本日、街中を歩いているとマリオとルイージとピノキオに囲まれました。
「いつの間にゲームの世界へ紛れ込んだ!?」
と思ったのですが、どうやらハロウィンイベントへ向かうちびっこの群れに出くわしようです。
クリスマスよりもハロウィンの方が盛り上がると言われていますが、思うにこれって柳田國男さんが提唱した『ハレとケ』の文化の一環!!
ハレが祭りや行事、ケが地味な日常と表しているのですが、ハロウィンイベントはハレ。
お笑いの舞台はもちろんハレ、ネタの練習をする日常はケと言った感じでしょうか?
大滝塾長『今日は創作落語についての授業やで』
落語の好きな芸人さんは、かなりたくさんいらっしゃいます。有名なところでは松本人志さん、千原ジュニアさん。志村けんさんは桂枝雀さんの熱烈なファンであると公言されています。
他の分野でも藤子F不二雄さん、さくらももこさん、糸井重里さんなど一流と呼ばれる人達が、落語に魅了されています。
本日は私、高田豪が創作落語についてお話をさせていただきました。
創作落語は新作落語とも呼ばれ、これまでたくさんの作品が生み出されてきました。
「どこからが創作落語なのか?」というと、この線引きがなかなか難しい。例えば桂文枝師匠の代表作である鯛なんかは、文枝師匠のお弟子さんなど多くの噺家さんに受け継がれています。
これが三代受け継がれると、古典落語と呼ばれるようになるのです。
ということは今ある古典も、遡れば昔は創作落語だったという可能性があるわけでございまして。
これまで噺家さんに提供させていただいた作品を題材にお話をさせていただいたあと、ある創作落語を紹介させてもらいました。
志村けんさんが枝雀フリークであったと書きましたが、私も枝雀師匠が大好きです。
中でもおすすめなのが枝雀師匠にとって最初の創作落語である『戻り井戸』。
ストーリーをかいつまんでお話しいたします。
主人公が目覚めると暗い井戸の中で眠っている。そこへ通りがかった農家の親子に助け出される。親切な村人は料理やお酒をふるまうのですが、主人公の男、もっぱら酒癖が悪くからみはじめ、酔いつぶれてしまい、最後は親子の手によって井戸の中へ落とされてしまう……。
エンドレスのナイトメアみたいな感じの落語。
あらすじだけ書くと、暗い話のように感じる方が多いのではないでしょうが、枝雀師匠の手にかかればきっちり笑いになるのが、やはりお見事。
枝雀師匠はあの風貌とエネルギッシュな芸風で、パッと見は明るく見えますが根っこは暗い方だったと言われています。
その枝雀師匠も、この戻り井戸をいたく気に入っておられたそうで、創作落語を理解する上で欠かせない演目なのではないかと思っています。
落語好きでご本人も創作落語を手掛けておられた中島らもさん。彼は「笑いと恐怖というのは構図的にとても近いものである」という持論を持っておられました。
この戻り井戸でも農家の親子が、黙って悪罵に耐え続けるシーンがあります。
落語というのは基本的に対話形式で話が進んでいきます。しかしこの戻り井戸、酔っぱらった主人公の男がひとりで延々悪態をつくシーンがあります。
このときの農家の親子の心情を想像すると、怖くもありそれがおかしくもあり、奇妙な感覚を覚えます。
真っ暗闇の狭いところからスタートするというのも胎児のようであり、様々なメタファーが入れられております。
枝雀師匠の話になると筆が止まらなくなるので、この辺りでやめておきますが、論理性の塊であって枝雀師匠を勉強することで「整合性の高いものにこそ笑いが宿りやすい」いうことも、理解できることでしょう。
さてそれでは本日もネタ見せのお時間となりました。
塾長『ネタをやりたい人がいたら、存分にやったらええ』
人前で繰り返し熱演することこそが、成長の礎となります。
山田さんは談志師匠のように顔を歪ませながら登場。さて何が始まるのでしょう?
白水さんを急遽読みだしてトークショーを始めました!
いきなりの呼び込みにもかかわらず、物おじすることなく前に出てくる白水さんのスタンスも良いですね!
囃されたら踊れ精神が漫才塾にだんだんと根付いてまいりました。
ところで山田さん、昔、書いた雑記帳を読み返していたら映画『ブラックスワン』に対する感想が書いてあったのだとか。
詳細は山田トシブログ2→http://ameblo.jp/hanahanarakugo/entry-12209103660.html
をお読みいただくとして、ブラックスワンが人間の主観的な思い込みを精緻に描いており、それが内的世界の投影であり、我々も人生においてよくそれをしてしまうという考察はさすがだと思いました。
こちらはジョーとTちゃんが大滝塾長の指導を受けている図。
写真、真ん中のジョーは最近、舞台へと立つ機会が増えてきました。まだ客席に対する自分の見せ方というのが意図的にできずに苦労している様子。これは場数をこなし、人の意見に耳を傾けることで解消されることでしょう。
チャレンジする機会を増やすことはとても良いことです。この調子で色々なところに出て行ってほしいものです。
Yさんは漫談やフリップなど立て続けに熱のこもったネタを披露してくれました。
何度もこちらのブログで書いているように、作家的資質の高いYさん。
めくり芸がかなりしっくり来ているように見えます。今日は自身が受けたいと願っている部分と、お客さんの目線でいくと笑いが起こりやすいところのギャップを肌で感じていたようでした。
これは誰しもあるのですが「え……ここで笑いが起こるの!?」という場面があります。実はそれを実感できるというのは、とても幸運なこと。ある意味で客観的に見た場合の、自身の強みがわかる瞬間でもあります。
あのダウンダウンさんですら、良い漫才を作っていくのには何度も客前で披露して、形を整えていくという作業が必要とおっしゃっています。
つまり自身の思い込みと、客観的に求められている齟齬のすり合わせをする作業が絶対に必要ということですね。
今年の漫才塾も残すところあと数回。
季節の変わり目で疲れが出やすい時期ではありますが、みなさんほどよく気合を入れて楽しく毎日を乗り切りましょう!
それではまたお会いいたしましょう!!
写真・文 高田 豪
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