「航海へ、ミスターマードック」という曲です。→Take Her to Sea Mr. Murdoch
マードック一等航海士は、タイタニック号の氷山衝突時、当直士官として船を指揮していました。

後に悲劇が待ち受けていることなど知る由もない、この時の清々しい微笑みが好きです。
マードック一等航海士は、タイタニック号の沈没直前、右舷側で救命ボートの指揮をしました。
映画では、左舷側のライトラーニ等航海士が婦女子優先を徹底していたのに比べ、マードックはそうでない時もあったように描かれています。
ホワイトスターライン社のイズメイ社長が、ボートに乗れたのも、マードックの寛容さのおかげですね。
マードックは、ボートに何が何でも乗りたいローズの婚約者に買収されそうになったり、動揺して三等船客トミーを撃ち殺してしまったりします。
でも私は、沈没直前、懸命に乗客の誘導をしながら パニック状態になった彼を 責める気持ちには なれませんでした。
(トミーは男性客を救命ボートに乗せるのを拒むマードック一等航海士と口論になります。そして、パニックを起こしたマードックに射殺されます。)
直後、マードックは、自殺してしまいます。
死を選ばずに、最後まで職責を全うしてほしかったですね。
強さと弱さは表裏一体なのだと感じました。
映画のこの描写は事実とは異なるのではという見解もありますが、ここでは触れないでおきます。
1912年4月10日、正午、豪華客船タイタニックの出航です。
ジャックは、出港直前にポーカーで船のチケットを手に入れ、タイタニック号に乗船、ローズも、婚約者ともに乗船します。
タイタニック号はたくさんの見物人と見送りの人々の歓声に包まれてイギリス、サウサンプトンをアメリカ、ニューヨークに向けて出航しました。
そして、故郷に帰る画家志望のジャックと、政略結婚のローズは運命的な出会いを果たします。
身分や境遇を越えて、互いに強く惹かれ合う2人・・・・・
ロミオとジュリエットがここにもいましたね。

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