おはようございます。
奈良市の行政書士、村林です。
上ぞくのがありましたので今日はお蚕様について書きたいと思います
上ぞく(じょうぞく)ってなに?ってとこですが
蚕が繭になる前に行われる作業です。
蚕が繭になるときっていうのは体内の排せつ物を一気に出してしまうので
この上ぞくはかなりえげつないにおいがします。
蚕は生まれたときは真っ黒でとても小さく, ”蟻蚕”(ぎさん) とよばれます。
ほんと、真っ黒で蟻のようです。
生まれてからの蚕はもうそら食べる、食べる。
桑の葉っぱを毎日これでもかというくらい、からなければなりません。
生まれてから上ぞくまでの間
毎日新しい葉っぱにかえてお世話をします。
お世話をしている間に蚕にさわると、
それはそれは、もうシルクの肌触りで
蚕を触った後の手もすべすべになります。
ちなみに、日本には古来より受け継がれた小石丸という品種が存在します。
そうやってたくさんお世話をして、上ぞく、
その後は繭になり、生糸になります。
日本の歴史を語るうえ、日本の近代化を語るうえで
養蚕は欠くことのできないものです。
ですが、名前を知ってはいても、実際育てたことのある人、
養蚕にかかわったことのある人、
今も養蚕をされている方はごくごくわずかだと思います。
歴史は振り返るためだけにあるものではありません。
大事に守って未来につなげていくものでもあります。
養蚕の歴史は日本の歴史
その歴史を大切にのちの世につないでいくことはとても大切なことです。
そして歴史は単に過ぎ去ったものであるだけではなく、
時代によって新しい息吹を吹き込まれ
その活用法が新たに見出されるものです。
次世代のお蚕様がにどんな姿を見せてくれるのか
これからが楽しみです。
お蚕様の研究者の皆さん、ファイトです![]()
お読みくださり、ありがとうございました。
本日は奈良会の総会でございます![]()