この前日、『ランジャタイのやるなら今しかねえ』@ハイライフプラザいたばしで
「台本が覚えられない。明日来る人に申し訳なくて」
てなことをいきなり言い出し、やる前からすでに謝ってたくにちゃん。
『ぽんぽこラジオ』でも「音読しないと本が読めない」とかすでに言ってたし、
『オールナイトニッポンR』でも『やる今』でも彼の漢字の読めなさ、書けなさを
ずっと目の当たりにしてきたので今さら驚くほどのことではなかった。
後日、くにちゃんに関して抱いていた疑いを上智大卒の臨床心理士の友人に訊いてみた。
かねてから思っていたとおり、間違いなくディスレクシア(識字障害)だそうです。
当初くにちゃんのことをジミー大西とかたこ八郎みたいなモノホンのマジキチだー!と
喜んで行った初めての『やる今』でいきなり受付やってる好青年ぶりにがっかりした。
漢字の読めなさ以前に「くにちゃん、読み書きできるんや!」と最初は驚いたんだから。
今さらディスレクシアくらい想定の範囲内だが、とはいえ心配なのは本番当日である。
『POISON吉田が5人と漫才』はこれが13回目。
今回は他事務所所属芸人となので吉本以外のハコでやることになったそうだ。
くにちゃんの出番はヤーレンズ出井さんに続いて二番目。
今日出演するヤーレンズ出井、ランジャタイ国崎、
さらば青春の光・森田ともPOISON吉田さんの8年下の同期。
「奥が深い人。国崎くんはこの瞬間もまだ固めてないかもしれない」
とくにちゃんを評したPOISON吉田さんの映像に続いて漫才が始まった。
いつもとは逆の左に立つくにちゃんを見るのはこれが初めて。
【POISON吉田がランジャタイ国崎と漫才台本】
はい、ど~も
吉田「ランジャタイ国崎くんです」
国崎「鳥人間コンテスト、好き?」
吉田「鳥人間コンテスト?好きよ」
国崎「出ようと思って」
吉田「え?機体はあるの?」
国崎「バサッバサッ(羽ばたく動き)」
吉田「え?腕に羽根つけただけ」
国崎「バサッバサッ」
吉田「絶対、落ちるよ」
国崎「バサッバサッ(飛ぶ)」
吉田「もう、飛んでるじゃん」
国崎「バサッ(たまにゆっくり羽を動かす)」
吉田「趣旨違うよ、鳥じゃんただの」
国崎「ムツゴロウさんやって」
吉田「ムツゴロウさん?」
国崎「ファサ~(着陸)ピー!ピー!」
吉田「鳥人間というより、鳥じゃん」
国崎「ムツゴロウさん」
吉田「喋るの?」
国崎「国ちゃんて」
吉田「え?」
国崎「国ちゃんて言って」
吉田「国ちゃんのままなの?」
国崎「国ちゃんて言って」
吉田「国ちゃん」
国崎「ムツゴロウさん」
吉田「国ちゃん」
国崎「バサ~」
吉田「ああ、飛んでっちゃった」
国崎「バサッバサッ」
吉田「なんだったの、今のやりとり」
国崎「バサッバサッ」
吉田「ムツゴロウさん、置いてけぼり?」
国崎「蛭子さんやって」
吉田「蛭子さん?」
国崎「ファサ~(着陸)ピー!ピー!」
吉田「また、降りてきた」
国崎「蛭子さん」
吉田「なに?」
国崎「国ちゃんて」
吉田「国ちゃん」
国崎「蛭子さん」
吉田「国ちゃん」
国崎「蛭子さん、バスの旅頑張って」
吉田「バスの旅?」
国崎「バサ~」
吉田「ああ、飛んでちゃった」
国崎「バサッバサッ」
吉田「ロケ中の蛭子さんだったのかな」
国崎「バサッバサッ」
吉田「今度はどこ行くの?」
国崎「徳光さんやって」
吉田「徳光さん?」
国崎「ファサ~(着陸)ピー!ピー!」
吉田「また、降りてきた」
国崎「徳光さん」
吉田「国ちゃん」
国崎「徳光さん」
吉田「国ちゃん」
国崎「徳光さん、路線バスの旅、頑張って」
吉田「路線バスの旅?」
国崎「バサ~」
吉田「ああ、飛んでっちゃった」
国崎「バサッバサッ」
吉田「各局の有名なロケ番組に登場してるだけのなの?」
国崎「バサッバサッ」
吉田「今度はどこ行くの?」
国崎「太一くんやって」
吉田「太一くん?」
国崎「国分太一くん」
吉田「ダッシュ島かな」
国崎「ファサ~(着陸)ピー!ピー!」
吉田「降りてきた」
国崎「太一くん」
吉田「国ちゃん」
国崎「太一くん」
吉田「国ちゃん」
国崎「太一くん、ビビット頑張って」
吉田「そっち?スタジオ入ってきちゃったの?」
国崎「バサ~」
吉田「ああ、飛んでっちゃった」
国崎「バサッバサッ」
吉田「次はどこ?」
国崎「鶴瓶さんやって」
吉田「鶴瓶さん?NHK?家族に乾杯かな」
国崎「ファサ~(着陸)ガブッ!」
吉田「え?」
国崎「バサ~(鶴瓶さんをくわえて飛び立つ)」
吉田「ちょっと、鶴瓶さん連れてかないで!ロケの途中だから」
国崎「バサッバサッ」
吉田「ダメだって、連れてったら」
国崎「お~い!」
吉田「鳥人間コンテストの会場に帰ってきた」
国崎「帰ってきたぞ~!」
吉田「最近の鳥人間コンテスト、レベル上がって往復するチームあるけど」
国崎「鶴瓶、見つけたぞ~」
吉田「いや、そういう競技じゃないから」
国崎「お待たせ~!」
吉田「いや、みんな鶴瓶さんを待ってたんじゃないよ」
国崎「ファサ~(着陸)」
吉田「凄い、スタート地点に戻ってきた」
国崎「え~、今年の優勝者を発表します!」
吉田「ダントツでしょ、いろいろ飛び回って帰ってきたもん」
国崎「今年の鶴人間コンテスト」
吉田「鶴人間コンテスト?」
国崎「優勝は」
吉田「鶴人間なら鶴瓶さんでしょ、どうせ」
国崎「明治大学!」
吉田「鶴瓶さんじゃねえのかい!」
どうも、ありがとうございました
国崎「欽ちゃん好き?」 伊藤「欽ちゃんは好きですよ」 国崎「出ようかと仮装大賞に」
POISON GIRL BANDの吉田さんがランジャタイ風に書き下ろした台本の出だしは、
仏っぷりも欽ちゃんっぷりも素晴らしい『仏が沼にはまったよ』っぽかった。
POISON吉田さんとの漫才が終わってすぐにくにちゃんが吉田さんに向かって
「ごめんなさい」と拝むようなしぐさをしたので、
「こりゃなんかやらかしたな」と終演後に公開された台本を閲覧した。
普段は台本を書かないくにちゃんが台本通りにやるわけないやん。
間違いはともかく、どこが彼のアドリブだったのかが知りたかったから。
いやあ、さっき見たものはいったいなんなのよ?ってほど台本は実にシンプルやったわ。
鳥人間コンテストのエントリーナンバー28番が大川興業で、
29番がチーモンチョーチュウで、30番が国崎和也だったのはやっぱ一切台本にない(笑)。
ただムツゴロウさん、蛭子さん、徳光さん、太一くんと相手の名前を返すところで
ずっと「くにちゃん」と自分の名前を言っていたような気がする(かなりあいまい)。
くにちゃん、覚えるのがたいへんだったんじゃなくて、
自分なりのアレンジを加えるのがたいへんなだけだったんじゃないのー?
あー、心配して損したわ。
映画『トレインスポッティング』のサントラでもおなじみPOISON GIRL BANDの出囃子。
しかしながら、極私的な本日のナンバーワンはぶっちぎりでさらば青春の光・森田さん。
退院したての首にコルセットをつけたままの痛々しいけど芸人としてはおいしい姿で現れ、
POISON吉田さんが「That's 芸人」と評すとおりの圧巻の漫才を披露した。
ほんまさすがでしたわ。
2017年5月21日 香盤
MC アホマイルド坂本(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
POISON G GIRL BAND吉田(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
①ヤーレンズ出井(ケイダッシュステージ)
②ランジャタイ国崎(オフィス北野)
③ジンカーズ樋口(フリー)
④さらば青春の光・森田(ザ・森東)
⑤エルシャラカーニ清和(サンミュージックプロダクション)
・シークレットゲスト・
⑥POISON G GIRL BAND阿部(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)