2型糖尿病では膵臓のβ細胞が減少して、代わりにα細胞からグルカゴンが亢進して糖新生が異常に増えてしまいます。だから如何に糖質とタンパク質も制限しても、糖新生から血糖値が上がる、特に夜中3時か4時頃から始まる暁現象で血糖値が上昇、インスリン分泌不全タイプではこれを抑えきれない。またストレスでも上昇する。だから我が家ではメトホルミンは必要なお薬と理解して来ました。

 

 肥満型で痩せれば、ある程度回復するタイプではダイエットだけでコントロールできますが、インスリン分泌不全タイプでは難しい。いくら内臓脂肪が減って、それに寄るインスリン抵抗性が減っても、糖尿病は治らない、と思って来ました。

 

 しかし最新健康ニュースさんの記事で今までの認識不足を知りました。実際に罹患されている方には気分が良い記事ではないので申し訳ないです。

 

<2型糖尿病が人から人へ伝染する恐れ?>

(テキサス大学の研究から)

 

http://kenkounews.rotala-wallichii.com/type-2-diabetes_possibly-communicable/

 

 

 血糖値を下げるホルモンはインスリンだけと言われますが、実はアミリンというペプチドが血糖値の抑制する働きがあるそうで、2型糖尿病の90%にアミリンの変形したものが蓄積していて、これがβ細胞を障害するらしい。

 

 この研究では、それが狂牛病の原因のプリオンのように増えていくそうで、つまりやはり糖尿病は進行する病気と言えるそうな。つまり脳のアルツハイマー病と同じようなもの。ぞっとするような怖い、一つの仮説。

 

 糖尿病の原因が生活習慣や遺伝子と言われますが、実はこの問題が根底にあるのかもしれません。

 

 解説のコピペ

今回の研究では、ミスフォールドされたアミリンがプリオンと同様の感染性を発揮して生体に異常を引き起こすことが示されました。 臓器移植を受けたのちに2型糖尿病を発症したという報告もありますが、今回の結果をもって直ちに「2型糖尿病が人から人へ伝染する」と言うことはできません。 今後の研究でさらに調査を続ける必要があります。

研究者によると今回の結果は、人から人への伝染よりもむしろ、2型糖尿病の発症におけるプリオン的なメカニズムの関与という点において重要です。

 

 まだまだわかっていないことだらけ。肥満があっても不摂生でも発症しない人はいますから、罹ってしまったのは本人の責任だけとは言えないことは間違いないでしょう。でも今の医学では対症療法(糖質制限)で合併症予防するしかありませんから、私も夫に付き合ってこれからも糖質制限を続けて行こうと腹をくくりました。

 

 

 

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 アミリンについては2016年にAll Aboutの河合氏の記事に載っていました。もちろん伝染するなどの話はありません。

しかしまだわからないことが多いと説明されています。

<2型糖尿病の膵ベータ細胞では何が起こっているのか?>

 

 https://allabout.co.jp/gm/gc/461348/

 

一部抜粋

 なんと私達は2型糖尿病と言われる10年以上も前から膵島ベータ細胞の機能を失い始めているのです。

医師も誰もその瞬間を見た人はいませんし、その本当の原因も明らかでなく、患者自身の自覚も全くありません。こんなありふれた病気がまだ大きな謎なのです。私はマニアックな2型糖尿病患者ですから、かねてから生活習慣病などという患者だけに責任を押し付けるような世の風潮を苦々しく思っていますので、改めて2型糖尿病の謎をまとめてみましょう。

 

 

 氏の解説では胃の切除手術で糖尿病が完治するとありますが、BBCの番組で、手術を受けて肥満は解消されたけれど、完治せず、まだ服薬している人がいました。なかなか簡単には行きません。