
現在、プロトコルの見方を勉強中、記事は自分用なのですが、せっかくなので一応UPします。
間違っているところあったらすみません。

Autumn Classic フリープロトコル

まず、最初のジャンプ、4 Lo は 基礎点が12.00点
ジャッジは7人
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
1 0 2 0 -1 0 1
GOEは、上と下を省いて
(1+0+0+0+1) ÷ 5 = 0.4
4回転ジャンプのGOEの加減点は
-3 ⇒ -4
-2 ⇒ -2.4
-1 ⇒ -1.2
+1 ⇒ +1
+2 ⇒ +2
+3 ⇒ +3 と 換算しますが、
J5さんの-1 ⇒ -1.2 が最低点で省かれたので計算はそのままでOK
基礎点 12.00 点+ GOE 0.4点=12.4点
ショートより 加点は 少なかったけど、フリーの方が十分に回転が足りているように見えたんだけど・・・。
着氷後 左足つくのちょっと早かったからかなぁ
でもフリーでも、4Loを決めることができて おめでとう

4 Lo では 12.4 点 獲得・・・・・①
次の4回転、4S は 基礎点が10.5
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
2 2 -1 0 0 1 1
GOEは上と下を省いて
(2+0+0+1+1) ÷ 5 = 0.8
こちらも、J3のGOE-1が最低点で省かれていますので、計算はそのままでOK
(-1が省かれてよかったです。
どうしてあのジャンプにマイナスがついたのか私にはわからないから・・・)
基礎点が10.5点+GOE 0.8点= 11.3点
よって、 4Sで は 11.3点 獲得・・・・・②
FCCoSpは フライング足換えコンビネーション、レベル4の基礎点は3.5点
回りながら両手を差し伸べるところと、ドーナツスピンで左手を伸ばすところが好きです。
(羽生さんのスピンのポジションは美しいからどれも好きだけど

GOEは
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
1 2 3 2 2 2 2
上と下を省くのでGOEの平均は2ですが、
スピンのGOEは
-3 ⇒ -0.9
-2 ⇒ -0.6
-1 ⇒ -0.3
+1 ⇒ +0.5
+2 ⇒ +1.0
+3 ⇒ +1.5
と、換算しますので、加点は+1.0となります。
基礎点 3.5点+GOE 1点 = 4.5点
よって、
フライング足換えコンビネーションスピン、レベル 4 で 4.5点 獲得・・・③
StSqはステップシークエンス、レベル4なので基礎点3.90点
GOEは
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
2 3 2 2 2 3 3
上と下を省きますので
(2+2+2+3+3)÷5
と計算したいところですが、
ステップシークエンスの レベル4 の場合、 GOEによる加減点は
-3 ⇒ -2.1
-2 ⇒ -1.4
-1 ⇒ -0.7
+1 ⇒ +0.7
+2 ⇒ +1.4
+3 ⇒ +2.1 と 換算しますので
(1.4+1.4+1.4+2.1+2.1)÷5=1.68
基礎点 3.90点 + GOE 1.68 点 = 5.58点
曲調にあったステップはもちろんと~っても素敵なんだけど、
ステップ踏んでる時の羽生さんの表情がたまらなく好きです。
一瞬アップになった時に微笑んでいるのが見えて、まるで天使のようだなぁと思いました。
羽生さんのこういうステップはとても優雅で魅了されます。
そして、振り付けの動きに合わせてふわぁっふわぁっと揺れる白いフリルのまわりには、
まるでマイナスイオンで満たされた澄んだ空気がたち込めているようなイメージがわいてきましたよ。
また、緑から蒼に変るグラデーションからは、自然豊かな美しい風景が思い浮かびます。
この衣装は、音楽にとてもマッチしているデザインだなぁと改めて感動させられました。
ステップシークエンスで 5.58点 獲得・・・・・④
次のジャンプ、3Fの基礎点は5.30点
着氷が乱れたのでGOEにプラスがありません。
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
-1 0 0 -1 -1 -1 -1
上と下を省きますので
(0 -1 × 4 ) ÷ 5 と 計算したいところですが、
3回転ジャンプ(3Aを除く)のGOEの加減点は
-3 ⇒ -2.1
-2 ⇒ -1.4
-1 ⇒ -0.7
+1 ⇒ +0.7
+2 ⇒ +1.4
+3 ⇒ +2.1 と換算しますので
(0 -0.7 × 4) ÷ 5 = -0.56
基礎点5.30点+GOE-0.56点=4.74点
3 F では 4.74点 獲得・・・・・⑤
次に予定していた4S-3Tのコンビネーションは、3S-2Tになりました。
3S-2Tの基礎点は3Sが4.4点、2Tが1.3点なので足して、5.7点
後半のジャンプなので1.1倍、
5.7×1.1=6.27点
GOEは
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
1 0 0 -1 0 0 0
上と下を省くのでGOEを換算しての計算は必要なしです。
3S-2Tで6.27点獲得・・・・・⑥
(予定通り4S-3Tが入れば、基礎点10.5+4.3=14.8 に後半1.1倍だから、16.28点のジャンプ。
ここで約10点ちがちゃったのね。)
この後の4Tは転倒してしまいました。
さらに、4Tの基礎点は10.3点だけど、<マークがついています。
回転不足、アンダーローテーションで基礎点は8点
でも、後半のジャンプなので1.1倍で8.8点
GOEは、
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
-3 -3 -3 -3 -3 -3 -3
ジャッジ全員が-3ですので、平均点を出すまでもありませんが、
4回転ジャンプのGOEによる加減点は-3 ⇒ -4 ですので、
8.8-4=4.8
4Tは4.8点しかもらえませんでした。・・・・・⑦
4回転ジャンプを4回組み入れた構成はどんだけ鬼構成なのか?
きっと想像を絶するものなのだろうと思います。
そして、失敗した時のこのリスクもこんなに大きいんですね。
次、3A-2Tのコンビネーションジャンプ、
基礎点は3Aが8.5、2Tが1.3
後半なので
(8.5+1.3)×1.1=10.78
GOEは
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
2 2 2 1 2 1 1
上下省いて
GOEは(2+2+2+1+1)÷5
単独で飛ぶ場合は3Aと2TのGOE加減点は異なるのですがコンビネーションジャンプのGOEは基礎点の高いほうのジャンプの基準になります。
つまり、
2A単独の加減点は
-3 ⇒ +0.6
-2 ⇒ -0.4
-1 ⇒ -0.2
+1 ⇒ +0.2
+2 ⇒ +0.4
+3 ⇒ +0.6 ですが、コンビネーションなので
3Aの加減点がそのままつきます。
-3 ⇒ -3
-2 ⇒ -2
-1 ⇒ -1
+1 ⇒ +1
+2 ⇒ +2
+3 ⇒ +3
つまり、GOEは(2+2+2+1+1) ÷ 5 = 1.6
基礎点10.78+GOE1.6=12.38点
カナダトロントでの公開練習の時はセカンドジャンプ3Tだったような気がしたけど、2Tタノにしてきましたね。
3A-2Tのコンビネーションジャンプで12.38点獲得・・・・・⑧
3A-1T-1Lo
基礎点は3Aが8.5、1Tが0.4、1Loが0.5
後半なので
(8.5+0.4+0.5)×1.1=10.34
GOEは
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
1 -1 0 0 0 0 0
上下省くと0なので
基礎点10.34点+GOE0点=10.34点
3A-1T-1Loの3連続ジャンプでは10.34点獲得・・・・・⑨
前日のフリーの曲かけ練習、現地観戦組さんの情報では、
ここは3A-1Lo-3Sだったような気がしますが、思うところがあって急きょセカンドジャンプを1Tに変えたのでしょうね。
FCSSpはフライング足替えシットスピン、
レベル4なので、基礎点は3.0点
体力が消耗していた中でレベル4を取れたのは さすがです。
GOEは
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
1 2 1 2 1 2 1
上述したとおり、スピンのGOEに換算して計算すると
1+2+1+2+1 ⇒ 0.5+1.0+0.5+1.0+0.5ですので、
(0.5+1.0+0.5+1.0+0.5)÷5=0.7
基礎点 3.0点+GOE 0.7点=3.7点
フライング足替えシットスピン、レベル4で3.7点獲得・・・・・⑩
終盤、曲の盛り上がりと共に羽生さんが美しく舞うところで涙が出てきました。
羽生さんのハイドロは、このような美しい旋律では美しく幻想的に見え、
カッコいい音楽ではめっちゃカッコよく見えるのですよね。
どんな音楽の中にあっても羽生さんにしかできない素敵なハイドロだと思います。
ChSq1、コレオグラフィックシークエンスの基礎点は2.0
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
2 1 1 2 2 2 2
上下省きますが、
ChSq1のGOEは
-3 ⇒ -1.5
-2 ⇒ -1.0
-1 ⇒ -0.5
+1 ⇒ +0.7
+2 ⇒ +1.4
+3 ⇒ +2.1 と換算しますので
(0.7+1.4+1.4+1.4+1.4)÷5=1.26
基礎点2.0+GOE1.26点=3.26点
コレオグラフィックシークエンスで3.26点獲得・・・・・⑪
イナバウアからの3Lz
最後のジャンプ3Lzまで、体力は残っていませんでしたね。
3Lzの基礎点は6.0、後半なので6.6点
転倒してしまったのでGOEは、オール3
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
-3 -3 -3 -3 -3 -3 -3
上述の3回転ジャンプ(3Aを除く)のGOEの通りGOE-3は-2.10と換算しますので
基礎点6.6+GOE-2.10点=4.50点
3Lz では4.50点 獲得・・・・・⑫
転倒はもちろんよくないけれど、体力消耗して、ヘロヘロになりながらのジャンプでも
転倒を2回にとどめたのは、不幸中の幸いだったと思います。
転倒は 2度目までは -1点だけど、3回目からは1回につき -2点になるし、5回目からは -3点になるから・・・
そして、フィニッシュ、
CCoSpは足替えコンビネーションスピン、レベル4で基礎点は3.5点
GOEは
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
1 1 1 0 1 2 0
上下省きますが、上述のスピンのGOEの換算の通り
1 ⇒ 0.5 ですので
{ ( 0.5×4 )+0 } ÷ 5 = 0.4
基礎点3.5点+GOE0.4点=3.9点
最後のスピンで3・9点獲得・・・・・⑬
ショートではスピン2つがレベル3だったけれど、フリーのスピンは全てレベル4。

でも、ビールマンは入れてませんでしたね。
今は、無理はしてほしくないので、それでいいのです。
技術点 ①~⑬ までの合計が87.67点
次、PCS、プログラムコンポーネンツは
⑭ Skating Skills 、スケート技技術 9.10
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
9.25 9.25 8.75 9.25 9.00 8.50 9.25
(9,25+9.25+8.75+9.25+9.00)÷5=9.10
⑮ Transitions 、演技のつなぎ 8.60
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
9.00 8.75 8.00 9.25 8.50 8.00 8.75
(9.00+8.75+8.50+8.00+8.75)÷5=8.60
⑯ Performance、演技力 8.20
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
8.75 7.25 7.50 8.00 8.25 8.50 9.00
(8.75+7.50+8.00+8.25+8.50)÷5=8.20
⑰ Composition 構成 8.80
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
8.75 9.00 8.75 8.50 9.00 8.25 9.25
(8.75+9.00+8.75+8.50+9.00)÷5=8.80
⑱ Interpretation of the Music 曲の解釈 8.60
J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7
8.75 8.75 8.50 8.25 8.50 8.50 9.25
(8.75+8.75+8.50+8.50+8.50)÷5=8.60
PCS ⑭ ~ ⑱ の合計が43.3点
男子フリーのPCSは2倍します。
プロトコルにあるFactorというのが係数でそれを掛けて計算します。
(PCSが2倍というのは、大きいですよ~。
今回7点台という評価もあり、ちょっと悔しかったです。
絶好調の時の羽生さんなら、限りなく満点に近い点数がでるはずですから・・・)
43.3点×2=86.6点
技術点と構成点をたすと
87.67点+86.6点=174.27点
転倒2回なので
174.27点 - 2点 = 172.27点
よって、
フリーの点数は 172,27点 でした。
172.27点は・・・
自己ベストには遠く及ばない点数ですが、現段階では、私はこの結果で十分です。
(最初から、登りつめてしまったら、後は下るしかないかもしれないから・・・)
ここから、目標に向かって登っていけば、それでいいんです。
なぜなら、怪我に苦しみ、いろいろなことがあったなかで、
こうして、4Loを試合で成功することができ、フィギュアスケートの歴史に名前を刻みましたし、
初戦を優勝で飾ることもできました。
だから、スケカナの前にオータムクラシックに出場して、本当によかったと思います。
ただ、羽生さんは、この結果には全く満足していないようですね。
そういうところが、大好きです。
そして、その悔しさをスケートカナダ以降の試合にぶつけてくるのでしょう。
でも、焦らないでください。
ピーキングは大事ですよ。
羽生さんの輝かしい未来をいつも祈っています。