『ザブングル』、40周年。 | 有栖川まおの愛が止まらないR

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「有栖川まお」のガンダムで倉木麻衣な日々の出来事を綴ったブログです。

 『戦闘メカ ザブングル』の放送が始まって、早いモノで、本日で丁度40周年となります。昨年解散したお笑いコンビじゃ無いぞ(今や、そっちの方が有名かもしれませんが…)。

 当時の私は、『トライダーG7』『ダイオージャ』と続いた土曜5:30のサンライズロボットアニメ(仙台でもこの時間帯でした)を観続けていたのですが(『ガンダム』はというと、世間で噂になっていた頃だったのでオレも一度観てみようかと思った時には、もう放送を終了してしまっていたのでした…)、ダグラムに引き続き、この時間帯でもリアルロボットアニメの時代に突入したのです。

 思えば、私が昔から「青いロボット」が好きだったりするのは、このザブングルからだったのかもしれません。もう一つの青いロボットである『バルディオス』は「明日を救えませんでしたしねぇ(あの最終回衝撃的でしたよ…)。ただ、今は亡きクローバーのトイどころか、バンダイの¥500のキットすらも買ってもらえなかった当時の貧しい私は(新しい家に引っ越したばかり金が無かったという事情もありましたが…)、文房具店で買ってきたプラねんどをこねて、丁寧に色分けしたザブングルを作ってたりしましたっけ(我ながらよーやるわい)。

 とにかく、企画時は、アイアンギアー共々「宇宙用メカ」としてデザインされていた事もあって、荒廃して「惑星ゾラ」と呼ばれるようになった地球を舞台にした、西部劇風の世界観には似つかわしくないデザインだと非難されていたこのザブングルでしたが、後半から登場した新主役メカ(同一作品内で主役メカが交代するってえのは前代未聞のパターン破りでしたが、後にロボットアニメではこれが定番パターンとなるんですよね…)であるウォーカーギャリアよりも、私はこっちの方が好きでした。それもあってか、後にR3模型文化ライター氏のプロデュースによってギャリアが1/100でキット化された時、戦車長殿大喜びしていたのですが、私はあまり嬉しくありませんでした…どうせだったらザブングルもR3化しろよ、と。今や、そのR3シリーズ自体が休止状態ですもんね…。

 しかし、いかにも土木作業機然としたトラッド11タイプギャロップタイプといったWMも、実は好きだったりするんですよ。後のレイバーと同様、現代の技術でも実用化されそうなデザインで

 支配階級のイノセントが作った、どんな犯罪も三日逃げ切れば無罪放免となってしまう「三日の掟」という不文律(私が昔から「不文律」とか「暗黙の了解」ってえのが大嫌いなのも、この作品からの影響なのかもしれません…)を破って両親の仇であるティンプを追い続ける主人公ジロンが、「主人公と言えばイケメン」というパターンを破って、「土饅頭」と言われる丸顔だったりしたのも新鮮でしたっけ。

 

 …しかし、何とした事か、中盤にそのジロンとティンプがケッチャコ…もとい決着をつけるという重要な回(実際には最後までつかなかったのですが)の放送日に、親父がいきなり「おぅ、キャッチボールすべぇ」と、近所の空き地に私を強引に引っ張り出したのです。戦争で早くに父親を亡くした為に、子供への接し方が分からなかった親父にしてみれば、無理矢理にでも息子とのコミュニケーションを図りたかったのでしょうが、当時の私からすれば大きなお世話でした。おかげで、その回を観逃してしまってからは、私の『ザブングル』に対する情熱も急速に冷めてしまいました…。先述の「ギャリアがあまり好きでなかった」もう一つの理由が、ここにあります。何しろ、当時はビデオなんてシャレた物は、まだまだ高嶺の花でしたからねぇ。そして、この「ストーリー上重要な回を、強権的な『理不尽大王今は亡き冬木弘道では無い)』の親父の所為で観逃してしまった」という悲劇は、後に『』の第2話でも繰り返される破目になるのでした…。

 

(追記:グッスマモデロイド1/100ザブングルが発売されるそうです。バンダイがR3シリーズを中断なんぞしてるから…。写真を見てみる限りですと、変形ギミックがあるのかな?)