家で一番年寄りの老犬A君はそろそろ14歳だか15歳になる。保健所のシェルターから養子に迎えた時は、一歳で、シェルターの方からは、シェパード系の雑種と言われた。でも、見た目は全然シェパードっぽくないし、青いお目目にふわふわのウールのような毛があることから考えても、エスキモー犬系の血筋だと思う。実際に、カナダの観光推進のためのテレビコマーシャルでは、A君にそっくりなワンコが雪の上で犬ぞりを牽いていた。
 
そんなA君は、ここ何年かで「老い」を感じさせることが多くなった。初めは前よりも、走る速度が落ちたり、走れる距離が短くなったりするところからで、若いころは一メートル以上もある壁を楽々乗り越えていたのが、SUVの後部に持つ置き場に飛び乗れなくなった。ここ一年ほどは「老い」のスピードが加速したような感じで、普通の乗用車の後部座席にさえも自力では乗れなくなり、ちょっと急な坂は上れなくなって、後ろから押して歩かせないといけなかったり。ほとんどの時間を寝て過ごしたり、寝ている時に近くに行っても全く気が付かないようになった。また、下のほうのコントロールが効かなくなり、そこいらじゅうに垂れ流しになり、車に乗せるときなど、おなかの下に私の手を添えて、持ち上げるとその拍子にブツが出てきてしまうようになった。そのまま、車に乗せていると、踏んずけられた踏んで車内が大変なことになるので、車に乗る時は、少々前からおむつをつけることにした。
 

 

長距離のお散歩も無理で、短いお散歩でも後ろ足を引きずりながら歩くし(後ろ足の筋肉が衰えて、足を地面から上げきることができない)何かの拍子に転ぶことも増えた。そして、転んでしまうと立ち上がるまでに少々時間が掛かるようになってきた。筋肉が落ちて、体重も減る一方で、やせ細ってしまった。食も細くなりドライのドッグフードだけだと、味気がないのか食べないことも増え、お味噌汁をかけてあげていたりした。

 

そして、ここ一週間ほどはそれもほとんど食べていなかったらしい。最近相棒のY君がやけに太ったと思ったら、A君が食べないご飯も食べていたらしい。そういえばお庭の掃除をするのに、どうしてこんなにY君は大量のものを出すのかと不思議に思っていたけど、考え直すとA君がしたと思われるモノの量が激減している。ちなみに我が家ではA君のほうが偉くて、怖いので、Y君がご飯を食べているところにA君が来てほしそうに顔を出すとY君は逃げていく。それを考慮に入れると、おいしいごはんがあっても、A君は残したり、ボウルの近くまで来なかったりするようになっていたのだと思う。

 

ここ2~3日は、もっと食欲がないようで、ご飯だよと呼んでも来ないし、私が近くまで行って、手で(犬用の)おやつや人間の残飯を差し出しても、だるそうにしか食べないし、残してしまう。ほんの何週間前までは、すごい勢いでガッついていたのに。

 

今までは、来年に亡くなっても不思議はないねと話していたのだけど、このままだと今年が越せるかどうかもわからない状態になってきた。