ロス〇ンジェ〇スの日本人街(と言ってももう日本人、日系人はほぼ住んでいない)の公立図書館には日本語の本が結構ある。コロナで図書館が閉まってしまう(半年くらいはほぼ図書館は機能していなかった)前は定期的に日本語の本を借りてきていた。車で片道二時間弱掛かっていたので、一度に15冊位借りていた。

 

いつも特に目指す本はなく、ふらふらしながら面白そうなものを選んでいた。そうやって見つけた一冊がこちら。

 

さよならドビュッシー (宝島社文庫)

 

クラシックピアニストのお話だというので、面白そうだなと思った。話自体はそれなりに面白かった思い出がある。

 

そして、後日見つけたのがこちら。「こないだはドビュッシーだったし、今度はラフマニノフかぁ」というくらいの思いで、借り、それなりに楽しんだ。

 

おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)

 

先日ブロ友さんもこれらの本を読んだと紹介されていて、私も丁度自分のブログで書こうと思っていたんですと伝えると、「感想を楽しみに待ってます」のようなことを仰って下さったのだけど、どちらの本もまあ面白かったという感想しかない、、、。読んだのも2年以上前だし、、、。ごめんなさい🙇。

 

実はこの二つの本を読んだときは、日本で結構売れた本だということも知らなかった。

 

しかし、後日、家にあった日本のピアノ雑誌を見直していたら、作者中山千里さんのインタビュー記事があった。その記事によると、中山さん自身は楽器を演奏したことも音楽にもそんなに詳しくなかったとのこと。ご家族で楽器を演奏される方がいらっしゃるとのことだったけど。

 

本を借りた時は、この記事の事すらすっかり忘れていた。

 

実はこの二冊の本を読んだ後も、主人公(?)の岬洋介がなぜ推理力に優れているのかよくわかっていない。もしかしたら、この二つの本の前にその辺のことが書かれていたのかもとシリーズでどんな本があったのかと調べてみたら、他にもモーツアルトとかベートーベンとかショパンの音楽にのせた本が結構出ていることを発見。機会があったら読んでみようと思っている。

 

「機会があったら」というのは「キン〇ル読み放題プラン」に入っていたら同意味。コロナ過になり、図書館が閉まってしまったので、キン〇ルを購入し読み放題プランにも入って、片道2時間運転せず、図書館を利用している気分。最初は一か月もすれば再開するだろうと思っていた図書館も半年以上開かなかったし、キン〇ル読み放題プランにはいってよかったと思っている。

 

そして、プランに入っていたので、先日読んだ本がこちら。

 

ワルツを踊ろう (幻冬舎文庫) by [中山七里]

 

岬洋介シリーズではないけど、これもクラシック音楽がバックに流れている。音楽といっても、こちらはヨハン・シュトラウス2世の美しく青きドナウのみ。主人公がこの曲が大好きでという設定になっているだけで、それだけが物語との唯一の絡みなのだけど、この本を読んでいる最中、そしてその後も少々の間、頭の中に美しく青きドナウが流れててやまなかった。

 

ワルツを踊ろうのは、前期の二冊より印象強く残っている。内容が凄惨だったこともあるけど、最後のどんでん返しも、「あぁ~、そういうことだったのか~」と声に出していってしまったくらい。一番最近に読んだ本だということもあるけど、一番印象に残っている。中里ファンやサイコスリラー好きだったお薦めする。