14日の夜からマグネシム500mgを取らなくしたら、早めに目覚めてしまうことが判明。5時間はしっかり寝れてるようですが、お昼前後に眠くなるし、睡眠不足と感じるので、昨夜から再開。ゆっくり寝れたので、続けることにしました。仕方ないなあ。
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さて昨日はちょっとお客さん。奥様はベジタリアン、ご主人はアルコールが全くだめ。我が家では調理には白ワインでほのかな甘みをつけていたのに、さてどうしよう?
寝れない夜用に以前から持っているグリシン、これが結構甘い。もともと調理用に広く使われている(かまぼことか)から、これを小さじの先、1mgほど入れて見たら、大丈夫でした。今後もっと活用しようと思いました。
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さて本題の尿アルブミンの数字、正常値は30mg以下ですが、これでも腎症になるケースがありそう。なので新しいマーカーのお話です。
日本発のバイオマーカー 尿中L-FABPを活用した腎疾患管理
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2018/027777.php
でも尿アルブミンの正常値をもっと下げたら済むのでは?とか思いましたが。そういえば牧田クリニックでは正常値以下、例えば20mgでも注意が必要と述べられていたと記憶しています。T2D夫は3mg以下の検出不能レベルなのでまずは心配ありません。
この記事に目が惹かれたのがここ。
治療効果の判定においても尿中L-FABPの有用性が示され始めている。
現在、開発が進められているNrf2(NF-E2-related factor-2)活性化薬は、RAS阻害薬などが副次的な作用により腎保護効果をもたらすのと異なり、GFR改善作用を有する初の腎疾患治療薬として期待されている。しかし同剤により腎機能が改善しても尿中アルブミンは減少せず、むしろ増加してしまうことが明らかになっている15)。尿中アルブミンはNrf2活性化薬の効果判定に適さないということだ。
Nrf2、どこかで見たぞ、そうブロッコリースプラウトのスルフォラファンに多く含まれる成分。やはり抗酸化効果が高いのです。
そして検索するとこの論文
Nrf2 の抗老化因子としての役割
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ccm/38/1/38_21/_pdf
Nrf2 は血管内皮細胞保護にはたらく
Nrf2 による抗酸化機能と老化
Nrf2 による幹細胞維持機構
嬉しいですねえ。
しかし多くの効果がある反面、こういうリスクがある。
一方、Nrf2 の活性化が生体にと って悪い影響を及ぼすこともあり、がん細胞では Nrf2 活性化が悪性化に寄与することも示されて いる。また、本稿では紙幅の都合により割愛した が、我々は動脈硬化症の進展期においてはマクロ ファージの Nrf2 はむしろ硬化巣の成長に寄与し ていることを見出している13) 。
(参考に。2年以上前の記事ですが。
抗酸化物質はがんに逆効果?)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2016/01/post-4386.php
がんに対しては抗酸化が’強すぎると逆に働く、というセオリー通り?。
サプリや薬ではなく食べ物として摂るのが一番。
しばらく暑かったので、スプラウト栽培は失敗した。温度管理はとても大事と判りました。
追記 漢方 福田先生のブログ
https://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/m/201803
一部コピペ
除草剤(農薬)のパラコートは活性酸素を発生させます。線虫を様々な濃度のパラコートの入った培地で育てて、その寿命を検討した実験があります。
パラコートの濃度が極めて低い(0.005mM以下)と寿命に影響は及ぼしませんが、濃度が0.01mMから0.5mMの場合は、寿命が最大で60%くらい延長します。1mM以上だと逆に寿命は短縮します。
軽度の酸化ストレスは寿命を延ばし、高度の酸化ストレスはダメージを与えるので寿命は短縮するという結果です。
化学発がん物質の研究でもホルミシス効果が認められています。体内で活性酸素を発生させて発がん作用を示すような物質を少量だけ投与すると、かえって発がんが抑えられることがあります。これは、軽度の酸化ストレスに対して、適応反応として体の中の抗酸化酵素が増加するためであると考えられています。この場合も、Nrf2の活性化が重要な役割を担っています.
このNrf2は様々なストレスや有害物質から細胞を守っているので、細胞にとっては重要な防御システムです。
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少なくとも、細胞に備わった抗酸化システムの働きを高めることは健康や抗老化や寿命延長や発がん予防にプラスになります。
問題は、抗酸化剤をサプリメントとして外来性に補充する場合です。
多くの人は、「抗酸化作用のある食品やサプリメントを多く摂取すると、老化や病気の予防につながる」ということは理論的に正しいと考えます。
抗酸化作用を唱った健康食品やサプリメントが多数販売されていますが、その宣伝文句は、「抗酸化剤は体の活性酸素を消去して、活性酸素の害を減らす」という点を強調しています。
しかし、外来性の抗酸化剤の補充が健康に悪い影響を及ぼすことは最近の多くの研究で証明されています。抗酸化性のサプリメントが寿命を短くし、がんの発生を促進することが報告されています。
運動した後に抗酸化剤を摂取すると、運動の健康作用がキャンセルされることも報告されています。
これは、抗酸化剤の摂取によって、体内に備わった抗酸化システムの働きを弱めるためです。
適度な酸化ストレスはミトホルミシス効果の作用によって体の抗酸化力や解毒力を高め、老化を遅くし、がんの発生を予防し、寿命を延ばす効果が期待できます。
適度な酸化ストレスがある方が体の抵抗力は強くなります。過保護にすると、体の抵抗力は弱くなるということです。
これに関しては、504話と505話で詳しく解説しています。