思う。

 

そんなことを考えていた時に、私が会員である音楽教師協会から「大人のための」コンクールをやるという知らせが来た。対象は、ブルグミュラーレベル以上なら、生徒でも、教師でもよいという。良い成績を残そうなんては思わないけど、審査員からのコメントを聞いてみたいと思う。そして、このコンクールは30分の個人レッスンと30分のマスタークラスが付いてくるという。参加費はすべてひっくるめて一万五千円ほど。結構割安だと思う。

 

コンクールとなると、暗譜が前提だろうと、暗譜が全くできない私は無理(コンクールは3月にある)だと諦めかけたけど、参加条項を見てみると、暗譜は推奨で、必修ではないそうだ。参加者は一人三曲で出演とあるけれど、登録用紙を見ると二曲目と三曲目はオプショナルとある。一曲は、4月末のお教室の発表会で弾く「幻想曲さくらさくら」にして、自主練で練習しているバッハとかを含めれば3曲いけるかもしれない。最終的に「舞台で演奏するのは無理~」となったら、最後の舞台だけスルーしてしまうという手段も残されている。

 

ということで、コンクール参加の登録を済ませた。選曲とか参加費の支払いまでにはまだ一か月あるので、それまでに「無理~」となったら、参加費を支払わなければよいだけのこと。さて、どうなることやら。