フジTV「教場」を見たが期待を裏切らないおもしろさだった
スポットがあたる登場人物が多いところは、短編ミステリーを連続で見ているようなワクワク感があり、
その緊張感に終始、引き込まれた
ただ、キャラがやや濃すぎる学生もいて、ところどころ胸が苦しくなったかな
特に素質のない学生が退校に追い込まれていくシュチエーションが辛かった・・・
職種は全く異なるが、息子の大学でも学力的についていけない学生と素養のない学生は結局退学していくらしい
つまり適性は大事なのだ
あこがれだけでは仕事はできない
冷徹な教官風間の警察官を育てようとする強い使命感と
生徒のことは何でもお見通しなところ・・・
というか、鋭い眼力で全て見透かしてる感じがスリリングだった
そして何より
キムタクの演技力と風間教場の教官生徒のミステリアスでドラマチックな展開が
正月でだらけていた私の背筋を凍らせて伸ばしてくれたから
長岡弘樹/著の原作をもう一度読み返したくなったぞ
まぁ、ドラマだから、原作とは違うところもあるだろうけど
例えば、剣道のシーンはぞくっとするほどかっこよかった
袴のシルエットと竹刀さばきが美しいからだな
だってキムタクの柔道シーンはあまりイメージできないもの
あのカッコよさは剣道の所作が身についていてこそだと思うし
道場の凛とした空気は風間の心根を推し量るには十分だった
明日の後編も楽しみである
そういえば、
風間役のキムタクが忍野めぐみ役の福原遥に尋ねた時の会話が心に残っている
風間「ユダヤ人にはバイオリンの名手が多いそうだな」
忍野「はい、そうのように言われています」
風間「なぜだろう」
忍野「つらい目に合ってきた民族だからと聞いたことがあります」
「言葉で表現できない苦しさを表現しようとするから深みのある音色になると」
もちろん、高い技術があってこそだろうけど
表現の世界においては、人生の経験値も深みを与えるものなんだろうね
そういうことって、たぶんスケートにも言えることだなと思ったよ