届かないホイッスル
あまりに酷いです。
普段はユナイテッドが絡まない試合は全く見ないのですが、何故か見ていたこの試合。
主審の退場宣告に唖然としました。
ファンペルシーがオフサイドと分かった上で、つまり一旦プレーを止めかけてから敢えてシュートを放ったのなら話は別です。
あの時点ではアーセナルがトータルスコアで上回っていたため、時間稼ぎと取られても仕方ないでしょう。
ですが、ファンペルシーのシュートは完全に流れの中で放たれたもので、本人がオフサイドと気付いていなかったと見るのが妥当でしょう。
そこでイエロー、しかも2枚目でレッドに繋がるイエローを提示するのは不当ですし、あまりに空気を読まない行為と言わざるを得ないでしょう。
試合は完全にバルサが支配していました。
どちらが優勢だったかと言われれば、議論の余地なくバルサです。
彼らのパスワークはまさに驚異的なレベルにあり、正攻法でぶつかって勝てるクラブは見当たらないほどのレベルです。
しかし、あそこでファンペルシーが退場しなかったら、バルサも失点のリスクを避けるためにあそこまで攻勢を強められたか分かりませんし、退場後明らかに気落ちしてしまったアーセナルに何割増しかの気合いは見られたはずです。
もちろん前半から完全にバルサペースで、11vs11でもアーセナルが敗れていた可能性は高いと思いますが、あの退場がなければバルサの猛攻をどうにか凌いでいた可能性も1、2割はあったと思いますね。
バルサの8強進出に異論は全くないですが、あのアーセナルの負け方はあまりに非情。
プレミアでは覇権を争うライバルですが、今は心底同情します。
vsリヴァプール(A) 2011/3/6
アンフィールドで敗戦を喫し、プレミア連敗となりました。
リオがケガ、ヴィダが出場停止のためスモーリングとブラウンでの最終ライン形成となりましたが、スモーリングは頼れるパートナーがいなかったせいか精彩を欠き、ブラウンはいつも通りの不安定な出来。
それでもスコアほどに押し込まれていたわけではなかったです。
もちろん勝ちや引き分けに値するパフォーマンスをユナイテッドが見せたわけでは決してないですが、完全にやられたわけではなく、文字通りミスが祟って勝ち点を放棄した試合。
ウルヴスに無敗を途切れさせられたものの、シティとのダービーで勝利し、崩れてはいかないで済むかと思っていましたが、この終盤の大事な時期に来てペースダウンは否めないです。
全体的に疲弊がち。
パクやバレンシアを起用出来ないことが大きく影響していますね。
アンフィールドでの試合でしたが、勝利オッズはユナイテッド有利。
つまりプレミアの覇権を取り戻すなら、アウェーとは言えもたつくライバルに引導を渡さなければいけない試合でした。
ここで連敗は正直痛いです。
追って来ているアーセナルもケガ人続出ですが、ユナイテッドとの直接対決はエミレーツですし、残るビッグマッチはホワイトハートレーンでのノースロンドンダービー。
ユナイテッドはホームであるものの、チェルシー戦を残します。
直接対決がエミレーツで行われる分、アーセナルの方が優勝に近くなってしまった気がします。
プレミアはしばらく休みですが、勝つしかないCLとアーセナルとのFAカップが控えます。
ここで叩いて、相手の士気を削がなければ厳しいでしょう。
vsチェルシー(A) 2011/3/1
鬼門スタンフォードブリッジがユナイテッドに立ち塞がりました。
ルーニーの素晴らしいゴールで先制し、ファンデルサールの神懸かり的な連続ブロックで完全に勝ち試合だっただけに、そこからの逆転負けは相性の悪さを感じずにはいられません。
サーアレックスも怒り心頭だった「退場となるべきだった」ルーニーへのチャージや、疑惑のPK献上など、審判に泣かされた感は否めないですが、そういった事態が平然と起こる事が既に「相性」なのかなと思いますね。
ユナイテッドにとって鬼門と言えば、フラムのクレイヴンコテージが真っ先に思い浮かびますが、スタンフォードブリッジも同様です。
チェルシーが同格のライバルチームであるため、アウェーでの敗戦はある意味「順当」であり、クレイヴンコテージほどに鬼門扱いはされないですが、それを加味しても相性最悪。
来季はどうにかして欲しいですね。
負けはしたものの、前述のファンデルサールのパフォーマンスは見事。
とてもシーズン終了後に引退する選手には見えません。
後継選び、一筋縄では行かないどころか、戦力ダウンは不可避ですが、今は未来の懸念よりも彼の勇姿を心に刻んでおきたいです。
アーセナルとは実質勝ち点1差。
まだ運命は手中にありますから、慌てないことです。
vsウィガン(A) 2010/2/26
アウェー4連戦の2戦目を白星で飾りました。
スコアだけ見れば圧勝ですが、試合を完全に支配してはいませんでした。
CL決勝トーナメントと来たるチェルシー、リヴァプールとのアウェー戦と極めて大事な時期にパフォーマンスの低下が見られます。
疲れなのか、バイオリズム周期がたまたま良くないのか。
信じるしかないですね。
チチャリートは生粋のフィニッシャーですね。
この日もDFと1vs1のシーンでの強さや、パスの上手さなどは贔屓目に見てもないですが、「キーパーと1vs1のシーン」の決定力は素晴らしいですし、ゴールを奪えるポジショニングを天性の嗅覚で心得ています。
ルーニーやベルバのように他人を活かす技はなくとも、この決定力の高さ、素晴らしいです。
スモーリングの落ち着きも大したもの。
さすがにリオのように攻撃の起点となれるまでの万能性はないですが、加入初年度に安定したセンターラインを形成するのはお見事。
今年の夏の新戦力は大当たりですね。
ここからは鬼門スタンフォードブリッジでのチェルシー戦、アンフィールドで目の色を変えてくるリヴァプール戦、そして失点の許されないマルセイユとの2ndレグ。
今こそクレストの裏に刻まれているとおり、「BELIEVE」です。
vsマルセイユ(A) 2011/2/23
アウェーゴールが遠い試合でした。
下馬評では圧倒的有利のユナイテッド。
確かに対戦可能性があった中では恵まれた相手ですが、1stレグはいただけない内容。
ゴールに迫って、あと一歩が遠いと言うより、相手に脅威を与えるシーンそのものが少なかった今季指折りの低パフォーマンスでした。
失点の匂いもあまりしなかったものの、CLにおいては「アウェーゴールをあげること」が最重要。
ミッションに失敗した事で、次は1失点が命取りになるため、選手間に嫌な緊張感が漂ってしまいます。
アウェーで負けない事を重視し0-0より、危ない橋を渡ってでも1-1の方が余程いいのですから。
それにしても中盤にギグスもスコールズも居ない時の攻撃の淡白さは致命的。
フレッチはもともとバランサーですから止む無しですが、キャリックとギブソンはインテリジェンスに欠けます。
ギブソンにはまだミドルがありますが、昨シーズン来のキャリックの出来はかなりマズイです。
得意のロングパス一撃もなりを潜め、凡庸な選手と成り下がっています。
奮起を期待したいです。
次はホーム。
こんなところで苦戦せず、ウェンブリーに辿り着きたいです。
vsクローリータウン(H) 2011/2/19
5部相当の相手に辛くも勝ち、ベスト8進出です。
放送はありませんでした。
私の記憶が確かならば、ユナイテッドがカップ戦で下部リーグを圧倒したのは最後にFAカップを勝ち取った時のファイナル、ミルウォール戦くらいしか印象にないですね。
去年はリーズに不覚をとりましたし。
それだけ下部のクラブのモチベーションが尋常ならざると言うことか、ユナイテッドが相手に合わせてしまうのか。
いずれにしてもウェンブリーにたどり着くため、次はアーセナル戦が濃厚です。
放映権、まだ期待したいです。
現地観戦! vsマンチェスター・シティ(H) 2011/2/12
ユナイテッド 2-1 シティ
今後、伝説として語り継がれそうなシーンを、この目に焼き付けてきました。
「聖地」オールドトラフォードで試合観戦するのは初めてではなかったのですが、過去に観戦したのはビッグ4との試合でもなく、ダービーでもない、いわゆる「普通の公式戦」でした。
今回の試合はマンチェスターダービー。
例年のマンチェスターダービーでも凄まじい盛りあがりと聞いているのに、今年は例年になくシティがユナイテッドに近いポジションにいる、「優勝の行方を占う」ダービー。
前々日のロンドン、前日の移動日は結構な降水量。
しかしこの日は昨日までが嘘のような、晴天。
色々な意味合いで、期待は否が応でも高まります。
不謹慎にも一触即発の空気を期待してキックオフ4時間前にオールドトラフォードに着いたものの、目に映るのはユナイテッドサポーターばかり。
トラムの最寄り駅からオールドトラフォード駅からオールドトラフォードに向かう道には警官が多数配置されていたのですが、開門の時間になるまではシティサポーターはほぼ目にすることが出来ず、頭で思い描くような「ダービーらしい」殺伐とした空気はありませんでした。
そんな中、うれしいサプライズが一つ。
選手入り待ちをしていた際に、多数のSPに囲まれた、遠目には俳優かのようなオーラを持った男性が。
私も周りのユナイテッドサポーターも、視界の端の捕らえた際には誰だか判断つかなかったのですが、顔をまじまじと見ると、なんと観客として来ていたベッカム。
かつてオールドトラフォードを沸かせ、私も魅了されたスーパースターの登場に心躍りました。
さすがに数秒の出来事なので、写真を撮る余裕はなかったですが。
シートからの眺めはこんな感じ。
ゴール裏から少し外れた2階席。
ダービーなので良席はハナから期待していなかったので、着席時は「思ったよりも悪くない」程度の印象でしたが、後に目の前のゴールで伝説に残るようなシーンが生まれます。
スカパーで観ていると練習風景を見ることはないですが、たまに現地でこうして見ると、スコールズは本当に上手いです。
試合ではどうしても流れの中で見てしまい、ゴールに近い位置ほど集中して見てしまうので、ルーニーやベルバの出来ばかりに目が行きがちですが、練習の、パスゲームなどを見るとスコールズの上手さには本当に脱帽です。
試合で観ていて、ギグス、スコールズの上手さに惚れ惚れするシーンは少なくないですが、こうして俯瞰で観ると改めて気づかされます。
凄まじい雰囲気に会場が支配されます。
テベスへのブーイングは圧巻です。
やはり、いかにユナイテッドで活躍をしようとも、最大のライバルに移籍したわけですから、それも止む無しという感じはしますね。
試合中はほとんど写真を撮っていません。
写真を撮るような観光気分でなく、サポーターと一体となって応援しました。
序盤はシルバのシュートなどシティペース。
しかし、サポーターのチャントはユナイテッドを後押しし、前半終了間際に一瞬の隙を突いたカウンターからナニが先制弾を決めます。
逆サイドだったので細かい部分は見切れていませんでしたが、先制弾の瞬間はスタンドが沸きかえりました。
しかし、後半にシティがDFにディフレクトしたシュートで同点に。
数の上では7,8分の1くらいしかいないシティサポーターの歓喜が初めてオールドトラフォードを包みます。
同点に追いつかれた直後のキックオフ。
センターサークルからルーニーが半ば強引にペナルティまで侵入。
ゴールこそなりませんでしたが、彼の気迫、ユナイテッドといクラブのメンタリティを垣間見ます。
そして迎えた、78分。
伝説は生まれました。
ナニからのクロスが上がり、ルーニーがクロスの目標地点にいることが分かりました。
クロスがルーニーに接近するまで、ルーニーがヘディングを放つ未来図しか見えませんでした。
しかし次の刹那、視界の先にいたルーニーはボールに向かってバイシクル。
ミートしたボールは例えようのないような美しい軌道を描いてネットへ。
スタンドは凄まじい雰囲気に包まれました。
クラブワールドカップの優勝の瞬間、昨年のウェンブリーでのカーリングカップ優勝の瞬間に現地で耳にした地鳴りのような歓声が吹き飛んでしまうほどの歓声。
言葉では上手く表せませんが、その場にいた全てのサポーターが瞬間的に総立ちになり、自らの出せる最大ボリュームで雄叫びを上げました。
7万人の狂喜乱舞。
まさに「壮観」。
それ以外の言葉では表せません。
世界有数のダービー。
テベスの移籍に伴うライバル関係の更なる苛烈化。
近年ないほどシティが優勝に近い位置にいること。
追いつかれ、残り時間が少ない中で決まった眠れるエースのよる決勝点。
その一撃が信じがたいスーパーゴール。
正直、舞台は完璧すぎるほどに整っていました。
「すごいゴールが決まった」、それだけは一瞬で理解したものの、自分が目撃したシーンの「偉大さ」「歴史的意義」はその瞬間は想像もつきませんでした。
試合はそのままタイムアップ。
帰りのトラムの中はまさにお祭り騒ぎ。
乗客ほぼ全てがチャントを歌い、最高に幸福な表情を浮かべていました。
ホテルで見たニュースではルーニーのゴールを「オールドトラフォード史上最高の一撃かもしれない」と論じていました。
そこで改めて「やはりとてつもない瞬間に立ち会ったんだ」ということを再認識しました。
確かにあのようなバイシクルは、決して過去に観たことのないような代物ではないですし、技術的に「ゴール・オブ・ザ・シーズン」に選ばれるとも限りません。
しかし、ダービーで、優勝の行方を占う一戦で、劣勢の空気の中で、半ば眠りかけていたエースがあのような最高の形で決めたゴール。
間違いなくオールドトラフォードの歴史に刻まれるでしょう。
これを書いている今も、感動は色褪せません。
これから何度、「聖地」に足を運べるか分かりませんが、あれ以上のシーンを目にすることはないでしょう。
あのゴールを現地で、しかも真裏で見られたことは一生ものの宝です。
vsウォルバーハンプトン(A) 2011/2/5
プレミア今季初の黒星を喫し、無敗が途切れてしまいました。
この日のユナイテッドはらしくないプレーの連続。
ポゼッションこそあったものの、可能性を感じるものではありませんでした。
ボールを持っても次の受け手がいない、そんなシーンの連続。
「無敗」のプレッシャーも多少あったのか、ラスト10分くらいは焦りばかりが先に立っていましたね。
まあ負ける時はこんなものかもしれません。
この負けで良い意味で吹っ切れるか、緊張の糸が切れてしまうのか、大事なのは次戦です。
奇しくも次はホームでのマンチェスターダービー。
今年は例年以上に負けられません。
この一戦、現地にて観戦して来ます。
ダービーを見られることに今から興奮しています。
必ずや、シティに引導を渡して欲しいです。
vsアストンヴィラ(H) 2011/2/1
ルーニーの2ゴールで勝ち点3を獲得しました。
自分で蒔いた種とは言え、開幕から騒動に巻き込まれていたルーニー。
復帰後、高い次元のプレーを見せてはいましたが、ゴールだけが欠けていました。
そんな彼が流れの中から2得点。
ベルバがゴールマシンと化しているものの、調子を落とす心配は付きまとうため、ルーニーにゴールが生まれたのは大きいです。
エースの活躍で勝ち点3、順調です。
always reds -Gary Neville-
ユナイテッドにそのキャリア全てを捧げ、魂はピッチに残したまま、スパイクを脱ぎました。
ネヴィルの素晴らしさ、それを敢えて一言で言い表すならば、「闘争心」となると思います。
どんなに劣勢に立たされても、CL明けなどでモチベーションの持って行き方が難しい試合でも、常に飽くなき勝利への渇望に溢れ、他の誰よりも強い闘争心を持つネヴィル。
キーンが退団し、次のキャプテンに彼が決まった時、「ギャリーならユナイテッドは大丈夫」と安堵した事が忘れられません。
最初に観たユナイテッドのキャプテンはキーンでしたが、「ユナイテッドのキャプテンと言えば?」と問われれば、私ならば「ギャリー・ネヴィル」と迷いなく答えます。
もちろん闘争心だけのプレーヤーではなく、サイドバックとしてもベスト。
特にクロスの精度はエヴラやラファエルを大きく上回ります。
また、ベッカムやC・ロナウドと言った時代のスター達の成長はネヴィルの後方支援抜きでは決してあり得ませんでした。
怪我がちだった最近も、好調時には世界クラスのプレーを披露していました。
ユナイテッドに対する強烈な忠誠心のあまり、他クラブのサポーターからの評判はイマイチでしたが、それを補って余りあるほどにユナイテッドサポーターに愛され、まさに「レジェンド」と呼ぶに相応しいキャリアだったと思います。
いつの日か、こんな日が来る事は覚悟していたつもりですが、やはり彼がスパイクを脱いだ事で心にぽっかりと穴が空いたようです。
ギグス、スコールズ、そしてネヴィル。
この3人は必ずや伝説として語り継がれていくと思います。
しばらくは右サイドにネヴィルの姿を探してしまいそうです。
ありがとう、ギャリー・ネヴィル!
長い間、本当にお疲れ様でした!!

