我が家恒例の冬のタホ湖への旅行の(現地での)一日目は元気にHeavenly (ヘブンリー)のゲレンデへ。前夜からの雪がうっすらと道に積もり、朝から雪の舞う天気で、朝8時半過ぎににスキー場に到着したけれど、日曜日と言うのもあるのかもしれないけど、駐車場は結構いっぱいで交通整理のスタッフが駐車を誘導していた。

 

天気予報は「雪」で、空は雲に覆われていて、幾つかのリフトが止まっているということだったので、私はスノーボードをすることにした。(子供の頃からスキーはやってきたので、スキーはそれなりに滑れるけれど、スノボを始めたのはここ10年ほどで、行ったり行かなかったりもあり、昨シーズンではどうにか回転しながら転ばずにすべて来れる程度だった。)天気が悪くて、決まったコースしかを行き来することが出来ないのなら、スキーだと物足りなくなってしまう。

 

ゲレンデについて、リフトのそばで板を付けようとすると、旦那がストックを忘れたという。スキー板の手入れは私の仕事で、前日の夜に家の中でワックスを掛けておいたので、スキーのいただけ車に積んで、ストックは置いてあった車庫に残してきてしまったらしい。私はスノボしか積まなかったのでストックの事などすっかり忘れていた。駐車場も混んでいて家(別荘)まで戻るのも大変なので、ゲレンデのレンタルショップで借りた。

 

最初は短い(500メートル位かな?)初心者コースで足慣らしと思ったのだけど、利用者があまりいないのかリフトは動いていないので、山の中腹にある初心者コースを目指す。久しぶりのリフトの乗り降りはドキドキものだったけど、問題なくクリアー。最初は体の動きが悪かったけど初心者コース2を二度ほど滑ったら、感覚が戻ってきた。

 

もう少し全ても大丈夫かなと思って、もう少し上に上るリフトに乗った。前回来た時もそのコースをスノボで滑っていて、無事に降りてこれたのでそんなつもりで行ったら、大変なことになってしまった。

 

雪が降りしきる中で、人はそれなりに滑っているけど、ほぼ新雪の斜面。今までスノボで新雪の上を滑ったことがなく、思いの外体力を使ったらしい。滑っている時は良いのだけど、積もった雪に躓いて転んだり、ちょっと平ら目の所で止まってしまったり。止まってしまうと滑りだせるまでにぴょんぴょん飛んで体の向きを変えなくてはならないけど、これが体力を消耗する。

 

旦那は足がパンパンに張ってきたというけれど、日ごろジムで鍛えている私は足は何ともない。転んだり休んだりしながらの私は、旦那とは待合場所を決めて先に行ってもらった。一人の方が自分のペースで滑れるので無理もしづらい。

 

立ち上がったり、飛んだりすると息が切れる。標高が高いので、息がどんどん深くなって、過呼吸気味になり気分が悪くなる。意識して浅い息をにして、大丈夫かなと思って立ち上がると、頭がくらりとする。雪が激しくなってきて視界も悪くなり、体的には止まっている感覚なのだけど、足からくる振動だと滑っているようだ。

 

頭がくらくらしてきて(転ぶと回転するのでそれで酔ってしまったのもあるようだ)これは高山病ではという症状が出てきた。ゲレンデではなぜか人が通る時と通らないと気があり、雪の中で座ること少々。誰も通らずに心ぼそくなるともっといけない。「お~い」「誰かいますか~」と何度も呼んでも誰も答えてくれない。

 

「もしかしてこのまま遭難するのでは」と思ってしまう。(雪が降っていたから、薄暗かったけど、真昼間で沢山の人が利用するリフトで降りてきているので遭難するわけはないのだけど。)すると、ちょと離れたところに座っているスノーボーダーを見つけた。「救急隊に連絡してくれますか」と頼もうと思ったけど、「そんなに酷くないかも」と躊躇していると、その方の友人らしい何人かが集まって来て「大丈夫ですか~」と叫んでくれた。大丈夫でもないんだけど、救急隊を呼ぶほどではないという微妙な感じで、「○○(旦那との待ち合わせ場所)までどのくらいありますか」と聞くとそんなに遠くはないようだ。

 

降りしきる雪の中で座り込んでいるのもまずいだろうと、意を決してスノボを足から外し歩いて降りることにした。足腰は何ともないので、歩くのなら大丈夫。立ち上がる前に少々吐いたのも気分をすっきりさせたのかもしない。そして、歩いていればパトロールが来たら絶対に声を掛けてくれるだろうと思った。担架に乗せられるほど酷くはないけど、何かしらの処置はしてくれるはず、と。

 

歩いていると雪も収まって視界も良くなり、目印や標識で距離感も出てきた。朝に滑って上手く滑れた初心者コースに戻ることが出来て、歩くより滑った方が早いし、もう一度スノボを履こうかとも思ったけれど、足腰は大丈夫そうだけど、頭がくらくらして直ぐに転んでしまうだろう。一度転ぶと立ち上がるのにエネルギーを使うので、そういう危険な賭けに出るのは辞めて、結局旦那との待合場所まで、スノボ片手に斜面を歩いて降りた。

 

私が歩いている途中で、下手なスノーボーダーに遭遇して、転んで、休んで、立って、滑って、転んで、、と繰り返しているその人と、歩いている私では結局同じ位の時間で山を下りられた。歩く判断は間違っていなかった。(歩いている間は、結局スキーパトロールには合わず、他のスキー客も歩いているなら大丈夫だと思ったのか、誰も声を掛けてくれなかった。)

 

雪山に初めて行ったのは3~4歳の時、自分で初めて滑ったのは(スキー)は5~6歳の時。それでも、板を担いで斜面を降りてきたのは初めての経験だった。