既に、ブロ友さんが記事にされていますので、お任せいたします。
私は、まだネーベルホルンの興奮から覚めずにいます。
いやあ、ネーベルホルン杯は感動しました。
グランプリシリーズ前なのに・・・・(結弦さんが出ていないのに)
こんなに気力と体力を使って情報を追うことになろうとは思いもしませんでした。
それぞれの選手が己の可能性を信じ、夢に向かって闘う姿に心から感動しました。
織田選手、安藤選手のエキシビションの動画はリンクさせて頂きます。
織田選手エキシビション
安藤選手のエキシビション
さて、先程、リード姉弟のブログが更新されました。
キャッシーが書いた記事でした。
他人様のブログなのでリンクは差し控えますが、
応援のお礼とソチオリンピックに行ける感動の言葉と、
そして、昨晩クリスから告げられた真実が綴られていました。
涙無しでは読めませんでした。
新聞報道等で、クリスが右膝に故障を抱えるため、練習は午前と午後に1時間ずつしか出来なかったと聞いていました。
足りない分はイメージトレーニング。だったと・・・
でも、実際には、その練習も、クリスは一日に一回30分~40分くらいしか出来ず、
痛みがひどくなればその練習も中断せざるを得なかったのです。
そして、練習が十分出来ない 不安な気持ちを隠すことができないほど、
姉キャッシーは不安で仕方がありませんでした・・・・
でも、クリスは、練習量よりも一回の練習に集中して滑ることが必要なのだとキャッシーをさとして、
激痛に一人で耐え、姉弟でオリンピックに行くという夢を叶えるために練習を続けたのでした。
古い雑誌ですが、元アイスダンス全日本チャンピョンの木戸章之さんのこんな記事を見つけました。
フギアスケートDays[vol.5]より一部引用させていただきます。
「アイスダンスまるわかり講座」
―step.5アイスダンスの戦い―
試合に向けての準備
練習量が一番多いのは夏から秋の始まりにかけて、
これは新しいシーズンの試合に向けての振付がほぼ完成し、シーズンに向けての情熱練習が入る頃である。
この時期の我々はの練習は氷の上で5時間以上、・・・・・・・・・・・・・・といった感じであった。
この時期から振付の通しの練習を始める。通しは4分以上を全力で滑るため、気力、体力を消耗する。
・・・・・・・・・・・(省略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・
試合の2週間前になると、練習量を減らしていく。日常の練習を続けていると疲労がたまってしまうためである。
我々の場合は試合の2週間前から氷に乗る時間を1日に3時間くらいに減らしていた。
練習時間は減るが、氷の上ではその分集中的に練習し、練習の密度は濃くなる。
・・・・・・・・・・・・・・・・
氷上の舞踏会のようにカップルが華麗に舞うアイスダンス。
観客は優雅なダンスに夢を与えてもらうけれど、
アスリート達は、スポットライトを浴びるその一瞬のために想像を絶する練習を毎日毎日繰り返して本番を迎えるのです。
これを読んだら、一日に1時間も氷に乗れない状況で試合を迎えることが、まず、あり得ないことで、
いかに 二人が不安だったか、容易に想像できました。
思うように練習できなかったなかでの、五輪枠取りのプレッシャー。
これまで数々の苦難を乗り越えてきた二人、同じ方向を向いて頑張ってきた二人だからこそ、
その重圧に打ち勝ち、つかみとったこの結果。
その結果に点数やスコアでは表せない感動を頂きました。
フリーダンスの中盤のステップ・シークエンス、クリスはあまりの激痛に耐えかねて、うめき声を漏らしていたそうです。
演技を観ても全くわかりませんが、キャッシーには聞こえていました。
けれども、キャッシーは、不安な素振りや動揺など微塵も見せず、クリスを励ましながら、演技を続けたのです。
クリスは真のサムライ。
キャッシーは美しくて本当に強い。やまとなでしこのようなアスリート。
そして、この姉弟を心から称賛したいと思いました。
朝日新聞デジタル
[2013年9月29日22時48分]
アイスダンス・フリーの演技を終えたリード組のクリスは、その場に両手両ひざをついた。「ひざは痛いが頑張った。最後は死んでもいいと思った」とクリス。最後のリフトでわずかに減点されただけで、ほぼ完璧な演技だった。
8月に着氷の衝撃で右ひざの半月板がちぎれ、まともに走ることもできなかった。動揺すると思い、姉のキャシーには重傷だとは告げずに練習を続けた。今後、手術を検討する。
クリスの怪我、少しでもよくなりますように。
治療がうまくいき、クリスが痛みに苦しめられることなく踊り続けられますように。
どうか、無理のないようにソチに辿り着くまでの最良の道を選択して、
ベストコンディションでオリンピックを迎えられますように。
オリンピックで二人のすばらしい演技と素敵な笑顔が見たいと祈りながら、静かに9月が終わります。