とても嬉しいことがありました。
私は以前、教えるという仕事をしていたのですが、卒業生からメールをもらいました。
その中に、社会人になって、あの時に指摘されたことが今、役に立っています。今は後輩を指導する立場になりました。記録の仕方も上司から誉められています。という内容のメッセージが。
私は、適当に教えることをせず、将来、社会に出て働くであろう、特に人と接する仕事をする彼らに対しては、妥協を許しませんでした。ちょっとしたことで事故につながり、トラブルになる、時には命に関わる仕事なので、とても厳しかった☆
でも、社会に出たらきっと役立つだろうと(私も社会人経験があるので特に)信じて、全力で取り組んだ結果が出るまでは何度もやり直し、書き直しをしてもらっていました。
その立場になってわかったのですが、教えることは、根気が要ること。「いいですよー」と、適当に対応するのが一番簡単。やり直しをしてもらうには、何が足りないのか、どうすれば良いのか、向き合い、話し合い、じっくり時間をかけて取り組まなくてはならないので、とても時間がかかる作業です。こういう教員は嫌がられるだろうけれど、でも、社会に出たら絶対に役立つ!と信じて取り組んでいました。実際に、私も、今振り返ると、厳しかった先生のほうが、私たちのことを考えて指導してくれていたなと思うのです。
本当に、社会に出てやっていけるかな?大丈夫かな?しっかり記録できるかな?仕事は続くだろうか??と、気にかけていた教え子は、今は活躍中♪そして、上司にも褒められるようになった…。内部から褒められるのではなく、外部から(つまり同じ学校の教員など関係者以外から)評価されるようになったというのは、本当によく頑張っている証拠でしょう。そして、後輩育成もできているとは、とても嬉しいことです。良い人材を育成しなければ、という私の気持ちと熱意が少しでも伝わり、受け継がれていけば良いなと心の底から願います。
何だか、あのメールを観たら、今までの努力が報われたというか、あの時に心を鬼にして頑張った甲斐があったなと、数年前を振り返り、ほっとしています。