依存を乗り越えた先にあるもの。 | ASDとともに

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ASD(自閉症スペクトラム)による双極性障害・解離性障害・PTSD・パーソナリティ障害とともに生きる一人の女性として、母としての日々。

無事に令和の時代を迎えることができました。

皆様は何か特別なことはしましたか?

私は普通に0時前には寝てたので、
特に何もしていません。

平成、令和と2つの時代を生きることができて、
これからも生きていることへの感謝を忘れずに生きていきたいものです。





そんな今日は、
母と映画を観てきました。

【ビューティフル・ボーイ】という作品です。


フォローしている方のブログで知って、
興味を持ちました。

予告編はこちら。


本日のBGMはこちらをどうぞ。


タイトル曲である、
ジョン・レノンの「ビューティフル・ボーイ」です。

県内に4ヶ所ある映画館のうち1ヶ所でしか上映してなくて、
片道一時間ほどかけて観に行きました。

運転手をしてくれた父は収納グッズを探しに近くのイオンへ行ったそうです。



この作品、
薬物依存がテーマだということは知っていたのですが

重い。
重すぎました。

観終わって、
ずどーんと鉛のようなものを抱えたような感じで
見事に打ちのめされてしまいました。

更生を目指し、
立ち上がる主人公と
それを支える周りの人。

何度も転落し
その度味わう「裏切られた」という感情。

ついには
助けを求められても
「助けることはできない」と言ってしまう
その胸中。



観ていて、
自分の過去と重なってしまいました。

大量服薬や自傷行為で何度も救急のお世話になり、
「もうしない」と何度も約束したけれど
その度裏切ってきた自分。

その度に
「裏切られた」という思いを周りの人に与えてきたのだと。

「もうこんな思いはしたくない」
そう言う父の想いの裏にあるもの。

退院して実家に帰って来てもいい、
という許可をしてくれるまでには
様々な葛藤があっただろうということ。

改めて突きつけられたようで
キツかったです。



私は、精神科の薬を飲んでいます。

これを読んで下さっている皆様も、
そんな方が多いのではないでしょうか。

依存性という面では桁違いですが
精神科の薬にも依存性はあります。

私は入院中、
思い切った断薬をしました。

エビリファイ、
ストラテラ、
コントミンを全てなくしました。

だけど、
私がそれだけ意志が強いのかというと、
そういうわけではありません。

幻覚、幻聴、動悸、めまいといった副作用に参って
毎日拘束される日々に嫌気がさして
「これ以上薬浸けの廃人にはなりたくない」
と思った、
ただそれだけです。

もし私がドラッグに手を出していたら。

いとも簡単に堕ちてしまっていたと思います。



私は喫煙者です。

2回目の結婚をしてから一昨年の9月まで、
4年ほどやめていた時期もありますが
今では立派なヘビースモーカーです。

「嗜む程度の嗜好品」

そんな軽い気持ちで始めたものも、
私はやめられません。



映画を観ていて、
いろいろ考えさせられました。

考えさせられすぎて、
うまく言葉にはできないのですが。

私はこれからも
一日一日を何とか乗り越えて、
もう「裏切られた」という気持ちを与えずに済むように、
自分の心に耳を澄まして
日常をやり過ごしていきたいと思います。

依存を乗り越えた先にある世界は、
きっと美しい。

頑張ろうね、私。





話は変わりますが
令和早々、
風邪を引いたようです。

映画館からの帰りの車中、
仮眠を取ったら喉が痛い。

くしゃみも連発するし
鼻水出るし
寒気がしてきました。

悪化しなければいいのですが。





明日は特に予定はありません。

4日に両親の仲間たちを招いて新築祝いをするので
明日明後日はひたすら新居の片付けになりそうです。

明日はどんな自分に出会えるかな。

明日も穏やかに過ごせますように。