先日、ピアノのベトソナ熱情の初譜読みで遅れてしまったアポとは、実はバイオリンの弓屋さんとのアポだった。

 

私の住んでいる町の質の良いバイオリン販売店のなさにがっくりきて、違うサーチエンジンを使ってネットサーチをしてみたら、何軒か気が付いていなかったお店の名前が出てきた。その一つが、この弓専門店。先日、ブロ友さん達から弓を変えるだけでも、随分変わると聞いたことも、又、今のバイオリンを先生やT さんが弾いたときは結構鳴っていたこともあり(記憶を辿ると弓は私の物ではないものを使っていたと思う)、もしかしたら、バイオリンを変えなくても弓を変えただけでも音が変わるかもしれないと思い始めていた。

 

この弓専門店のウェブサイトよると、弓つくりの職人さんがやっているお店で、「$90~$2,500」のお値段の弓をそろえています、とある。今使っている弓がどのくらいの品質の物かも知りたいし、行ってみようと思いたった。アポを取ってきてくださいということだったので、メイルを送ってアポを取った。時間の確認と共に、ご予算はいくらですか、と聞かれた。本当はそんなに使いたくないけれど、高めに$1,000ですと言っておいた。今は初心者用の弓を使っているので、アップグレードだとも添えておいた。OKと返事が来たので、そんなに的外れなリスエストではなかったようだとほっとした。

 

アポに遅れること、10分、お店に到着すると、ちょうど先客さんが出てくるところだった。今回は現在のバイオリンと弓を持って行き、最初に今の弓の品質について聞いてみると。「ちょっと良いめの初心者用弓だね」とのこと。初心者バイオリンの中でもちょっと良いめのバイオリンについてきた弓なので、やっぱりそうかと納得。

 

取り敢えず、5本の弓を試し弾き出来るようにと用意してくれていた。手前に置いてあったものから試したら、弾きやすい。そして、今の弓よりも断然に響きがいい。ビブラートを掛けたら、楽々かかるし、響きもぐんとビブラートぽい。ビブラートが出来ないのは技術の問題だと思っていたけど、弓の問題でもあった様。弓だけでもこんなに変わるのかと驚いた。5本試したうちの二本は重たくて硬くて弾きづらかった。三本を選んで、家での試し弾きに貸し出してくれるということなので、弾きづらかった二本は排除。どういう弓なのかの説明は全然してもらっていなかったので、どんなものなのか聞いてみると。

 

除外した2本はドイツ製の物で、今の弓より5グラム位重い(秤で測ってくれた)、残りの三本はブラジル製のもので、今の弓より2~3グラム位軽かった。その三本のうちの二本はあまり違いがわからなかったけど、残りの一本はちょっと硬めの物だった。お試し期間は一週間ということで、私は来週家を空けてしまうので、お持ち帰りは出来なく、帰ってきてから又来ますということにした。ウェブでは一週間以上のお試し期間にも対応と書いてあり、そのつもりで試し弾きしていたので、動画を撮らなかったことが残念。

 

お値段は待っても待っても言ってくれなくて、やっとこさ尋ねたら、$600、$700、$1400のとこと、どれがどれだかわからなくなっていたので、どれが一番良いというのは決められなかったけど、$1400のはパスだなと思った。一本だけずば抜けて気に入ったわけではないので、倍のお値段を払う価値はないだろうなと思った。

 

今回も最終的に買うというより、沢山の物を試し弾きしてみるという目的のために行ったので、目的はしっかり果たせて、大満足だった。