日本でピアノ中級者のレッスンの定番の教材のハノン。もちろん、私も日本で子供のころにレッスンを受けていた時には使っていた。大人になってからのピアノ再開後も日本人の先生からピアノを習ったときは必ず使っていた。(なぜかアメリカ人の先生からはハノンのハの字も聞いたことがない。)でも、レッスンをやめ(よい先生に巡り合えないのが一番の原因)自主練に入ってからはハノンは音階練習以外ほとんど使ったことがない。本当に指がさび付いてどうしようもなく動かない時ならともかく、ちょっと指の動きが悪いな程度の時だと、ハノンでは指の動きがよくなることはあまりないから。(これは個人差があると思うので、私の場合はそうであるというだけ。)

 

しかし、先日ネットサーフをしていて、ハノンの使い方に関しての指導動画に出会った。練習曲の背景から、使い方まで、とても分かりやすく教えてくれている。

 

 

私は、今までハノンは指の独立性を獲得するための教材、音の粒をそろえる教材という理解をしていて、自分が受けたレッスンでもその程度の使い方くらいしかしてこなかった。でも、この動画をみて、他にもいろいろと使い道があることに気づかされた。

 

私が子供のころからずっと取り組んでいるのが指を丸めてピアノを弾くこと。これは癖の部分も大きいのだろうけど、気が付くと指が伸びてしまっていることがよくある。そして、早いパッセージになると、指の上げ下ろしのスピードがのろすぎて、パッセージの速さについていけなくなる。これには、指を下げる動作より、上げる動作が問題のことが多いそうで、手の甲の筋肉は日常生活ではほとんど使わないので、その筋トレが必要だそうだ。(こちらは他の指導動画で習った。)

 

これらの問題に対する練習法として、ハノンで指先で軽く鍵盤を打ち、素早く指を上げることに意識を集中させて練習してみた。ぴかぴかフィニッシュ塗装のKAWAIで蓋を鏡代わりにして、両手だとつられてなんとなく弾けてしまうことがよくあるので、片手づつ、行ったり来たり。一番のパターン以外にもアルペジオでもやった。

 

 

私が抱える問題は、ちょっと練習したから治るというものではないので、この形、指の使い方が「癖」になるまで反復練習をすることになると思う。