自宅で先日開催した音楽会プラスカレーパーティーはどちらかというとホームパティーに楽器を弾く人が数名交じっているという、本末転倒の会となった。
時間にルーズなアメリカ(と言っても来る人の大部分は日本人)、開催時間に来る人は皆無。アメリカのホームパーティーはFashionably Lateと言って少々(15~20分が目安と聞いた)遅れ行くのが礼儀(ホストに準備する時間に余裕を与えるのが目的らしい)。また、家の音楽会は終わりの時間が設定されてないこともあり、30分とか一時間遅れは普通、4時間とか遅れてくる人もたまにいる。
本末転倒になってしまった今回の音楽会では、大して音楽は奏でられることはなかった。
どうせ皆遅れてくるだろうと、最初の一時間くらいは私はチェロの練習をしていた。ちらほらと皆が到着し、バイオリン弾きTさんご家族も到着。そこで、さっそくTさんにアンサンブルの曲提案をした。
先日ブロ友さんからリクエストがあったモーツアルトのバイオリンソナタ二曲とのだめカンタービレで聞いて、いいなぁと思ったエルガーのバイオリンソナタへ短調(Op 82)の合わせて三曲の楽譜を印刷しておいたので、それをTさんに見せると、早速スマホで動画をチェックし出した。そして、一番気に入ったのがエルガーだったようで、楽譜とスマホをもって、テケテケと音楽室に行き、バイオリンをケースから取り出し、動画に合わせて弾きだした。
どの曲が良いか選んでもらってから練習に取り掛かろうとしていた私は大焦り💦。特にエルガーはテンポも速いし、初見では無理。私は一応ピアノの前に座りTさんの演奏と動画のバックグラウンドを聞きながら、楽譜のページをめくるので精一杯。ちょっと気を抜くと何処を弾いているか分からなくなってしまうほど。
その反面、Tさんは所々弾けなくて、ブランクになるところはあるにしても、1・2・3楽章のほとんどを弾きとおした。それも、仕上げのテンポで。Tさんが上手なのは知っていたけど、ここまで出来るとは驚いた。
私はピアノの前に座り、楽譜を目の前に、ただただ溜息をつくばかりだった。