昨夜の八重樫 vs ローマン・ゴンザレス戦、久々の魂のぶつかり合いの
ような試合だった。八重樫選手、実に素晴らしかった。
敗れはしたけど、最強挑戦者の挑戦を自ら進んで受け、一歩も引かずに
打ち合った。見事だった。
そのローマン・ゴンザレス。怪物だの最強だのと言われているニカラグアの選手。
ニカラグアと言えば、三階級制覇のアレクシス・アルゲリョだ。
このロマゴンもアルゲリョの指導を受けたそうな。
そして、今回の八重樫戦が三階級目の挑戦であり、アルゲリョに並んだと
母国ニカラグアでは大騒ぎだそうな。
でも、今回の試合、三階級目の戦いぶりを観ての感想。アルゲリョ三階級目のライト級の時の
完成度よりも、正直かなり低いと見えた。
ストロー級でのロマゴンは確かに怪物だった。
私などは伝説のストロー級、リカルド・ロペスよりも強いんじゃないか、
と評価していた。
ロングレンジとショートレンジでのパンチの打ち分けが実に上手く、
スピードもあり、ディフェンスも上手かった。
しかし今回の八重樫戦、どうだったか?
体重が増したこのクラスに、感覚が追いついていない、そう見えた。
パンチを出して自らバランスを失う場面が多かった。
結果、パンチをよく食らった。ストロー級時代のようなスピードも失っていた。
パンチを貰って少し戸惑った表情も見せた。
ロマゴンと戦うなら、近いうちがいい。感覚が追いつき、今の階級が板につく前に。。。
今のロマゴンは、怪物でも最強でもない。普通のパンチャーだ。