少し前の事ですが、某所で開催されていた東日本大震災の報道写真展を息子と見てきました。
3年前のあの日、テレビで繰り返し流れた衝撃的な映像を見た時の印象とは違うけど、
一枚一枚の写真に、静寂の中にある筆舌に尽くしがたい悲しみを感じました。
旋回するヘリコプターのエンジン音の臨場感も、中継するリポーターの説明もないのに、
カメラマンが捉えたその一瞬が、見る者の心を強く揺さぶります。
音のないはずのそれらの写真から、迫りくる波の音や、悲鳴、途方に暮れる人々の慟哭が聞こえたような気がしました。
たくさんの写真の中、ふいに、風景写真でもポートレイトでもない1枚の写真の前で足が止まりました。
真新しいベニヤ板の壁にチョークで殴り書き。
「原発さえなければと思ます。残った酪農家は原発にまけないで願張って下さい。」
という文字が書かれています。
それは、新築したばかりの堆肥舎で自殺した酪農家が残した遺書でした。
帰宅してから検索すると、この記事が見つかりました。
朝日新聞DIGITAL2011年6月20日4時5分
新築の壁に残した無念 福島・酪農家の男性自殺
希望を感じさせる写真もいくつかあったけれど・・・・
一枚一枚の写真ひとつひとつに、そんな悲しい物語があるのだろうな。
それぞれの写真が無言で訴えてくるメッセージを目の当たりにした三男は、
「見てると悲しい。心がざわざわして苦しいから、ママ早くおうちに帰ろうよ」
とボソっとつぶやきました。
美しい景観を一変させ、人々の幸せを一瞬にして奪っていった、東日本大震災。
「私達はね、会場を一歩出たら、すぐに日常に戻れるけど、
今もなお、厳しい現実と向き合っている人たち、復興の為に尽くしている人たちがいることを忘れてはいけないね。」
そう、心に刻み、会場を後にしました。
前置きが長くなりました。
昨日の日テレの特番で、24時間TVでは放送されなかったメッセージが放送されましたね。
被災地から見に来てくれた方々へのメッセージです。
動画おかりしています。
(ポリちゃん、ありがとう。)
最初の部分は、先日のeveryではカットされていましたね。
心を込めて演技をした後、会場の皆さんに向けられた
結弦さんの優しい眼差しと、
柔らかい語り口だけど、短い言葉に凝縮された挨拶が涙を誘います。
本当に これから、シーズンが始まりますけれど、
これから先、オリンピックチャンピョンとして
まあ・・何年できるかわからないんですけど、
本当に 体が動く限り、
自分が 納得できる演技ができる限り、
これからも一生懸命やっていきます。
ここにいる方々も、もしかしたら
津波の被害だとか、原発の被害だとか
そういうもので 苦しんだ方々も たくさんいらっしゃると思います。
本当にそういう方々に少しでも・・・・
感謝の気持ち、そして、ちょっとでも、元気の出るような結果を残せるよう一生懸命がんばってまいります。
今日は本当にありがとうございました。
これからもがんばります。
全国放送じゃなかったんですよね。
このメッセージが被災された多くの方々に届くことを願っています。
そして、私は、
先日のeveryで流れたこのメッセージを受け止めて、できることをしていかなきゃな・・・と思いました。
(こちらは昨日の特番ではカットされたましたね。)
そして全国の方々に少しでもこの・・・・・
東北の被害、東日本の被害というものを
自分の映像を通して、知って頂いて、
ちょっとでも、ボランティア活動、または募金活動が増えることを心から願っています。
結弦さん大切なことを教えてくれてありがとう。
もう、じゅうぶんすぎるほど、伝わったから、
安心して、スケートに専念してくださいね。
今シーズンの活躍を、応援しています。