コロナ渦に独学で始めたチェロ。鈴木教本やアメリカでよく使われている初心者用のテキストなどを購入して練習をしていた。ピアノをやってきたから、ヘ音記号を読むのには問題はないし、バイオリンをやってきたから、弦楽器の音をどうやって出すのかという基本知識はある。音程も想像できるし、独学で出来るだろうと思ったのだった。でも、初心者の曲で楽譜を読んで音を出すのはできるし、曲っぽくなるけれど、曲が長く、難しくなってきて、ポジション移動も出てくると、やっぱりレッスンを取らないとこれ以上は進めないと思った。
独学で続けているピアノでは、きちんと練習メニューを決め(テクニックの為のチェルニー、バッハ、その他の課題曲)取り組んでいるし、バイオリンでは隔週のレッスンでも練習不足でレッスンに赴かなければいけないことなどもあるので、チェロのレッスンを取る(そのためにきちんと練習する)のはちょっときついだろうとチェロはお休みしていた。
しかし、ここ半年ほどの期間に、来年初旬には本職を退職して(今月中には退職願を出すつもり)この先の人生(ちょうど半分くらいの折り返し点から)趣味に時間とお金を費やしていこうと決めた。年末はあっという間に時間が過ぎてしまうし、9月末の手術のリカバータイムの間に家でゴロゴロして暇だったので、チェロの先生探しを始めた。
ネットで検索を掛け、音楽学校とか個人でやっている方などにメイルを出したけど、返事がなかったり、「現在時間が空いている先生はいません」などと返答が来たりした。その中で一人、まあよさそうかなという先生に巡り合った。
ウクライナ出身の元チェロ奏者のおばあちゃんで、お教室のあるご自宅までも車で15分くらいと近い。お月謝も「まあ、こんなものだろう」というお値段だった。「一度、遊びにいらっしゃい」と言われたので、旅行から帰宅後の11月の初めにアポを取った。
そして、当日、一応自分のチェロを抱えて、先生のお宅に伺う。遊びに行くだけだから、話をするだけかと思ったら、私の音楽バックグラウンドを聞いた後、色々楽譜を出してきて、これを弾いてみろ、あっちをこっちを弾いてみてという。初歩の初歩の曲なのでどうにかこなすと、体の使い方がバイオリン的なところがあり、それをなおしていかないといけないけれど「大丈夫。あなたはすぐにうまくなるわよ」と言われた。まあ、他に先生もいないし、ゆっくりペースでレッスンを始められるのなら初めてもと思っていたら、二週間に一回くらいの頻度の30分レッスンでもよいのではという運びになった。大人の生徒さんが何人かいて、アンサンブルレッスンもやっているそうで、そちらにも参加したらと勧められたので、そうすることにした。
ということで、11月の終わりにアンサンブルと個人レッスンのアポを入れ、買っておく教材のメモをとり、お暇することになった。
すると、先生はレッスンをしていた気でいたようで「レッスンは30分で45ドルと伝えていたけど、今日は1時間半も使ってしまったわね。でも60ドルでよいわ」などというではないか。遊びというか、体験レッスンというかのつもりでいたので、お代が発生するとは思わなかった私はびっくり。でも、これからお世話になるのに「今日は無料じゃないの」というのも気が引けて、お支払することにした。もちろん、現金の手持ちはない(アメリカはキャッシュレス化が進んでいるし、私は現金は殆ど持ち歩かない)ので後日、郵送するということになった。