姉はジャイアン。 | ASDとともに

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ASD(自閉症スペクトラム)による双極性障害・解離性障害・PTSD・パーソナリティ障害とともに生きる一人の女性として、母としての日々。

今日のイベントで、姉は講師として呼ばれていました。

某航空会社のグランドホステスとして勤め、産休育休中に地元の観光大使(的なやつ)を務め、現在は雑貨屋さんで働いている姉。

会場準備のため早くに家を出ていた私たち家族でしたが、姉はその後実家に寄ってから会場にきたようです。

 

姉家族が会場に着いて目に入ったのが、姉の子どもたちが持っていたお菓子。

昨日両親とスーパーで買ったお菓子でした。

姉家族に渡すためには別に買ってありました。

家用で買っておいたお菓子を勝手に持ってきて、一言もなし。

勝手に食べだしました。

 

母が気づいて、取り上げました。

「家のもの勝手に持ってきてもらったよ~の一言もないなんてありえない」

 

お前はジャイアンか。

「俺のものは俺のもの。お前のものも俺のもの」(でしたっけ?)

自分勝手すぎてイラっとしました。

 

 

 

 

 

姉が講師として話し始めました。

仕事のこと、子どもたちに向けたメッセージ。

その中で、少しひっかかる言葉がありました。

 

「私は浪人して大学に入って、でも飛行機に携わる仕事がしたいと思い中退し専門学校に行きました。

 いわゆる普通の人生を歩んできたわけではありません」

 

…はぁ?

十分「普通の人生」だろうよ。

その程度で普通の人生じゃないって言っちゃう?

それはちょっと傲慢すぎない?

 

と思いました。

それからずっと、モヤモヤモヤモヤしていました。

 

帰宅して少し寝て、考えました。

 

「私の方が普通じゃない人生を送ってる」

姉の言葉を聞いて、私は反射的にそう思ってしまいました。

発達障害だし、解離性障害だし、精神障害者だし、入退院繰り返してるし、子宮の病気もあるし、一般就労できないし。

 

じゃあ、私は傲慢じゃないのかと。

 

そう考えた時、一つの私なりの結論が出ました。

 

普通じゃない人生を送ってきた、なんて大っぴらに言うことじゃない。

大事なのは普通か普通じゃないかじゃなくて、死ぬ時に「いい人生だった」と思えるかどうか。

 

そして、私にはやっぱり姉に対する嫉妬心があり、羨む気持ちがあるのだということ。

 

姉は定型発達の人。

発達障害の人の苦労なんて分からない。

 

逆も然り。

私は、姉の気持ちは分からない。

 

それでいいんだ。と。

普通の人生だろうと、普通じゃない人生だろうと、死ぬ時に「いい人生だった」って思えればそれでいいじゃないか。

 

そう思いました。

 

そのために

自分の機嫌は自分で取る。

自分の精神状態は自分の責任。

自分が常にいい気分でいることを選択する。

 

改めて、意識しなおそうと思いました。

 

私は、自己肯定感が低いと言われます。

だから、主治医に言われたように、日々「まぁいっか」「大丈夫」と思い直すことが大切なのだと思います。

 

日々のしんどいことに目を向けがちになっていました。

楽しいことを思い出せずにいました。

だけど、大丈夫。

私は私。

困ったことは起こらない。

そう信じて、毎日笑顔を忘れずに過ごしたいと思います。

 

 

 

 

 

今日はイベントがあり、ドタバタしたけれど、自分のこれからを考えるいいきっかけとなりました。

明日は仕事。

笑顔で「いらっしゃいませ!」

頑張ろうと思います。